M1A1SA
 (Dragon No.3534)
 (+Dragon No.3535)
 (+EchelonFineDetails D356176)
 (+MiniArt 37008)
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これまでにM1シリーズは5両を製作していますが、その過程でいくつかドナーになったキットがあり余剰パーツがかなりの量溜まっていました。 今回はそれらのパーツをまとめて新たに1台のM1へ再生できないか試みてみました。 ネタは過去に製作した米軍仕様から雰囲気の違うものにしたくてオーストラリア軍仕様とし、2013年Gold Eagle演習参加の個体をモデルに選びました。

車体はドラゴンのPANTHER2地雷処理戦車でSEPV2にマインローラの基部を取られた残りを中心に構成しています。 PANTHER2は無印M1をベースにしているので車体左の対NBC空調システムとエンジンカバー上のハッチの追加工作を行いA1仕様に改修しました。 また、オーストラリア軍の車両は後部に車外通話機とソケットが装備されているのでこれも追加しています。 加えてこの演習時の写真を見ると車体部を中心にあちこち部品が破損しているのでダメージ加工も行っています。 これは走行時に演習場のブッシュを踏み倒したことによるものと見られ、車両上に折れた木の枝が乗っている様子が確認でき、これも再現しました。 砲塔はABV製作で丸々余剰になったドラゴンA1AIMのもの。 オーストラリア軍仕様では後部バスケットのボックス状の機材と乗員ハッチ後ろに旗立てが追加されているのでこれを自作パーツで再現しています。 装備品についてもモデルにした個体・写真の状況に出来るだけ近づける様、ジャンク品や自作パーツを配置しました。

塗装はオーストラリア軍独自の3色迷彩です。 初めての迷彩パターンなので調色に手間取りイメージに合うまで何度か塗り直しをしてこの配色にたどり着きました。 デカールはEchelonのオーストラリア軍用のものを手に入れる事が出来たのですが残念ながら狙いの個体のマーキングは含まれておらず、車両番号は切り貼り、ニックネームとナンバーカードは実車写真から起こした自作デカールです。 砂塵で派手に汚れている上、上記のブッシュなどとの擦り傷も多数みられたのでウェザリングではそれらの特徴について実車の写真を基に仕上げを行っています。

製作中にリリースされたMiniArtのフィギュア(演習は米豪合同で実施されており搭乗しているのは米海兵隊員)が集めた実車写真の内の一枚をズバリそのままモデルにしたものだったので今回は元写真の完全再現を試みてみました(3枚目がそれ)。 特定の個体を再現するのは過去にもトライしていますが実際と同じ場面まで再現出来たのはとても面白かったです。 ただ、両者を比べるとやはり再現不足の点も多々見受けられまだまだ腕を磨かなければと反省もさせられました。

(製作 2017年)
M1A1SA-1

M1A1SA-2

M1A1SA-3

M1A1SA-4

M1A1SA-5

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