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政治のピンチはチャンスだ

あきらめないで市民の政治を追求する年に

新進党の解体と行政改革

 一昨年の総選挙では、「行政改革」が各党の公約でした。「規制緩和」も流行語のようでした。これらは、どこに行ってしまったのでしょう。「火達磨になっても」と言っていた橋本行革は、国民を火達磨にしてしまったまま。官僚と業界の癒着にメスを入れるどころか、官僚の専横に押し切られてしまって、実質的な成果はゼロ。地方への権限委譲はごく一部だけ情報公開も不充分です。

 アメリカでは、道路やダムなどの大型プロジエクトが思い切った見直しに晒され、かなり打ち切られています。公共事業に税金を注ぎ込むことの是非が、議会(中央と地方の)で真正面から論じられた結果です。日本でも公共事業に国が押しつぶされそうです。税金の無駄遣いを見直し、思い切った減量をやらないかぎり我が国には未来がありません。

 アメリカに学ぶべきところは、@徹底した情報公開で、計画段階から市民参加の道を開くこと Aスタートして5年を経過して、事業が進まないものは見直しを当然とすること(いわゆるサンセット方式)の導入 B議会での議論を法律(条例)に盛り込むこと です。

 官僚の力が肥大化しすぎて、「政治」が力を発揮できない今の状態を変えなくては、それも出来ません。自民党に取って代わる政治勢力が必要です。その意味で、年末の新進党の解体はショックでしたが、失望と同時に少なくない希望も見えます。野党の再・再編が統一会派の形などで動きだしたからです。これを加速させたいものです。

 今年は参議院選挙の年、野党再編のうねりと行政改革を通じて、政治の行く末を市民のものにする決意です。江田五月は国政で、私は岡山で。

98/01/05 市議会議員 羽場頼三郎


政治の危機に江田五月の決意

「市民政治」の原点から再出発

 年も押し詰まって、新進党の解党といったニュースが飛び込んできましたが、今年の政局は波瀾が予想されます。景気回復は出来ない、行財政改革は掛け声だけ、これでは橋本内閣は国民に支持されないのは当たり前です。しかし、野党がこのままでは橋本(またはその亜流)政権が続くだけです。江田五月がどうするのか、羽場頼三郎が直撃します。

羽場頼三郎 明けましておめでとうございます。今年の夏は参議院選挙がありますが、どんな年になるのでしょうか。

江田
 おめでとうございます。はばたく会の皆さん、羽場さん、今年もよろしくお願いします。
新進党の解体を期に、自民党はいよいよおごりをつのらせ、参議院での多数派獲得にありとあらゆる手を使ってくるでしょう。多数を占める自民党に対して、野党は分断されたままでは手の出しようがなくなり、政界の再々編は加速度をあげるでしょう。

羽場 そんな難しい状況のなか、どんな思いで参院選出馬を決意されたのでしょうか。

江田
 橋本内閣のもとで、日本は政治・経済・社会のすべてにわたって大きな行き詰まりに直面しています。これを倒すべき野党からは、理念や政策を明確にした政権交代の熱意も迫力も伝わってきません。国民の政党に対する信頼は落ちる一方、どの選挙も投票率が低い。主役である国民が政治を見限りつつあるということは、民主主義が崩壊の寸前ということです。
 その中で迎える参議院選挙は、そうした国民の苛立ちに応える選択肢を持たなくてはなりません。いつあるか分からない衆議院の解散・総選挙を待っていては、政治を動かすチャンスを見逃しかねません。

羽場 党派を乗り越えて、ということですが選挙や政治の世界において政党は必要な存在ではないでしょうか。

江田
 政党を否定する訳ではありません。大きくなった自民党に対立する野党はそれぞれに良い所もありますが、欠点も抱えています。それを指摘するには、政党から少し離れた今の立場が適当です。かつ国民の声をバックに、よりダイナミックな動きを作りだすことをしようと言うわけです。足の引っ張りあいをこれ以上させてはいけません。

羽場 政党に足場がないと、選挙は苦しいのではありませんか。

江田
 それはもとより覚悟の上です。自分の当落だけを考えていて、この民主主義の危機は乗り切れません。参院選を契機に、次の衆議院選挙や自治体選挙を、市民派というか無所属県民党というか、とにかく民主主義を大切にしたいと願う国民の勝利につなげていく使命があると思っています。


 読者からの手紙

 リサイクル委員に任命されて、一年ごとに更新しています。分別収集も軌道に乗って、仕事も少なくなってきました。しかし、毎年一万円いただけるのです。町内会長に寄付を申し出ても、受け取ってもらえません。

 全町内に支払っているはずですので、バカにならない金額だと思います。本当に必要なお金かどうか。こんな報奨金制度は見直してもいいのではないですか。

           湊  A・K

《羽場から》            
 リサイクル推進委員制度をつくる時には、私も積極的に動きました。しかし、確かに一定の役割を終えた部分や地域もあるかと思います。それにこだわらず、見直しをしてみることを提案してみたいと思います。

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