2011年6月 215号 | 羽場頼三郎 |
菅政権で自然エネルギーの道を開け | 南区の議員協議会の副会長に |
則武議長を選出 臨時議会での新展開 | 新しい委員会はこうなった |
安易な議員辞職勧告決議には疑問 |
脱原発は市民政治の原点だ
菅政権で自然エネルギーの道を開け
菅直人総理に対する自民党、財界、官僚の攻撃は異常な感じがします。やはり、浜岡原発の停止を実行した「市民派政治家」に対する嫌悪感の表れでしょう。言うまでもありませんが、私は菅直人の強烈な支持者です。菅さんの市民感覚に絶対的な信頼をおいているからで、これはかつて選挙をともにした仲間として、肌で感じているものですから変えようがありません。
菅総理が進めようとしている「脱原発」路線は、私が考えている方向とまったく同じものと思います。それだけに、ここは踏ん張ってもらいたいものです。自民党にはもちろん、民主党の中の利権派政治家に政権が移るようなことがあれば、日本が破滅の道をたどることは想像に難くありません。待ってましたとばかり、こうした路線が潰され、原発推進の道に回帰するのは火を見るより明らかです。
イタリアの国民投票で94.05%の圧倒的な反原発の意思が明らかにされましたが、野党第一党自民党のナンバー2である石原幹事長がそれを集団ヒステリーと呼ぶように、反動的な体質がよく現れています。自民党の中でも河野太郎氏のように、まともな考えを持つ政治家がいることは唯一の救いですが。
自然エネルギーでつくられた電力の全量買取のための法律はぜひ成立してもらいたい。これにより、自然エネルギーの利用は確実に早くなります。しかし、楽観は許されません。菅さんが辞めれば、また金の力で潰されるかもしれません。たとえそうであっても、私の辞書には「あきらめる」という言葉はありません。脱原発のために、これからの政治生命をかけるつもりです。2011年6月22日 岡山市議会議員 羽場頼三郎
市民本位で選ぶとこうなる
則武議長を選出 臨時議会での新展開市民ネットから委員長二人
5月議会で、岡山市議会の構成が決まりました。今回の大きな特徴は、これまで保守系から出ていた議長が、それ以外から出たということです。公明党の則武宣弘さんが議長に当選したときは議場に「おおー」という声が響き渡りました。それだけ衝撃だったということでしょうか。しかし、新しい時代の幕開けという意味も感じます。保守が議会の長を独占する伝統が壊れて、政党ではなく人物で議長が選ばれることが実例になりました。これ自体がいいことです。また、中央での政党の組み合わせどおりに地方の議会がなるわけではないことも大切です。
民主党と無所属で構成するわが市民ネットは、よく民主党系という言い方をされますが、今回は議会の古い体質を変えなければと、則武議長の誕生に努力しました。市民のためにはどうすればいいのか、これだけで判断をするべきです。
議長に続き、副議長には保守系新風会の三木亮治さんが選ばれました。議会三役といわれる監査委員には市民ネットの下市このみ、政隆会の東原さんが議会の推薦を受けて選任されました。常任委員会の要である委員長の人事が注目されていましたが、市民ネットから保健福祉委員長に鬼木のぞみ、経済委員長に長井孝介のお二人が選ばれ、重い責任を負うことになりました。
羽場は久々に総務委員に
羽場頼三郎は十六年ぶりに総務委員となるなど、委員会も顔ぶれが大きく変わりました。市民ネットの各委員会所属は次のとおりです。
総務委員会
保健福祉委員会委員長
環境消防水道委員会
建設委員会
経済委員会委員長
市民文教委員会羽場頼三郎
鬼木のぞみ
高橋雄大
森山幸治
長井孝介
井本文博 下市このみ議運には井本文博議員が
また、責任の重い議会運営委員会には町会議員から通算三期目であり、最年長の井本さんになっていただき、議会運営ににらみを利かせてもらうことになりました。
災害対策・危機管理等調査特別委員に羽場
羽場頼三郎は希望通りの委員会に入り、市民の不安を安心に変えるために、力を尽くす覚悟です。
安易な議員辞職勧告決議には疑問
判決確定までは無罪が推定されるべき
東区で当選した議員の選挙運動が、公選法違反に問われた件で、議会としてどうするか議論が分かれています。共産党などは、起訴された以上有罪になる可能性が大きい。実績では、99.7%だ。だから、議会としてのけじめをつけるために「辞職勧告決議」をすべきだと主張しています。
これに対しては、私は真っ向から反対しています。だいたい、起訴されたからといって有罪になるとは限らない。判決が確定するまでは、無罪が推定されるというのが大原則。これを守らなければ、人権を軽く見ることになる。最近のいい例が、厚生省の村木さんや布川事件の無罪判決などがありますし、記憶に新しいものでは鹿児島県議選の公職選挙法違反事件の無罪判決があります。
また、議会の決議が無視された場合には、その決議が無意味になってしまう。現に平成4年にM議員に対してなされた同決議は無視され、議会の権威はおおいに傷ついた。これを体験した私は、以前にその決議を積極的に進めたことを反省しています。けじめのつけ方は他にもあります。議会の決議が軽くなることは何としても避けたいし、人権と正義を守る議会でありたいと思っています。
南区の議員協議会の副会長に
岡山市は政令市になり、区ごとの街づくりが進められなければなりません。南区から選出された議員もそうした認識を共通に持ち、情報交換や意見交換の場を持つことが求まられています。超党派で南区の議員が集まり、南区協議会をあらためて立ち上げました。
羽場はその呼びかけ人の一人であり、また経験を買われて副会長の役目をはたすことになりました。会長は、前議長の宮武博議員(政隆会)、事務局長は田口裕士議員(政隆会)が選ばれ、まず議会開会前に会合を開き、当面の区の課題などを話し合うことにしました。
役員以外のメンバーは次のとおりです。
礒谷和行(政隆会) 磯野昌郎(政隆会) 升永市郎(明政クラブ) 田中慎弥(明政クラブ) 藤原哲之(政隆会) 佐藤人海(政隆会) 千間勝己(新風会) 福吉智徳(政隆会) 川本浩一郎(政隆会) 東 毅(共産党)
新しい委員会はこうなった
【総務】秘書広報室、行革推進室、総務局、企画局、財政局、会計管理室、選管、人事委員会、監査委員の所管その他どこにも属さないもの
委員長 小林寿雄 副委員長 松田安義 田尻祐二 河田正一 三木亮治 田口裕士 北川あえ 東原透 羽場頼三郎 【保健福祉】保健福祉局、病院局
委員長 鬼木のぞみ 副委員長 竹之内則夫 竹永光恵 藤原頼武 浦上雅彦 森脇浩之 ニ嶋宣人 升永市郎 【環消水】環境局、消防局、水道局
委員長 中原淑子 副委員長 林 潤 吉本賢二 千間勝己 宮武博 礒谷和行 藤原哲之 高橋雄大 楠木忠司 【経済】経済局、市場事業部、農業委員会
委員長 長井孝介 副委員長 難波満津留 林 敏宏 川本浩一郎 福島恭子 土肥啓利 太田武正 有井靖和 【建設】都市整備局、下水道局
委員長 森田卓司 副委員長 佐藤人海 磯野昌郎 東 毅 和気 健 鷹取清彦 森山幸治 三宅員義 熊代昭彦 【市民文教】安全安心ネットワーク室、市民局、区役所、教育委員会
委員長 田中慎弥 副委員長 佐々木龍 福吉智徳 田中のぞみ 赤木一雄 井本文博 下市このみ 松島重綱 【ワークライフバランス】特別委員会 男女共同参画、雇用問題、子育て環境整備
【防災・危機管理】防災、危機管理体制整備
【にぎわい創出】交通政策、地域経済の活性化、市街地・周辺地域の振興
【豊かな環境循環型社会構築】地球温暖化対策、環境型社会形成、消費生活
2011年6月 215号 | 羽場頼三郎 |