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市政は市民のためにある

市議会議員として羽場頼三郎は何をしたか(2007年2月)

市民の手で議会に送り出されて、まもなく16年。羽場頼三郎は何をしたのか、出来たのか、市民の役に立ったのか。特に力を入れた主なものを取り上げてみました。

ごみのリサイクルを進めました】
 
混ぜればごみ、分ければ資源。この実践を全市に広げ、リサイクルを前提とした収集体制を実現しました。

【雨水利用の制度を作りました】
 
雨水の有効利用を岡山でも取り入れるよう議会で提案。浄化槽の再利用と洪水対策を目的に、雨水を洗車や畑の水やりに利用する方に補助金を出しています。

用水路に安全柵を付けさせました】
 
農業市である岡山には用水路が多く、転落事故が絶えません。子どもたちを守るため、危険度ABCに応じて、計画的に柵をつける方針を採用させました。

【都市計画審議会を公開にしました】
 審議会は、委員の3分の2以上が賛成してはじめて傍聴を認めるといった遅れた状態でした。都市計画審議会委員に度なり、一貫して規則改正を提案し続け、ついに原則公開になりました。

【違法建築物の撤去をしました】
 奉還町商店街の中に崩壊寸前の建物がありながら、役所の管轄の整理がつかず放置されていました。危険を回避することが第一と、担当者の決断を促し、解体・撤去に踏み切りました。

【放置自転車の整理をしました】
 駅前の放置自転車は道路の管轄の違いにより、整理・撤去するまでの期間が違っていました。自転車を整理する日を早いほうに統一して解決に導きました。

【資源物の持ち去りを止めさせました】
 資源物回収ステーションから、新聞紙やアルミ缶などを抜き取ってしまう悪質業者が横行していました。それを取り締まる必要性を主張し、新条例の制定にいたりました。

【補助金の整理をしました】
 
税金が集まらなかった時代に設立された納税貯蓄組合に、市の補助金が目的を外れ、ずさんに出されていました。一時期には6千万円を超えていた予算をゼロにしました。

放置自動車の整理をしました】
 
道路や市有地に放置されていた自動車を片付けるための条例制定をうながしました。また、撤去費用を、所有者またはメーカーに負担させることを実行させています。

【木を簡単には伐らせません】
 
緑を大切にといいながら、区画整理などで無神経に木を切り倒してきましたが、それにストップをかけました。

【エックス社への出資を止めさせました】
 前市長がスタートさせたアクションスポーツパークですが、わずか1年で3億円もの赤字。早く見切りをつけるどころか、その運営会社に7千万円もの出資を提案してきました。建設委員会で徹底的に反対の論陣を張り、つぶしました。

【スイゲンゼニタナゴの保護をしました】
 岡山市の水田の一部にしか生息しないスイゲンゼニタナゴは、韓国の水源市のものと同一種。大昔朝鮮半島と日本が陸続きだったことの証明とされていますが、絶滅の危機にあり、その保護策を取る事にしました。

【女性消防士の採用を積極的に進めました】
 一時途切れていた女性消防士の採用を積極的に働きかけ、募集の方法や試験のあり方などに改善を求め、道を開かせています。救急の現場で活躍する方も出てきています。

【選挙公報の発行にこぎつけました】

 初当選以来、選挙公報の必要性を主張してきました。市民にとって、候補者の情報を公平に知ることは当然のことです。今年の選挙から発行されることになりました。

【監査のホームページを作りました】

 監査委員になり、これはやるぞと心に決めたのが、ホームページの作成です。監査結果などをダウンロードできるこのシステムは、全国でも5番以内に入る速さで実現しました。情報の公開に役立っています。

【高額報酬是正の条例提案をしました】

 年間約1億円という、市立病院の事業管理者に非常識な報酬を支払う条例の改正案を2度にわたって議員提案しました。これは派手好きな前市長が思いつきで作った制度を改善しようとするもので、結局条例は当局も後で同じ提案をせざるを得ませんでした。


「政策と実績」については、まだ完成を見ておりません。しかし、忘れているわけではありません。やっと少し書きました。けっこう難しいものです。あれもやりました、これもやりましたと書けば良いようなものですが、私の力より、他の議員の方が影響力が強かったのではないかと思うと、書きづらいものです。また、私の方では実績と思っても、行政側からすれば、とんでもないと言われるかもしれません。そんなことをつい考えて筆が進んでいません。お許し下さい。

どこまでできたか羽場の政策提言(2006/07)

4期14年間に、毎議会に質問をし、様々な政策提言を行ってきた羽場頼三郎ですが、それが何処まで実現したのか、検証するべきという声がありました。早速、それに取りかかります。

駅前の放置自転車の整理

駅前の放置自転車の整理が出来ました。放置禁止区域の中を、道路管理と交通政策の両方が管理・指導していたため、放置されてその日のうちに撤去されるものと、2週間経過しないと撤去しない道路が混在していた。それにより、狭い生活道路に自転車が置かれる事態になり、苦情が出ていた。統一的扱いを求め、実現した。

資源物の持ち去り禁止条例

ステーションに出されている資源物を勝手に持ち去る、悪質業者を締め出すものです。市民の声として2004年の11月議会で取り上げ条例制定にいたったものです。不法抜き取りによる、現場の混乱を防ぐ効果が期待されます。

開かれた市政の推進役として

☆「職員採用での差別を撤廃」
在日の外国人(永久居住者)に市役所の就職試験を受けられるようにした。

これはいまでは全国的に広がっているが、かつては自治省を先頭にかたくなに役所は採用の道を閉ざしていた。私は数度に渡り、議会質問を行い態度を改めさせた。安宅市政の最後の成果とも言えるが、当時は川崎市が実施しているぐらいで、県庁所在地としては初めての快挙と思われる。ただし、採用をされても権力的仕事につけない点で他の都市と同じレベルであるのは不満が残る。国籍が別だから岡山市の仕事ができないという理屈はない。

☆「不明朗な補助金の見直しをさせた」 〔納税者貯蓄組合などの整理〕
納税貯蓄組合はすでに歴史的な使命を終わっており、その補助金の根拠も失われつつあり、支出実態も違法の疑いが強い。市民からの指摘もあり、本会議で二度、決算委員会では毎年取り上げてきたが、今年になってやっとこの制度の廃止を決めた。同じような、健康保険の保険料納付組合も廃止した。

私が取り上げた当時は合計で7千万円以上の補助金が支出されていたのだから、大きな成果と言える。

☆「監査委員の独立性を守り、公開制を高めた」
行政のなかの監査はとかく妥協しがちで、形式的なものになりがちだが、監査委員として当局との妥協を排除する事につとめた。また、公開の原則を貫いて(1)監査の公表を、単に役所前の掲示板に張り出すだけだったのを、記者室に届けるようにさせた。(2)議会への報告は議会事務局に保管をするだけだったのを、各会派の部屋に届けさせるようにした。(3)全国で4番めか5番めになると思われるが、ホームページを作成し、市民が監査の報告をダウンロードできるようにした。

☆都市計画審議会の公開
都市計画審議会の公開は平成13年の12月に運営要領を改定した事で、一応の決着がついた。審議は原則公開として、「出席者の過半数が賛成すれば秘密会とする」と規定が改正された。これは、同年の決算委員会で指摘した事を受けて改正されたものです。

次の世代に健康で自然な環境を

☆雨水の再利用制度を実現しました。
ごみのリサイクルを考えていた時に、ごみだけではなくて、リサイクル可能なものはすべて再利用する事が自然を守る事にもなる、と考えて全国の事例を探しました。埼玉県の越谷市で雨水の再利用制度を行っているとの事で、視察に行き、それをもとに本会議で取り上げました。その時には当局もあまり積極的では無かったのですが、浄化槽が使われなくなった時の対策や、洪水対策の一環として実現する事になりました。

☆インフルエンザの予防接種を個別に
インフルエンザの集団接種は、当時「社会防衛」の考え方で、児童生徒にインフルエンザを予防して、そこから大量発生を防ぐという方針でした。しかし、事故が相次ぎ、特に岡山市でも子供に副作用が出た事から、集団接種はやめるべきという専門家の指摘を取り入れて、運動をしました。事故の発生した学校での話や、小児科医の証言から議会質問を組み立て、他都市に先駆けて集団での接種を個別の接種にきりかえました。

☆太陽光発電の普及を訴える
太陽光発電は、地球の温暖化を防ぎ、原子力発電をこれ以上広げないためにも必要と考えて、その普及を訴えました。担当委員会、決算委員会、本会議での質問を重ねて、給食センターに10キロワットの発電設備を設置、国立公園内の公衆トイレに照明のための発電・充電設備、老人ホームには温水器を設置して、自然エネルギーを市が率先して利用することを進めました。なお、私の家にも、ソーラー発電設備を設置しています。

☆リサイクル型ごみ収集を
ごみの非常事態が表に出る以前からごみのリサイクルを提唱してきました。それまでの「燃える、燃えない、粗大」といった大雑把なごみの分別では、資源として活かすことはできません。ごみゼロをめざして、まずごみの分別からはじめる必要があります。収集体制の抜本的な変更も含めて、ごみ処理の改善を提案しました。

(現状)ご存じのように、岡山市はかなり徹底した分別に改めました。ただ、焼却場を増設したり、最近になってプラスチックを燃やすごみに分類したのはごみのリサイクルに逆行しています。

☆放置自動車の追放を実現
きっかけは市内二日市の広場に放置された自動車。約70台あったが、行政は重い腰を上げようとしなかった。本会議での質問に取り上げる作業の中で、市内各地の放置の実態を調査。また、メーカーの責任を追及する中で、自治体への「寄付金」制度を発見。解体処理をする費用の一部を回収することを進めさせ、自動車の放置に関する条例の制定につなげた。市道にあれば道路管理課、市有地なら管財課、農道上なら農業施設課などと担当が別れていて問題を分かりにくくしている事も明らかにさせた。


誰もが大切にされる街づくりを(福祉)

☆車椅子のためのスロープを各校の体育館に
投票の際など体育館を市民が利用するが、車椅子については利用が難しかった。

そこで、体育館の新設・改修の際にはスロープをつけることとしました。それだけでなく、道から体育館までがスロープがなければ意味がないと指摘しました。


市民に開かれた市政を(行革)

☆談合をしにくくする入札制度の改善
最低制限価格制度では、業者が思い切った 低価格で入札することが難しく、談合の温床にもなっていました。一定の価格を下回れば「調査」をして、問題がなければ契約をすることになリました。

最低制限価格制度の範囲を縮小することにより、東部クリーンセンターなどの工事が大幅(約一二〇億円)に安くなりました。しかし、現市長になって最低制限価格制度がかなり復活したのは残念です。


積み残しの課題

審議会の公開・補助金の整理・不合理な負担是正など

12年間で数多くの課題に取り組みましたが、いまだ解決をしていないものもいくつかあります。

〔選挙公報の発行〕
初当選以来、何度も質問その他で働きかけていますが、実現できていません。候補者の情報を公平に提供するのは、選管の義務ともいえます。

〔監査委員の強化〕
監査委員を実質的に補助する事務局の職員は、専門性や高い能力・経験、他から独立した身分が必要ですが、あいかわらず市長の影響が強すぎます。

〔不動産鑑定の簡素化〕
市が土地などを売買する際に2ヵ所に鑑定を頼んでいますが参考資料にするためとしては経費が無駄です。権威ある鑑定なら一ヵ所で十分。

〔ソーラー発電への補助〕
晴れの国岡山にしては、ソーラーヘの取り組みが不十分です。普及率向上に市独自の補助制度を提案しています。

〔運動場に芝生〕
子供たちが思いっきり走り、遊べる芝生の運動場を提案しました。緑の中で子供を育てたいものです。

〔県事業の不合理な負担是正〕
県がやるべき仕事に岡山市が半額以上の負担を強いられる場合があります。許せません。


羽場頼三郎の実績と目標(2002/03)

多少とも成果が上がったものを☆、やり残し、やりたいことを★で示します。

○次の世代に健康で自然な環境を
○誰もが大切にされる社会づくりを
○人の温もりが感じられる街づくりを
○開かれた市政の推進役として

○次の世代に健康な環境を
☆リサイクル型ごみ収集・雨水の再利用制度を実現
☆学校に給食用生ごみコンポストを入れた
☆家庭用の生ごみ処理機導入を進めた
☆オゾン層を守るためにフロンガスを回収
☆木のぬくもりのある園舎の建設
☆★缶などを資源回収する窓口の開設
☆公共施設にソーラー発電を設置した
★環境ホルモンが心配な食器食材の追放
★負担公平のためのごみ有料化
★有機農業野菜を給食に

○岡山を誰もが大切にされる街づくりを!
☆車椅子のため体育館へのスロープ設置
☆★障害児のためのプール利用を増加
☆★高齢者・障害者への介護時間の延長
☆★市の職員採用から国籍条項撤廃
☆盲導犬・障害者トイレの表示板設置
☆目の不自由な方への市政だより配布
☆★外国籍の無年金者の救済
★ノーマライゼーションのための生活支援センターの設立
★先生の数を増やして学校にゆとりを

○市政を市民に開かれたものに!
☆談合をしにくくする入札制度の改善
☆★納税貯蓄組合などへの補助金の見直し
☆監査委員に公認会計士を入れた
☆審議会の委員に公募制を取り入れた
☆特殊勤務手当ての見直しをスタート
☆★庁内や審議会に女性の登用を進める
★都市計画審議会などの会議を公開する
★本会議や委員会をTVで中継したい
★選挙公報を発行させたい

○こんなことも
☆暴力団事務所の新設排除
☆場外馬券・舟券売り場を設置させない
☆自動車の放置を整理した
☆★図書館の利用時間の延長
ベトナムにごみ収集車を贈った
☆学校にフエンスや網戸の設置
☆★ごみのポイ捨てを無くする

政治家としての行動は
◎あくまでも市民の立場に立って行動する
◎市民リポートを毎月発行する
◎朝の街頭演説(モーニングリポート)を続ける

◎次の世代に健康な環境を◎

☆ごみのリサイクル型5種分別を実現

 それまでの岡山市のごみ行政は、ごみを粗大・可燃・不燃として集めるだけで、ごみの中から資源として再利用するものを分別するというものではありませんでした。市ができないことを市民がやって行政を変えるきっかけをつくろうと、リサイクル市民の会を結成し、びんと缶の回収を90年から始めました。多いときは4tを超えた月もあり、カレットでは市全体の半分を超えた時もありました。約4年で市が新しい分別回収をスタートさせ、それが全市におよんだ96年3月に市民の会の回収を終えました。新しい方式では再利用可能なものを「資源物」と位置づけ、ガラスも色別にするなど実際には11種に分別して、リサイクルを前提とした収集に換えようという主張を実現しました。

◎誰もが大切にされる社会づくりを◎

☆体育館へ車椅子が入れるようにスロープ設置をさせた

 直接のきっかけは車椅子の方から、投票所が体育館の場合に段差があって入りにくいという訴えを聞いたことでした。学校も社会の中の施設であり、車椅子の方も自由に入ることができて当たり前。早速、設計の段階で通路を確保することを約束させました。そののちに現地を見た際、体育館の入口には段差を無くしても、道路から玄関まで段差があることを発見して、改善を指摘しました。

◎開かれた市政の推進役として◎

☆入札制度を改善し、ごみ焼却場新設で70億円の費用節減につなげた

 総務委員をしているときから、入札制度は改善をするよう努力してきました。特に、西大寺の東部クリーンセンターの工事では、事前に談合のうわさが飛び交い、市の信用失墜になりかねないという心配から、市長に直接申し入れをしました。市長も当然の事として公平な競争入札を実施した結果、当初の予定よりもはるかに安く落札して、70億円以上の経費節減になりました。


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