2011年4月 214号 | 羽場頼三郎 |
大震災からの教訓生かす政治を | 新しい市議決まる |
大震災で変わる岡山市 | 事務所の移転 |
議会改革とは何か | 各地の選挙結果 |
犠牲者の方々のご冥福を祈ります
大震災からの教訓生かす政治を三月十一日の東日本大震災で、日本という国は変わらざるをえません。三万人を超える死者・不明者、四十五万人の被災者、さらに原子力発電所の事故による深刻な被害は、国家の危機を招いています。
総被害額は三十兆円を超えると思われます。すでに破綻状態に近い国家財政は、その負担を果たしてできるのか。与党内や野党が政治の主導権争いをしている時ではありません。国難に当たる政治家の責任は格別重いものです。地方政治家も同じです。震災対策、東日本復興、脱原発については足並みをそろえるべきです。
菅総理に期待することとして以前(二〇九号)に、『(1)市民感覚を政治に取り入れること (2)官僚をコントロールすること (3)困難なときこそ逃げ出さない (4)公開、参加、分権、自治の政治をすること』を望みたいと書きましたが、今も同じ思いです。特に、原発事故の対応については、国民の安全と安心を第一にしてもらいたいものです。すなわち、原発自体のコントロール回復と放射能漏れ防止に全力をあげ、周辺住民の避難救済を万全にする、そしてこのような恐怖を国民に二度と味わわせないように脱原発を国の大方針に据える。それができるまで、総理大臣を続投すべきです。進退はそれから考えればよいと思います。
脱原発は岡山市にとっても採るべき方針です。具体的には、太陽光発電に地域をあげて取り組むことではないでしょうか。「晴れの国岡山」とよく言いますが、まさに太陽の恵みを積極的に利用し、安全なエネルギーで安心した生活を送る道を選択しなければなりません。2011年4月20日 岡山市議会議員 羽場頼三郎
大震災で変わる岡山市
〜市としての自立・震災対策・脱原発〜
大震災が岡山市にどのような影響を与えるか、私たちはそれを覚悟しておく必要があると思います。
一つは『震災対策の見直し』です。南海・東南海・東海地震は三十年以内に70%以上の確立で起きるというのが専門家の見方です。三十年以内というのは、三十年後とは違います、今年起きても不思議ではありません。東日本大震災の余震が続いていることからも、地震を甘く見てはいけないことがはっきりしています。
具体的な避難計画や、ヘリポートの整備など、直ちにできることは進める必要があります。
国は東日本の復興に力をそそぐため、地方にまわるお金が少なくなることも覚悟が必要です。これまでどおりのお金が地方に(岡山に)出るなどと甘い考えは捨てなければなりません。
岡山市の行政にはとかく「国の予算が付いたのでこんな事業をします」といった発想がしみついています。そうではなくて、市がすべきことは優先順の高いものに限定し、そうでないものは後まわしや、中止の決断が迫られると思います。その時には納得できる理由と説明がなくてはなりません。より一層の情報公開や説明責任が当局に求められます。同時に、その決定をする議会にも、真剣な議論と納得できる理由付けが求められます。一部の地域、企業や団体の利益を代表するだけの議論ではすまない事を自覚する必要があります。さらに、原子力発電がいずれ廃止されることに伴い、その代替エネルギーを生み出すことが必要です。国がすべきことは国がするでしょうが、岡山で出来ることは積極的にやらなければなりません。例えば、「晴れの国」の特性を生かしてソーラー発電を広げることが出来るはずです。
現在でも一応ソーラー発電に取り組んではいますが、とても充分なものとはいえません。各種の規制など取っ払い、計画的に普及を図るべきでしょう。「日本一の桃太郎」ではありませんが、太陽光発電のトップを岡山市が走りたいものです。
リサイクルを広げることも、節電につながります。電気の缶詰といわれるように、アルミは精製にかなりの電気が要ります。しかし、再利用のアルミはその電気が95パーセント以上節約されます。徹底したリサイクルで、原発のない社会に一歩近づくことが出来れば、市民の意欲は一層高まるのではないでしょうか。
議会改革とは何か
選挙前に、ある新聞社から「議会改革について」のアンケートがありました。定数削減や報酬減額についてどうするのか、という質問でした。
私は、それは議会改革ではないと考えていますので、そう答えました。本来、議会が活性化して、活発な議論や審議が行われるようにすることが議会改革の名前に値するものです。また、議会の中身を透明化させることも大切です。
数を減らせば、市民の声、特に少数派の市民の声が封殺されてしまう恐れがあります。南区で言えば一六万人の人口に対して議員が一三人ですから一万人に一人もいない勘定になります。これをどこと比較するかです。小さい町と較べるか政令市のような大きい市と較べるかによって違います。報酬も同じです。
私に言わせれば、定数削減や報酬減額をすればそれで議会改革はおしまいと言うことにもなりかねません。肝心のことを忘れることのほうが問題です。
なお、このことと震災の復興に協力することはまったく別です。東日本の復興のために岡山市が力をだすために費用を捻出するのであれば、半額にすることも厭うものではありません。
新しい市議決まる
四月一日から始まり、十日が投票の自治体議員選挙が終りました.今回から区割りでの選挙となり、南区では少数激戦で、次のような結果となりました。当選者の最高齢は六四歳、最年少は三五歳で、平均年齢は五四・六歳になります。
南区の新市議 得票
氏名
年
所属・期
6142
川本浩一郎
36
無/新(1)
6116
宮武 博
64
無/現(7)
5973
磯野 昌郎
58
公/現(3)
5727
福吉 智徳
47
公/新(1)
5255
羽場頼三郎
62
民/現(6)
4804
藤原 哲之
63
無/現(2)
4661
田口 裕士
51
無/現(4)
4403
礒谷 和行
63
無/現(4)
4391
東 毅
35
共/新(1)
4253
升永 市郎
56
無/現(3)
3298
田中 慎弥
50
無/現(3)
2949
千間 勝己
61
無/新(1)
1524
佐藤 人海
64
無/新(1)
事務所の移転
羽場頼三郎事務所を次のとおり新設移転しました。今回選挙事務所だったところです。どうか、お気軽にお立ち寄り下さい。
岡山市南区福富西一丁目一六番一八号 電話 086-265-0651
各地の選挙結果
岡山市(南区) 13-14 羽場頼三郎 5255票 5位当選 民主党 升永市郎 4253票 10位当選 連合 田中慎弥 3298票 11位当選 連合 草苅隆幸 1361票 14位次点 元民主党県議 岡山市(北区) 21-30 長井孝介 3786票 14位当選 民主党 楠木忠司 3596票 17位当選 連合 鬼木のぞみ 3128票 21位当選 無所属 橋本有人 2297票 24位落選 民主党 田原清正 2293票 25位落選 民主党 森下泰成 2198票 26位落選 民主党 松田浩典 1585票 28位落選 民主党 岡山市(中区) 11-14 高橋雄大 4253票 7位当選 民主党 下市このみ 3980票 8位当選 民主推薦 森山幸治 2280票 11位当選 民主党 岡山市(東区) 7-9 小林寿雄 4622票 4位当選 民主推薦 井本文博 3552票 6位当選 民主推薦
岡山県議会議員 南区 木口京子 11920票 3位当選 民主党 山本計至 9357票 5位次点 無所属 北区 高原俊彦 11001票 5位当選 民主党 横田悦子 8019票 8位当選 無所属 中区 一井暁子 13242票 2位当選 民主党 東区 中川雅子 8159票 3位当選 民主党 倉敷市・都窪郡 三宅和広 11820票 8位当選 民主党 三原誠介 8507票 14位当選 民主推薦 津山市・苫田郡 金田稔久 6074票 5位次点 民主党 木下素典 5407票 6位落選 民主党 笠岡市 萱野哲也 4172票 3位次点 民主党 総社市 秋山幸子 6443票 3位次点 民主党 ※関係する方々のみの結果を記載しています。
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