1998/10

ホームリポート前号次号

未来志向の岡山市政、市議会にしたい

100号を期に誓いをあらたにする

 9月議会は24日が最終日でした。市長選挙絡みで意味の乏しい緊急質問や、昨年の2月議会で決着していた「従軍慰安婦問題」の逆転採択など、課題を多く残した議会でした。

 来年早々の市長選挙で敢えて争点になりそうな「操車場跡地の利用」については、私は次のように考えています。この不景気で、市も財政的に難しくなりそうな時期に、巨額の投資をして半永久的な建造物を造ってしまうよりも、これからの市民のために十分検討してより良いものを造る余地を残していると考えれば、都市の貴重な空間として確保されていると前向きの評価ができます。

 また、これからは「地球市民」の時代です。環境や人権を岡山という地域で大切にする政策を求めなければなりません。ごみのことは地球的視野で考えるなら、リサイクル型社会の構築を今から進めなければなりませんし、福祉は未来の人類まで考えて制度をきちんとすることが必要です。国境を低くしなければならない時代の市民外交も、ベトナムへのパッカー車を贈ることなど、相手に喜ばれ、信頼を得る活動が大切です。その意味で、アジアの特に中国や韓国・朝鮮の人々の神経を逆撫でする「慰安婦」問題を悪い方向に持っていった今回の請願採択は残念です。私は、地球市民として、良識ある議会を維持するために、人間としての判断を下すべきだと反対討論に立ちました。

 「市民の声を政治に反映する」「未来指向の市政をつくりたい」と一口に言っても、それなりの決意とパワーが必要です。市民リポート100号を節目として、さらにパワーアップした羽場頼三郎になりたい、市民の皆さんのお力をいただきたいと念願しています。

98/10/05 岡山市議会議員 羽場頼三郎


市民派議員の本領発揮はこれから

「市民の政治をつくる」と決意も新たに

菅伸子、江田五月、安宅敬祐氏ら祝辞

 9月27日午後4時、駅前のニューオカヤマではばたく会主催の「市民リポート100号記念」パーティが開かれました。

 須藤正己さんの司会で進行し、菅 直人氏の夫人伸子さんが「多くの国会、地方議員のミニコミ紙を知っているが、これほどの数を出している人はまれ。菅 直人のリポートでもまだ60号。市民派議員の模範になるよう頑張って欲しい。」と前置きして「薬害エイズと取り組むきっかけは、私が川田龍平のお母さんと知り合いだったから。菅が国会に出たばかりの時、丸山ワクチン認可をめぐって厚生省を相手に情報公開を迫った経験が問題解決に役立った。官僚に国を任せておられない、という菅の思いは本物。皆さんとともに政治を変えましょう」とお話をされました。

 江田五月、石田みえ参議院議員、中桐伸五衆議院議員がそれぞれお祝いの言葉を述べ、安宅敬祐岡山市長は「羽場さんは良識を代表して奮戦している、議会になくてはならない議員。来年は大変な年なのでそれぞれに頑張りたい」と激励してさかんな拍手を受けていました。また、県議会刷新に意欲を燃やす岡山市の姫井由美子39、邑久郡の山本秀一37、浅口郡の高橋剛吉39の若手の三人が自己PRも兼ねて挨拶。羽場は「百号までこぎつけられたのは支えてくださった皆さんのおかげ。市民の政治をつくることでお返ししたい。自治体である市政は地方の時代の主役。しかし、地方だけでは市民の政治はできない。県も、国も市民感覚で改革を進めなければ。新しい政治をめざして今後も頑張りたい。」と決意をのべました。


市民リポート100号をお祝いします

民主党代表・衆議院議員 菅直人

 市民リポートがついに100号を越えたそうで、おめでとうございます。羽場さんの活動が手に取るようにわかるので、我が家では必読になっていて、毎月楽しみにしています。

 「政治家は市民の道具」とは、我々がよく言うのですが、市民から信頼を得て活動し、議員の機能を発揮させるには、まず何をしているのかを伝えることが前提です。その意味で、このような活動報告は不可欠です。こうした議員がしだいに増えて来ているようですが、毎月発行は数が少ないと思いますので、その模範として頑張ってください。

 国政も地方も大変な時期を迎えていますが、そのときにこそ政治家が真価を問われます。お互いに頑張りたいものです。

 お祝いとともに、健闘を祈ります。


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