98/11/05

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安宅市政の八年

 来年の一月に市長選挙があります。二期八年の安宅市政が問われます。市民のための市政だったかどうか、いくつかの仕事を取り上げて検証し、点数をつけてみます。

■東部クリーンセンター問題■

 西大寺の五明に建設を予定されている東部クリーンセンター(焼却場)の入札をめぐって議会が紛糾しました。予想外の安値で落札したことから、事前の談合疑惑は吹っ飛んだのですが、地元で「反対」があることを理由に契約がさきのばしになりました。

 そののち、臨時議会では承認をされたものの、高すぎる公共事業を是正するチャンスが失われはしないかと心配しました。

 予算や事業計画についてすでに議会が承認を与えているにもかかわらず、継続審査になったこと自体に市民の批判が強まりました。少なく見積もっても約七〇億円、当初からすれば約一二〇億円の予算が浮いたことを喜ばない市民はいないはず。また、談合疑惑を無くするための市長と当局の決意と努力を認めないわけにはいきません。最低制限価格の撤廃がその一つです。これを実行するには、大変なプレッシャーが掛かったことは想像に難くありません。それを乗り越えた安宅市政は「市民のための市政」90点をつけたいところです。

 最近になって、またこの建設にストップをかけようとする動きがありますが、警戒が必要です。
 同時期に行われた福島県いわき市の場合と比較してください。

比べてみよう2市の焼却工場

いわき市 岡山市
入札実施日 97年8月19日 97年8月20日
処理する能力 390t/1日 450t/1日
ダイオキシン対策 0.1 以下 0.1以下

(単位はナノグラム=10億分の1g)

炉の型式 ストーカ式 流動床式
メーカー 三菱重工業 石川島播磨重工
談合のうわさ あり あり
入札参加 7社 3社
最低制限価格 あり なし
落札価格 214億8千万円 129 億3千万円

98/11/05

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