黒の月26日
もー、びっくりしたー!
昨日例の5人組が来たんだけど、天井壊す音がしてあたしが起きたときにはもう、隣のベッドの上が真っ赤なんだもん!
びっくりするなって方が無茶よね。
あとで聞いたんだけど、5日も寝てなかったんだって。そりゃー起きないわよねぇ・・・。
とりあえず乱入して来た5人はやっつけたんだけど、アーちゃんてばぴくりとも動かなくて、
あたしはてっきり死んじゃったのかと思ったわよ。
まあ、そのあとクンダリーニが顔面ビンタしたらすぐ起きたけど。まったく、ひやひやさせんじゃないわよ!
そのアーちゃんだけど、その日こそ出血多量で動けなかったみたいなんだけど、今日一日寝てたら治ったんだって。
丈夫ね・・・。
黒の月26日
昨日はえらい目にあった・・・。
完全徹夜生活も5日目にしてついに撃沈。うっかり寝ちまった。途中まではおきてたんだけどなぁ。
んでもってこんなときに限って奴らがやってくるし。
・・・さすがに5日もまともに寝てないと睡眠も深くなるらしい。
すごい痛みに目を覚ましたら、上にヤマンタカが乗っかってて、胸を刺されてた。(笑)
いやー、びっくりしたねー。
直後、トライローがすごい悲鳴をあげて暴れだして場は大混戦。
ベッドの下から妖魔樹がどばっと出てきてヤマンタカがぶっ飛んだとこまでは覚えてるんだけどなぁ。
さすがに気が遠くなったので後は知らん。
次に起きたときには綺麗さっぱり片付いてたんで、多分あのまま押し切ったんだろう。
しかしなぁ・・・。えらい血でてたが、オレ死んでないんだろうな?
黒の月25日
さっき某5人組が攻めてきた。
まあ、そんなことは良くあることなんだが、俺が驚いたのはアカラナータの野郎がまったく起きなかったことだ。
奴らは常套手段の天井破壊と共に降ってきたんだが、・・・避けないんだもん、あいつ。
攻撃に成功したヤマンタカもびっくりしてたけど、俺もびっくりしたよ。
んで、トライローの奇声で我に返ったらあたりは妖魔樹の海。俺も逃げなきゃ巻き込まれるぐらいの暴れっぷりだ。
まったく、ちょっとは考えてくれー。
まあ、そんなトライローの暴走行為のおかげで結構あっさり決着はついたんだが、ベッドを見てみりゃ血の海だ。
一瞬、死んだかと思ったんだが、一向に消える気配は無い。なのでビンタしてみたらあっさり起きやがった。ふー。
さすがに今日は俺が起きててやることにしたさ。5日も徹夜してまで謝るのを拒否されたら、俺が折れるしかないもんなぁ。
・・・って思ってたら、今謝られた・・・。
トライローが寝てるのを見計らって、なおかつえらそうにベッドのそばまで呼ばれて。
行ってみたら耳元でぼそっと一言「悪かったな」・・・だと。
・・・この世も終わりかも・・・。
黒の月23日
夜寝れるってのはいいことだ〜!
とはいえ、毎朝無事に起きれるかどうかひやひやしてるんだが。
まあ、そんなスリリングな生活もまあよしだ。
それにまあ、自主的に起きてくれてる奴もいることだしな。(笑)
一番最初に俺に「起きてろ!」って言い出したぐらいだから、相当例の5人組を気にしてるんだろう。
そりゃそうだ。あいつらが真っ先に狙ってくるのは自分だもんなぁ・・・。
俺は奴らがアカラナータに群がってる間に起きだして十分準備できるし、気楽なもんだ。はは。
そんな感じで、さすがの奴もだんだん参ってきた様子。ちょっとは俺に感謝する気も起きただろうよ。
黒の月23日
完全徹夜生活3日目。
いいかげんきつくなってきた・・・。
今日も2・3度意識がとんだし。クマも出てきたし。
夜中にしっかり熟睡してやがるうちの筋肉バカがとてつもなく憎らしい。
よくもああのんきに寝てられるもんだな。この状態で襲撃されたら、マズイんじゃないのか?
喧嘩中でもオレが助けてくれると思ってんのか、それとも起きてることがバレてるのか・・・(だったら余計にムカつくな)
いいんだよ!今オレが起きてるのは自衛手段だ、あくまで!
たとえやつらがやってきても絶対助けてやらん!どうせここじゃ死なないんだからな!
いっぺん死んで来い!!
黒の月22日
・・・最近アーちゃんの機嫌がすごく悪い。
まあ、クンダリーニと喧嘩してるみたいだから、しょうがないんだけど。
なんかあたしにまで風当たりがきついのよねぇ・・・。ってこれもしょうがないか。
今日、買い物に誘ってみたら一応ついてきてはくれたんだけど、四六時中あくびしながらよそ見してた。
・・・いつものことなんだけど、ムカつく・・・。ちょっと嫌味言ってやったら逆ギレしだすし。
もうなんなのよー!さっさと仲直りしちゃいなさいよ!!
黒の月21日
とりあえず、昨日の教訓を生かして、あのムードから逃れるべく、他の仮眠場所を探してみる。
とはいえ、そうそう安心して寝れる場所なんて見つからないもんだ。
んでもって、うろうろしてるとやっぱり某5人衆に見つかるし。あいつらも、いつ寝てるんだ?
とりあえずさっさと片付けたけど・・・ウザい。すごくウザい。
そんな感じで結局仮眠場所は見つからず。続きは明日かなぁ。
黒の月20日
隠れ昼夜逆転生活開始4日目。
当然(というのもなんなんだが・・・)アナンタん家に昼寝に行くのも4日目。
あの異様な雰囲気にも、天然ボケの嫁にもいいかげんなれてきた。
というか、問題はそういうことじゃない。
今日もまたうっかり愚痴ってしまったんだが、アナンタによると、どうも悪いのはオレだそうだ。
「心を鬼にして言いますが、ここはあなたが謝るべきです。」・・・だと。
・・・冗談じゃないぞ。どうしてオレが折れてやらなきゃなんねぇんだ!?
確かにオレもちょっとは悪かったかなーとかは思ったりもしたけどさ。だからってな、言われたら言われたで、むかつくんだよ!
クンダリーニはクンダリーニでいきなりぶち切れて反抗しやがるし。
・・・こうなったら意地でも謝ってやらんからな!
いろいろ考えてたらますますむかついてきたんで、そのままフテ寝してやったさ。
それにしても。アナンタの野郎、いったい何様のつもりなんだ。ちょっと気を許すと調子にのりやがって・・・。
って、気を許すなよ、オレ!いかん、いかんぞ。いつのまにかあのムードに巻き込まれてる。
どうにかしないとな・・・。
黒の月18日
・・・なんだかなぁ。
クンダリーニの野郎、一昨日庭で火薬をいじって、家を吹っ飛ばしたことをまだ根にもってるらしい。
夜は任務放棄してとっとと寝やがるし、どついてみてもまるで効き目なし。マジ切れだよ、こりゃ。
だからといってオレが起きてるのも負けてるみたいでシャクに障るから、一応は寝るんだけどね。
結局いろいろ気になって寝れないから、寝た振りしながら周囲にレーダー張り巡らせて襲撃を警戒するはめになる。
んでもって、昼寝ると夜起きてることがばれるから、外をうろうろして、目の下にクマ作らない程度にアナンタん家で仮眠とって。
なにやってるんだろうね、オレは。
・・・畜生。あの野郎、絶対土下座させてやる・・・。
このオレに夜中の見張りなんぞをさせた罪、そう簡単に許されると思うなよ・・・
黒の月16日
うがーーー!!ばっかじゃねえのか、あいつら!?
人間界の祭りにいって一週間。トライローが何を思ったか、いきなり花火がみたいって言い出しやがった。(当然打ち上げ)
とはいえ、いまさらそんなものがみれるわけもない。
これで一件落着かと思いきや、これまた散々ねだられていたアカラナータが一言。「んじゃつくれば?」
作れるかーーーーー!!!!
・・・という俺の心の叫びも無視して奴らは庭で火薬をいじり始めた。
もっと遠くでやれよ!っていうか、アカラナータ!TVで見ただけのくせに、その異常なまでの自信はどこからくるんだ!?
案の定、夏の陽射しと窓の反射光、その他諸々の原因で中途半端に完成した花火に引火。(いうまでもなく打ち上げ花火)
アカラナータの野郎、わざわざトライローだけ連れてテレポートで逃げやがった!
近くじゃ地獄の爆発事故も、遠くから見たら綺麗なんだと。・・・そりゃ良かったな・・・。
黒の月6日
トライローの提案で人間界の祭りにいく。
・・・打ち上げ花火ってのが見たいんだと。
ついでだからクンダリーニも誘ってやったんだが、トライローはなんだかご不満の様子。・・・やかましいわ。
しかし、行って見れば異様なまでの人の波。肝心の花火とやらは打ち上げてるんだから見えるんだが、とにかく暑い。
んで、うるさい。周辺のカップルも目障りだ。(お前らも同じだろってクンダリーニには言われたけどな)
これにはトライローも同感だったらしい。・・・まったく。もっと田舎の祭りに行かんからだろ。
しょうがないので、近所の橋の鉄柱の上に陣取ってやった。ちょっと遠いが視力的には問題なし。
オレ達にはこれで十分だろ。
・・・なーんてちょっとたそがれてみたら、クンダリーニに冷やかされたので、軽く突き落としてみた。
そしたら必然的にトライローと2ショット。・・・別に狙ってやったわけじゃねえからな。
あとは適当にイカ食って帰った。以上。
赤の月22日
・・・大変だ。ウチの女王様がお怒りだ・・・。
今日、昼まで寝てたら来客が。クンダリーニももう寝てて、トライローはもちろん起きそうにないのでオレが出る羽目に。
玄関あけてみたらアナンタの嫁が立っていた。
昨日どうやらアナンタん家に忘れ物をしたらしく(そういえば買い物の帰りだったな)、お散歩ついでに届けに来たんだそうだ。
・・・やっぱりわからん・・・。
でもって、ちょっとだべってるうちにトライローが起きだしてきて鉢合わせ。嫁はやっぱり笑顔で「あ、こんにちは〜v」
数秒沈黙が続いたところで、トライローは大激怒。
「浮気もの〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」っていきなり蛇髪雷光弾が雨あられと飛んできた。なんでだよ!?
まだ笑顔で「あら?」って顔をしてる嫁を引きずってダッシュで離脱。全力疾走でアナンタ宅までたどり着く。
信じられないことに嫁はまだまだ余裕の表情で「悪いことしちゃったかしら・・・。ごめんなさいねv」・・・コイツ、大物かもしんねえ・・・。
結局、家にもどってトライローに弁解して、クンダリーニにも仲裁してもらって、機嫌こそ悪いものの、なんとか事なきを得る。
もういや・・・。こんな生活・・・。
赤の月21日
久々にアナンタと酒盛り。(これまた流れで・・・)
奴と話すと、気づけばいつも愚痴になってる。しかもオレばっかしゃべってて、奴はひたすら相槌を打ってる。
昔からそうなんだよなー・・・。誰にもしゃべらないようなことでも、奴と会えばべらべらしゃべってる。・・・むう。
どうでもいいが、アナンタん家にいくといつも嫁が「あ、いらっしゃ〜いv」と満面の笑顔で茶をだしてくれる。妙な嫁だ。
お前、誰に茶だしてんのかわかってんのか?全く、天然なんだか、器がでかいのか。どっちだ?
・・・とりあえず、ウチの女王様にも少しは見習って欲しいもんだな。
赤の月18日
クンダリーニ反逆!(笑)
っていうか、昔のお仲間5人が殴りこんできたから遊んであげてたんだけど、いきなりクンダリーニがあーちゃんを羽交い締め。
・・・いや、あたしはあっさりドサクサ紛れに抱きついてんのかと思ったんだけどね。(笑)
チャンスとばかりにたかっていく奴ら5人をばたばたしながらも撃退してたんだけど、2人ほど引き剥がしたところで、
クンダリーニの足にあーちゃんのキックが決まったみたい。クンダリーニは即悶絶。・・・当然よね・・・。
んでもって、5人をアタシとあーちゃんで退治して、あとは反逆者を烈光弾で吹き飛ばしておしまい。
あーちゃんはまだまだやりたりなかったみたいだけど、アタシが「やる?」ってにっこり笑って聞いてみたらさっさと寝ちゃった。
もー、なによー。失礼しちゃうわね!
とりあえず、クンダリーニも戻ってきそうにないから、一緒にベッドに潜り込んでやったわよ。
あーあ。早く元の家に帰りたいなぁ〜・・・
赤の月18日
・・・一体なんなんだあいつは!?
今日いつもの5人が襲撃してきたんだが、クンダリーニの野郎、ドサクサに紛れてオレに歯向かってきやがった。
なんか妙に後退気味だなぁと思ってたんだが、調子でも悪いんだろうと思って黙って後ろにかばってやったのが全ての間違い。
あいつ、いきなり羽交い絞めしてきやがった!んでもって、マジで奴らにむかって突き出しやがるし。
あまりにもムカついたんで、本気で蹴飛ばしてやったさ。
しかし、へし折る気で蹴ったんだがなぁ・・・。カカトだからいつもの威力はでなかったとはいえ・・・丈夫な奴・・・。
とりあえず、その調子で5人も退治したんだが、イマイチ気がおさまらないので、クンダリーニにも烈光弾を叩き込んどいた。
ん〜。相変わらずいい威力だ。どうにかして、もうちょっと強くならんかな〜vv
赤の月18日
今日、あまりにもむかついたんで、しっかり夜の監視をサボってやった。
とはいうものの、寝れば俺も危ないわけで、んでもって、奴らだけ無事で切り抜けるに違いなし。
なので、ちょっと考えてみた。名づけて「敵は内にあり」作戦。
都合のいいことに、奴らがやってきてくれたので作戦決行。
いつもどおりの乱戦の中、ドサクサにまぎれてアカラナータの背後に逃げ込み、いきなり羽交い絞めにしてやった。
さすがに意表をついたのか、あっさり捕まってくれた。さすがに単純な力比べでは俺にはかなわない様子。
・・・しかし、そこで油断したのが間違いだった・・・。
奴らの攻撃が緩んだ時に(それまで全部足でどつきまわしてた)、思いっきりスネを踵で蹴られる。(当然ソーマ込み)
お前、それってよく岩踏み抜いたりするときに使う手じゃん!痛すぎるっての!っていうか俺の足が残ってたほうが不思議。
あまりの痛さにのたうちまわってたら、いつの間にやら騒ぎは静まってて、俺の前にはすんげえ怖い顔したアカラナータが・・・。
はははははは。もうなれたよ。烈光弾。
赤の月15日
三人で同居するようになって一ヶ月が過ぎた・・・。
奴らはあいかわらず週一ペースで攻めてくる。しかも、天井とか、床下とか、いろいろぶち破って。
毎回、俺が修理するんだが、こうたびたび壊されるんじゃ直す気もいいかげん失せるってもんだ。
しかも、最近気づいたんだが、うちの2人ときたら、この生活にだいぶ慣れたらしく、昼にはとっとと遊びにいきやがる。
なあ、俺、昼は寝てるんだけどよ。俺が寝てる間、俺の無事を監視してくれる奴はいないのかい。
だったらこっちにも考えがあるぞ〜。
赤の月9日
へんなもんを見てしまった・・・。
例の呪いスポットで天空界応援団(最近アスラ神軍の連中も増えてきて、
同じく集ってるデーヴァの連中と応援合戦状態になってきた)を観察してたんだが、
いつもの摩利支天とガイとに加えて、なぜかヴィシュヌ(とおつきのインドラ)までいた。
んで、いつになくデーヴァの連中も盛り上がってたんだが、戦いも佳境となって、ヴィシュヌもさすがに興奮したらしい。
よりによって「おらぁ!ヒュウガ!しっかりせぇやーー!」とやたらとドスのきいた声で叫びやがった。
・・・。さすがにアスラ・デーヴァ(インドラ含む)全員沈黙。(笑)
まあ、調和神っていっても、お上品なだけじゃ務まらないってことだわな。
その後、インドラが咳払いだけで何事もなかったかのように状況を収拾してしまったのはさすがというところか。
デーヴァの連中が我に返って応援を再開したらアスラの連中も対抗して、無事元通り。
しかし、何人かはトラウマになるだろうな。かわいそうに。(笑)
そうそう、今回の戦闘はデーヴァの勝利。戦局はアスラに有利といえども、結構持ち直すんじゃないのかなぁ。
赤の月3日
一昨日のことがどうしても気になったので、確認するべく同じ場所へ行ってみる。
しばらくうろついてみるが奴の気配はない。気のせいだったんだよな。うん。
とか思って、帰ろうとすると見事にはちあわせた。・・・冗談だろ。
奴に会った時に言ってやろうと思ってたことは腐るほどあったんだが、実際その現場に立ち合わせてみると絶句するしかなかった。
んで、さらに情けないことに、混乱してる間に、やつの方から話し掛けられる。しかもなぜか満面の笑み。
「やあ、お久しぶりですな、アカラナータ殿」
やあ、お久しぶりじゃねえだろ〜〜〜!!!!
何考えてんだあいつは!?敵なの、敵!オレは敵なんだぞ!!しかも反逆者!ちょっとはセリフも考えろっての!
・・・と全力でつっこんだものの、なんだかんだと上手く流されて、なぜか奴の家で飲む羽目に・・・。
しかもやけに美人な嫁をもらっていた。・・・いや、あそこまでできた奴がもらってなかった方が不思議だったんだけどな。
そして一番苦手なほのぼのムード。もう、なんとかしてくれ・・・。
結局帰るタイミングを逃しつづけ、散々昔話に華を咲かせたあげく、夜遅くなってから帰ることに。
なーにやってんだかオレはよ・・・。
赤の月1日
・・・まずい。まずいぞ。
気分転換に外を徘徊してみたら、遠くのほうにどっかで見た奴が。
凄まじく嫌な予感がして、とっとと逃げてきたから確実なことは言えんが、多分、奴だ。
っていうか見間違えようがないよな。しかし何でだ!?転生して今天空界で戦ってるんじゃないのか!?
どうして奴がここにいるんだ〜!?
いや、ちがう。白昼夢だ。きっと。そうにちがいない。
最近変な夢ばっかりみてるからだ・・・。うむ。決定。
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