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決算を前に健寿会の現状を確かめに訪問

お年寄りや働く人の顔を見ればわかる 

本当に悪いのは誰かをはっきりさせる真相解明を

 設立の際の疑惑が指摘されている「健寿会」が経営する特別養護老人ホーム「プルミエ岡山」を訪問しました。現場の職員の話が聞きたかったのと、なにより入居者・利用者の顔を見たかったからです。

 初めは警戒をされました。当然です。百条委で調査をし、責任追及をしている市議会の議員が突然やって来て、話を聞かせろ、施設を見せろというのですから。しかし、訪問の意図をお話したところ、責任者から話を聞く機会をいただき、率直な意見もいただきました。自分が入りたくなるかどうか、ということを頭に浮かべながら施設も見ました。

 特養では、痴呆などで身体的、精神的に自宅での生活が困難な方が機能回復訓練や食事、入浴、排泄、洗濯といった日常生活の介護を受けながら過ごされています。ここは一杯でしたが、ケアハウスの方はかなり空いてました。本人が入所を希望されても、家族の反対で止められるそうです。健寿会が経営しているという理由で。そこで働く職員は実に情けない思いをしていることでしょう。事実、マスコミの報道で若い職員の中に辞めたいという動揺が起きたそうです。それを、「福祉の仕事をするものは、入居者・利用者に対するサービスをきちんとすることが使命だ」として、思い止まらせたそうです。「困っている人を目の前にして逃げだしたくはなかった」という責任者の言葉に「福祉」というものの原点を見た思いがします。ここで踏みとどまっている人々に感謝したい気になりました。

 百条委の結論はおそらく正しいのでしょう。しかし、それと経営する理事が入れ代わった現在の健寿会と同一に論じてはいけません。また、この問題の本質に目を向けなくてはなりません。政官財の癒着です。岡山日報は「県出身の大物政治家、官僚上がりの国会議員、自治体の首長と千原氏との関係を明らかにしてほしかった」と書いています。同感です。

98/03/05 市議会議員 羽場頼三郎


中桐民主党岡山代表が辞任へ

 菅さんが党首の民主党の岡山の顔である中桐伸五さんが県代表を辞任するそうです。幅広い政治結集をしたいとのこと。具体的には、公認の一井さんと無所属の江田五月さんを両方応援したいと言われています。志を同じにする人がいると勇気づけられました。「市民が主役の民主党」が本物になるかどうか。

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