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11月議会は難しい選択を迫られました
合併・水道・産廃焼却で意見が割れる

本会議では条例や予算などの決定が行われます。議員としては賛成か、反対しかありませんので、判断の難しい議案だと最後まで悩みます。市民ネットの議員の間でも、今回は賛否の態度が別れました。

まず合併に関連する議案ですが、ネットの横田悦子、田原清正議員は反対しました。共産党の全議員と親和クラブの亀井章、則武伸一郎議員も反対しましたが、政令市を視野に入れたものであり、各町も合併の議決をしている以上、岡山も前向きにとらえるべきだと思い、私は賛成しました。

水道料金の値上げ条例は、苫田ダムの水をかなり引き受けることが県企業団の条例で義務づけられていることによるものです。下市このみ、横田悦子議員は反対でした。水需要の予測が間違ったため生じた負担を市民に転嫁させるべきではないという理由のようです。私は、(1)現在でも水の需要に応えるには水量に不安がある、(2)今後、実際の配水量が伸びなければ見直しをする、(3)企業団の条例の整備が検討される、(4)それが市民にとって良い結果が出れば、その利益は市民に還元したいとの説明が納得できたこと、かつ生活保護者に対する減免制度の廃止は再検討するという約束も取り付けたので、賛成しました。

産廃の焼却については、横田悦子、下市このみ議員が反対しました。処理料金をかせぐために焼却することは許されないとの理由のようです。私は、委員会での審議でも承認したように、本会義でも賛成しました。

目的が主に中小企業の救済であることや、ごみ処理の原則には外れるものの、公共が関与する方がチェックが可能になり、不法投棄の防止も期待されるからです。焼却費用のみでなく、施設建設などの費用も勘案した適正な料金であれば、市民の負担にもならず、むしろ軽減される可能性もあると考えます。

私のメモによって、本会議の賛否を表にしてみました。「合併議案」は複数です。「水道料金」は値上げを含む条例の改正案です。「産廃焼却」は産廃の焼却を認める廃棄物条例の改正案です。

本会議での賛否 ○は賛成×は反対 
  合併議案   水道料金 産廃焼却
羽場頼三郎
田原清正 ×
横田悦子 × × ×
下市このみ × ×
他の市民ネット
新風会
政隆会
親和クラブ
公明党
共産党 × × ×
無所属
       

※亀井章・則武伸一郎議員は反対 
無所属は議長をのぞく宮川・宮武・佐々木議員 


委員会から 産業廃棄物の焼却問題
条例の改正 原則を確認して承認

本会議で決定する前に、条例案は担当の委員会で審査します。今回はごみ処理の大原則に例外を設けるものでした。家庭のごみと違って、産廃の処理は自治体の仕事ではありません。市内の中小建設業者の救済と不法投棄防止策のため例外的に引き受けるものですから、議論は十分に尽くす必要があります。

当然のことながら、市が受け入れをする場合、その基準に違反するものは受け入れるべきではありません。ところが、市が提案してきた条例案では「受け入れを拒否することができる」となっています。これでは趣旨が異なってくることを指摘しました。

当局が条例の改正を急ぐあまり、家庭ごみとの違いを認識していなかったことが原因と思われます。この場合の取り扱いとしては、原案を否決なり、修正することもありえたわけです。本来なら、間違いが明らかになった時点で修正の提案をするべきでした。

しかし、実際には(1)次の機会に条例を修正する、(2)事実上は「受け入れを拒否する」扱いにする、(3)基準はきびしくチェックする、(4)基準は規則で明確にし、委員会に報告する、(5)受け入れや検査の実施については委員会に報告する、(6)料金は市民の負担を考慮に入れた適正なものにする、といった点を委員会で確認し、原案を承認しました。

委員会では、賛成多数で承認され、本会議でも賛成多数で可決されました。

私としては、議会のチェック機能を生かして修正に持ち込むべきだったと反省しています。


今年は合併に伴う選挙が目白押しです

新年早々に行われる倉敷市議選はちょっと別ですが、合併が決まっために、市長や議員の選挙が続きます。私の故郷の哲西町も、新・新見市になるため、3人の定数で議会の選挙があります。出馬を予想されている人は6人のようです。当然市長も選挙があるのですが、今のところ石垣正夫新見市長しか出馬表明がありません。

総社市も、市長と市議の同時選挙だそうです。ここでは現職の竹内洋二市長と新人のはげしい争いになりそうです。

備前市は、西岡憲康日生町長が出馬しますが、相手は現備前市長ですので、のんきに構えてはおられません。

私の母の出身地である真庭郡勝山町も、広域で合併して市長選挙があるようです。

岡山市も合併はするのですが、吸収合併の形をとるため、御津町と灘崎町で1名ずつの選挙があるだけです。


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