天霊界日記 〜過去ログ編〜


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紫の月27日
まずい。トライローがどうやら鍋にはまったらしい。
昨日クンダリーニのとこで食ったんだが、こんどは「ボタン鍋」が食いたいとか言い出しやがった。
ボタンってなんだ?とか思ってたら奴のもってきた図解つき料理の本で即判明。
・・・お前、それイノシシじゃん・・・。なにが嬉しくてこのオレがイノシシ狩りにいかんとならんのだ!?
といってもトライローは諦める気はないらしいし、口喧嘩で勝てる訳もないから、とりあえずインドラ家に脱出。
最初は迷惑そうな顔をしてたが、酒を持って強引に上がり込んだら諦めたらしい。
とりあえず酒盛りにつき合わせてそのまま朝まで泊り込むことに。
オレはしばらく飲んだところから記憶が無くて、起きたら日が昇ってた。
帰り際にオレの肩を叩いてインドラが一言、「・・・大変だな、お前も」
・・・ちょっと待て、そのため息と同情した顔はなんだ!?問い詰めても、「覚えてないのならそれでいい」の一点張り。
結局聞き出せないまま帰ってきたけど、・・・あー、気になる!!誰か教えてくれ!!オレはなにをやったんだーーー!!

紫の月26日
トライローの提案で鍋大会をすることになった。俺は良く知らないのだが、鍋にいろいろな食材をいれて煮込むらしい。
夕方俺の家に集まって、トライローの取り出した「鴨鍋セット」なるものを見て俺とアカラナータは硬直。
透明のパックの中に、薄く切った肉が入ってる!鴨って鳥の名前だったのか・・・。人間界はやっぱりわからん。
しかし、実際食ってみると意外に上手い。
発案者のトライローはともかく、アカラナータにいたっては、「クンダリーニ、お前はもう食うな!」ときたもんだ。
・・・食うまで散々嫌がってたくせに。おかげで俺はほとんど野菜しか食えなかった。
肉なんていままで食べなかったものだから別に食わなくても問題はないんだが、妙に悔しい。今度は一人で食べよう・・・。

紫の月16日
今日は人間界では特別な日らしい。…バレンタインデー、だったか?なんでも好きな奴にチョコレートをやる日らしい。
トライローがキッチンで茶色い物体をいじっていたが、温度が高すぎるだのなんだのとにかくうるさい。
覗いてみたら金属製のボールの下に、クンダリーニの蛇がトグロ巻いてて、必死にチョコレートをとかしていた。
おいおい、いくらなんでも溶岩蛇でチョコとかすってのはあんまりだろう!?
あちこちに炭化した物体と使い物にならなくなったボールが転がってたから上手くいっていないんだろうが、
…たしかチョコレートって、湯銭で溶かすんじゃなかったっけ?
まあ、オレには関係ないから無視しようと思ったんだが、蛇のすがるような視線に負けて、結局忠告してやることにした。
そのあとは少し静かになったみたいだから、まあ上手くいったんだろう。感謝しろよ、蛇野郎。
で、夜にその完成体を渡された。…まあ、そこそこ食える味だったってことにしとくか…。


朱の月29日
アカラナータと名前の呼び方でケンカした。いいじゃない!なんて呼んだってあたしの勝手じゃないのよ。ねえ。
…というのにも実は理由があって、うっかりインドラの前で「あーちゃん」って呼んじゃったのがまずかったみたい。
すっごく怖い顔して「その呼び方はやめろ!」って睨みつけられた。
帰ってきてから文句ばっかり言うから、あたしもついムキになって言い返して、そこから口喧嘩開始。
まあ、あたしに勝てるわけないから、すぐに黙って出て行っちゃったけど。
しょうがないじゃない。本当に悪気はなかったんだからさ。
そりゃ、確かに何回も「あーちゃん」ってはやしたてたのはちょっと反省してるけど・・・。
でもね、あれ、あんたも悪いんだからね!だって、いくら怖い顔してても、顔が真っ赤じゃ威力も説得力も半減よ。
あんなのみせられたら…ねえ。やめられるわけないじゃない。

朱の月22日
覗き穴でガイをみかけた。
覗き穴ってのはまあ、文字通り天空界がのぞける穴のことなんだが、噂では落ちると転生できるらしい。
まあ、本当のところどうなるかわからないから、飛び込んでみる奴はいねーけどな。
で、そこでガイがなにしてたかっていうと、相変わらず修羅王シュラトをしのんでめそめそしてやがった。
思わず穴に蹴落としてやりたい衝動に駆られたがどうにか我慢。ガイはオレに気づいてそそくさと去って行った。
そんなに行きたきゃ、いきゃーいいのに・・・。それにしても、ここから落ちると本当に転生できるのか・・・?
ひょっとして、アナンタとかここに飛び込んで転生したりとかは・・・やば、ちょっとツボ・・・。
実は笑いすぎてうっかり穴に落ちかけたんだがそれはここだけの秘密だ。・・・誰にも見られてねえよな・・・。

同月同日
アカラナータとクンダリーニが勝負してたので見物。
・・・とはいっても、いきなりアカラナータが烈光弾を撃ちこんで終了だったんだけど。
きっといいかげん人に撃ちたくなったのね。いつも我慢してるけど昨日すごく切羽詰った顔してたから嫌な予感がしたのよ。
クンダリーニもやめとけばよかったのに・・・。下手に同情するからああいう目にあうのよ。情がうつっちゃったのかしら?
なんだかんだいって、いい人だからね。あのおっさん。

同月同日
アカラナータに勝負をふっかけられた。
相当ストレスがたまってたみたいで気分が悪そうだったからまあいいか、とつきあってやったのが間違いだった。
あいつ、何を思ったか俺めがけて烈光弾を撃ってきやがった!
しばらく意識がとんで、気がついたときには、思いっきりすっきりした顔してたからストレス発散はできたんだろうが・・・
死ぬかと思ったぞ、まったく。いくら捨て身といってもあんなのにつっこんでいった龍王の神経がわからん。
正気だったのなら尊敬に値するな。うむ。
なにはともあれ、ストレスはそこまでためる前に適当に発散するように言っておかねば。俺の身がもたん・・・。

朱の月20日
天霊界に来てからはや幾年。いいかげん暇だ。
年中平和、ソーマを使うのもせいぜいケンカのときぐらい。まったく、体がなまってしょうがない。
しかしまあ、便利なこともあったりする。まず、なにをしても死なないってことだ。まあ、もう死んでるんだから当然だけどな。
今日もクンダリーニに烈光弾をぶちこんでやったが、5分ぐらいで復活した。
まあ、それなりに痛いらしいけど、いってみればギャグ漫画みたいなもんか。
あれって爆弾の爆発に巻き込まれても頭爆発するだけでまだ生きてるからな。
そういえば、昨日インドラにあった。なんかのんびり隠居生活を楽しんでた。
なんかじじムサかったんだが、まあ、あいつもいろいろ大変だったみたいだからそんなのもいいんだろうな。
ともかく、相手になるのがクンダリーニぐらいだったからちょうどいい。今度相手になってもらうか・・・。