ShKH-77 DANA
 (HobbyBoss No.85501)
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長々と続けている現用AFVコレクションですが世界各国の様々な車両を一同に並べてみたいというのが大きな目的です。 未経験の国の車両は運用思想の違いから大きくスタイルが変わるのが面白いのですが未経験の兵科の車両も構造が全く異なるので新鮮でワクワクします。 今回は野砲に初挑戦です。

製作は比較的マイナーな車両という事もあり手のかかる改造はしていませんが、構造が複雑でどう組み立てて行くかかなり頭を使いました。 まず足回りは独特な構造ですが各パーツを個別に準備してから最後に一気にフレームに組み付け、接着剤が生乾きの内に8輪とも接地する様アライメントを取ります。 出来上がったフレームにキャビン、デッキ、機関室を載せますがそれぞれの位置にズレが起こりやすいのでここも慎重に調整をしながら固定していきます。 更にキャビンやエンジンなどの内装部の塗装も平行して施さなければなりません、ややこしい。 改修ポイントとしては前後灯火類がムクだったのでくり抜いてレンズ部分は透明パーツで再現しました。 また、アウトリガーを可動式にして斜め方向に支持する様角度の変更を行っています。

迷彩は独特の色調の調色にかなり苦労しました。 特に薄いグリーンは何度か塗り直しましたがまだ実車のイメージ通りにはなっていない気がします。 実車は迷彩の境界がくっきりしているものとそうでないものがある様ですが、今回は詳細写真が確認出来たくっきりタイプとしています。 塗り分けは境界部を筆塗りして残りの面をエアブラシで塗りつぶす複合法で行っていますが慣れない筆塗り部は少し汚くなってしまいました。 ウェザリングは活動地域の地質にあった色調の見極めがポイントですが、東欧っぽい色調(黒〜グレー系)のピグメントが無くエナメル塗料を併用し手持ち材料を工夫して仕上げました。 最後にストックからソ連戦車付属のフィギュアを迷彩変更のみのお手軽改造で添えて完成です。

野砲も初めてですが他に類のない色物車両のためいつもと勝手の違うことばかりで考える工程の多いキットでした。 自走砲としての独特な構造については比較出来るものがまだないのでいずれM109の様なベーシックな自走砲などと並べてみたいですね。

(製作 2012年)
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ShKH77-7

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