61式戦車
 (TAMIYA MM-No.163)
 (+ORDNACEMODELS No.N-001)
 (+ORDNACEMODELS No.N-002)
 (+Modelkasten SK-12)
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今回はタミヤの大ベテラン61式です。 初めて実物に触れた戦車で当時の写真を実家から引っ張り出してこれを基に製作しました。 具体的には'93年5月に催された三軒家駐屯地の開放イベントに参加した当時の13戦車大隊所属車をモデルにしています。

既にファインモールドから新しいキットが発売されているのであまり細かい部分には拘らず出来るだけキットを活かす方向で製作しています。 ただ、長い在庫期間中に関連のアフターパーツを買い込んでいたのでそれらは活用する方向で進めます。 灯火類のガード、排気管のカバーはORDNACEMODELSのエッチング、機関室のグリルも同じくORDNACEMODELSのディテールアップキットですが内側の鎧戸のレジンパーツのみ使用し外側のメッシュはエッチングの汎用品を採用しています。 履帯は定番のModelkasten製で車体スポソン裏の空洞はプラ板で塞ぎました。 砲塔についてはM2の銃架をスクラッチして未搭載状態とした他、砲手サイトの日よけを該当個体独特の形状のものに換装しました。 その他全体で味気ないベルト類と一体成型の手すり・ループのモールド部分を立体的に作り替えています。

塗装については現在も広く自衛隊の車両に採用されている2色迷彩。 同迷彩は過去に何度も経験しているので特に経年による劣化を意識して敢えてレシピをいじってみたりしましたが結果的にはタミヤの自衛隊車両向け純正色に落ち着きました。 NATO3色迷彩でも同じですが茶色の赤がクドく感じたので緑の方を少量足して赤味を殺しています。 マーキングについてファインモールドの後期型に該当する部隊マークが収録されているので転用しようか迷いましたが、消化対象となる本体が増えてしまうので当時の写真を下敷きに自作しました。 また砲塔ナンバーも手持ちには適当なものがなかったのでマスキングテープ切り抜いたマスクを使って塗装で再現しています。 車両ナンバーと部隊ナンバーは過去作の余りから切り貼りで該当の車両のものに合わせました。 ベテランの雰囲気を演出したいのですが当時現役の車両が雨だれ・錆まみれなのもおかしいので各部の劣化・損耗を意識したエイジング表現に拘って仕上げを行っています。 フィギュアについて当時の写真では乗員の皆さんはOD色の作業着を着用されていましたがキット指定の懐かしい旧迷彩で仕上げました。

非常に古いキットなのでどこまで今の目で見て満足いくものになるか気にしながらの製作でしたが完成してみるとそれほど心配するレベルではないかなと思います。 歴代自衛隊戦車でブランクになっている74式はずっと前に途中まで製作しているものがあるのでいずれ完成させて4世代並べられる様にしたいですね。

(製作 2018年)
Type61-1

Type61-2

Type61-3

Type61-4

Type61-5

Type61-6

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