2010年6月 209号 | 羽場頼三郎 |
菅直人内閣総理大臣誕生を喜ぶ | 貧困ビジネスを岡山にはびこらせるな |
議会の指摘むなしくOCCの不適正経理 | 菅首相にエール(岡山日日新聞) |
保育園の増設に前向きに取り組め | 市民ネットメンバーによる市政報告会 |
菅直人内閣総理大臣誕生を喜ぶ
法律ではなく条例での規制を認めよ
産廃処分場の許可権限は自治体に菅直人内閣総理大臣が、誕生しました。三十三年前、そのときはまだ当選すらしていなかったのですが、菅さんははっきりと総理をめざすと口にしていました。あきらめないで参加民主主義を求めてきた私たちの夢が実現しました。
菅総理に期待することはいくつもありますが、(1)市民感覚を政治に取り入れること (2)官僚をコントロールすること (3)困難なときこそ逃げ出さない (4)公開、参加、分権、自治の政治をすること を望みたいと思います。特に、分権と自治は岡山市にとっても必要な考え方です。地域主権とよく言いますが、まさに地方にとっては同義語です。国でするべきことと地方自治体ですることを分けて、自治体がやりやすいように制度を整える必要があります。
わかりやすい例が、産業廃棄物処分場の許可です。岡山市御津の計画は地元住民、議会の反対を押し切って許可が出されました。業者に訴訟を起こされるのが怖いというのは論外ですが、国が許可条件を定め、それを押し付けられて市長は許可を出したという面は確かにあります。
私に言わせれば、国が許可条件などを法律で定めることなく、地方の条例にまかせればいいのです。岡山市は岡山市の風土や住民感情、自然条件などを勘案してきびしい条件を付することができるようにしていれば、深刻な事態にならないはずです。2010年6月19日 岡山市議会議員 羽場頼三郎
6月議会の個人質問から
議会の指摘むなしくOCCの不適正経理
第3セクターならではの乱脈経営が発覚6月議会の個人質問から
議会の指摘むなしくOCCの不適正経理
第3セクターならではの乱脈経営が発覚
岡山市が51パーセント出資する第3セクターの岡山コンベンションセンターの前統括部長が不適正利益を得ていた件で、羽場頼三郎はこの機会に第3セクター全体を見直すよう提言しました。
これは、かつて萩原(当時の)市長が音頭を取って設立した岡山コンベンションセンターが当時の議会で懸念されたように不祥事を起こしたからです。当時、故亀井議員などは「チェックが甘くなる。委託契約が不明朗になる」など、今日の事態を予測していました。当時の記録を見ると「職員を派遣し、市の幹部が取締役会に出席をするから」大丈夫と市は胸を張っていました。その職員が不正を働いた疑いが強いわけですから、いかにお粗末なチェック体制か、取締役の目が節穴だったかが証明されました。
市長も、行政と民間が無責任に結びつく第3セクターは本来の姿ではないとの認識は示しました。しかし、こうした事態になりながら、いまだ「第3セクターを整理する」と明言しない当局に業を煮やしながら質問を終えました。
羽場 保育園の増設に前向きに取り組め
副市長 こども本位の政策判断をします
岡山市には7百人近い保留児がいます。保留児とは、仕事場や自宅の都合などで、希望する保育園に入れないので、入園を待っている子どものことです。保育園を作って欲しいという親の声はよく聞きますが、いくらその声に応えて準備しても許可が出ないという不思議なことになっているのが岡山市です。
当局によれば、保育園の申請を「保育専門委員会」で検討した結果を尊重しているだけだ、といいます。しかし、その委員会では、「近隣園の了解が得られていないから」という理由がまかり通っています。つまり、既得権保護のための委員会だというのが実態です。
私は、その委員会が決定権を持っているはずがないので、それは参考意見であり、あくまでも市としての判断をするべきではないかと追及をしました。
私に対する答弁で副市長は「これからはこども本位の判断をしたい」と、これまでがおかしかったことを認めましたので、今回の判断も含めて市の政策決定を正常に戻すよう釘を刺しました。
貧困ビジネスを岡山にはびこらせるな
貧困ビジネスというのをご存じでしょうか。生活保護を悪用して、貧困にあえぐ人をさらに追い詰めるなど、悪質な手口で金儲けをする集団が都会地を中心にうごめいています。まだ岡山では被害が出ていないようですが、いつそれが表に出てくるか分かりません。
このテーマは公明党の議員と重なりました。先に、対策として市役所内の情報交換をしているということでしたが、それで本当に大丈夫なのかと心配です。
少なくとも現在多発している都市に情報提供を求める、窓口の担当者に研修をする、対応マニュアルを作成するといった対策を提案しましたが、まだ手ごたえは感じられませんでした。
岡山日日新聞 2010年6月5日
市民ネットメンバーによる市政報告会
6月議会が23日に終わりますが、参議院議員選挙後にいつもの市民ネット市政報告会を開きます。場所と時間は下記のとおりです。それぞれの議員が所属する委員会での議論や、個人質問のテーマについて報告します。今回の議会は全員質問に立ちました。交通事故でリハビリ中だった井本文博議員も2年ぶりに登壇し、議会内の暖かい拍手を受けました。井本さんは新交通体系をまとめるにあたって、周辺地区の住民の足を具体的に確保する意思があるかどうか、と質しました。
市政報告会 7月15日(木) 19:00〜20:30
会場 南区福富中1丁目16−22 福浜公民館
市民ネットのメンバーと所属委員会 下市このみ
田原清正
近藤 昭
井本文博
鬼木のぞみ
長井孝介
羽場頼三郎保健福祉委員長
総務副委員長
経済委員会
保健福祉委員会
市民文教委員会
環境消防水道委員会
建設委員会
2010年6月 209号 | 羽場頼三郎 |