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【都市計画審議会から】
都市計画決定の変更と情報公開

市の都市計画審議会が開かれ、都市計画の変更が承認されました。

下水道の処理区域の変更などが議題でしたが、問題となったのは、都市計画道路の変更です。具体的には国道180号線が笹が瀬川と交差する部分の一部を4車線から2車線に変えるものです。ここは交通が混雑して改良が急がれている場所でした。

私は接続場所の車線が減ると、交通に支障が出るのではないかと質問しました。説明では、旧道も残るので事実上は問題ないとのことです。当初の計画では土地の買収などに予算がかり工事のメドがたたず、車線を減らしてでも早く工事をしたいというのが動機のようです。

しかし、都市計画によって建築制限を受けていた人にとっては納得しがたい話でもあります。当局によれば、「土地に潜在的に存在する負担」だとして、そうした補償は考えられないとのことです。

かつては、都市計画による道路の線引きも理想に近い形で行っていたが、実際には予算等で制限を受けて予定通りに行かない場面がでてきたということなのでしょう。

この審議会も、やっと傍聴が出来るようになりました。当日も、問題の場所の近所の方がお見えになっていました。後でお伺いすると、計画変更に反対のようでした。当局は公聴会で意見も出ていないと説明していましたが、その公聴会があるとの広報が不十分ではないかという意見を延べ、他の委員にも同調する方がおられました。


【環境消防水道委員会から】
環境基本計画や廃棄物条例の改正

2月15日(月)、本会議を前に各常任委員会が開かれました。環境・消防・水道委員会は午後5時過ぎまで会議が続きましたが、その主な内容は次のとおりです。

〔環境局関係〕
環境基本計画の素案が示され、質疑が行われました。「多様な生物の生息が守られなければならない」という考えはいいのですが、その一方で森林に対する農薬の空中散布が放置されていることを指摘しました。

また、食廃油から石鹸を作ることも評価しますが、ディーゼル燃料としての利用を進める方向が出ているので、どちらに重点を置くのかを明らかにしておくべきだと言う意見を述べました。

ごみ発電を取り上げているのはいいのですが、「焼却ありき」の方向に進む危険もあるのでその配慮を求めました。

〔水道局関係〕
料金値上げにあわせて、生活保護世帯への減免制度をなくすることが問題となっています。その時期の見直しを約束していたわけですが、わずか2ヵ月しか時期をずらさないことが明らかにされ、強い批判の言葉を口にせざるをえませんでした。

資源物の抜き取り禁止

市の廃棄物条例が改正されて、「資源化物ステーションでの『抜き取り行為』をする者に5万円以下の過料」を課すことになりました。昨年の議会で羽場が質問し、当局がその方針を明らかにしていたものです。

資源物の市の所有権を認めることまでは踏みこみませんでしたが、現場での不法抜き取りによる混乱を防止する効果は期待できます。

産廃の受け入れ要項が変わる

産廃の受け入れ要領が示されました。ここでは、(1)一契約者当たり年間20tを上限とすること、(2)処理費用を10kg180円(市内で発生し、市内の業者が持ち込む時)、それ以外は350円に決めています。

さらに受け入れ基準に反するものを搬入しうとした場合や伝票に虚偽記入をした場合は「契約解除をする場合がある」という内容でしたが、「解除をする」と明記する方向で改められることになりました。


本会議のラジオ中継と手話通訳の導入

議会改革調査特別委員会が開かれ、本会議のFM中継などが提案されました。

それ以外にも、本会議の傍聴者から要望があった際には、手話通訳を付けることも決まりました。しかし、質問形式の改善については市民ネットの羽場頼三郎以外に賛同者がなく見送られました。これは、2回目の答弁からは自席でできるようにして、対面方式の採用を提案したものです。また、質問の回数制限をなくすことも、一問一答式が可能になると提案されたのですが、共産党も含め反対が多数でした。



17年度予算の主なもの
生活保護費
乳幼児医療費
民間の老人福祉施設への補助
障害者支援費
放課後児童の健全育成に
私立保育園の施設に助成
結核対策のため
歯周病の対象拡大に
育児支援のため家庭訪問
介護保険給付金
市民病院の横器購入など
防災無線施設を新設
ごみ処理基本計画作り
収集車へのポスター掲示
溶融飛灰の再資源化
合併浄化槽1015基の設置に
家畜ふん尿肥料化施設へ補助
消防灘崎出張所の運営
携帯から119できるように
公共下水道の整備に
御津町の農業集落配水施設に
デジタルミュージアム開設に
国体・障害者スポーツ大会に
海外の友好都市との交流に
イマージョン教育の実施
高松公民館のエレベータ設置
旭川・百聞川ランニングコース設置
岡山城保存整備
大廻小廻山城跡整備
オリエント美術館特別展
電線地中化などに
市街地再開発に
駅西口広場と東西通路に
北長瀬駅開設に
126億1000万円
10億4380万円
2億6657万円
36億4026万円
2億6911万円
2億9553万円
7444万円
150万円
54万円
342億1462万円
4億1260万円
2億5589万円
150万円
95万円
1億1970万円
4億6251万円
487万円
6107万円
469万円
114億9473万円
2億4487万円
50億7962万円
15億664万円
4710万円
1369万円
350万円
4330万円
3754万円
7592万円
1550万円
1億100万円
3億7250万円
18億2000万円
3億980万円

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