2003/02/05

ホームリポート前号次号


市民を守る行政は約束を守ることから
その約束を守らせるのは議員の仕事

民主党の代表が菅直人さんに変わったことで、国会論戦がおもしろくなりました。予算委員会で、自民党の小泉総理から「その程度の公約を守らないのは、大したことじゃない」と本音を引き出して話題となりました。今後も菅さんと小泉総理との直接対決は、眼が離せません。

小泉さんの約束は、確かに「大したこと」ではないものかもしれません。特に「靖国神社へ8月15日に参拝する」といったことは、アジアの諸国に日本に対する不安を増進するだけで、むしろ守らないことの方が国益にかなうとも言えます。しかし、約束を守らないことの意味は軽く受け流すわけには行きません。総理が口にしたことでも、ひっくりかえる可能性が常にあるということです。

岡山市は、1年前に「市内の危険な建築物については、市が責任を持って処理する」ということを表明しました。その約束が先日果たされました。1月31日の早朝、裁判所の執行官の立ち会いのもとで、奉還町にあった崩壊寸前の建物が解体撤去されたのです。市民の生活の安全に責任を持つ岡山市が、もし約束を守らなかったら市民は救われません。また、議会での答弁にしても、責任を持ったものでなければ、質問をする意味がなくなります。

私も過去12年間、議会質問を欠かしたことはありません。合計47回の質問をしました。この質問を再点検し、市が約束をしていることをきちんと実行させるようにすることも大切です。また本会議に限らず、委員会での議論も重要です。やらなければならない仕事の多さに、決意をあらたにしています。

2003/02/05  岡山市議会議員 羽場頼三郎


危険建築物がやっと撤去されました
丸一年がかりで執行

137号のリポートでお伝えした「危険崩壊建物」が、31日に撤去されました。

奉還町商店街のどまんなか、公共の水路と道路の上に違法に立てられて、人ももちろん住んでいない、崩壊寸前の建物でした。法の不備や権利関係が入り組んでいるなどの理由で、県や警察などどこも手が出せなかったものです。市民を守るのが行政の役目とすれば、市が動くのは当然です。

本会議でも、一昨年の11月議会で取り上げました。この時は相手がいるとのことで、場所などは明らかにしないで質問し、答弁も抽象的でした。しかし、それが契機となって担当者が本気で動いて、撤去が実現しました。


「市民選挙のノウハウ」(1)  先ずは、選挙はがきの活用法から

今年は「選挙の年」と言われますが、市長、市議、県議と連続してあり、衆議院の選挙も予測されています。それらの選挙が、政治の浄化につながるようにするためには、市民選挙が必要です。組織や資金が選挙の主役ではない、というためには市民が選挙に積極的に参加することです。その手段としてまず上げられるのが、選挙はがき(公選はがき)です。

○差出人は推薦者 宛て名は有権者

法定の枚数(市議選は2千枚)を、名簿に出したり、電話帳から拾って出すなんてナンセンス。これを紹介(推薦)はがきとして活用するのが、ノウハウです。候補者を応援する方が「推薦人」として、その友人・知人宛に出すことが肝心です。具体的には、差出人のところに、支持者、応援者の名前を書いてもらい、はがきの宛て名は当然その方の友人・知人です。

○書いたものは必ず事務所に

このはがきは直接出せません。必ず、いったん候補者にもどし(返送し)て、選挙の告示後に枚数の確認をして発送します。ここが一般のはがきと異なるところですので、注意が必要です。

○事前のチェックで無駄をなくす

事務所では集まってきたはがきを入念にチェックし、誤記や重複を避けます。このためには、少し前からの準備が必要となります。


2003/02/05

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