公共事業はこうでなくっちゃ
税金節約の全国的見本に
東部クリーンセンター 200億円の見込みが129億円で落札
岡山市が先月行った「東部クリーンセンター」の入札で、石川島播磨が予想を・に下回る129億円で落札。注目をされています。これは将来のダイオキシン対策も盛り込んだ近代的設備で、日量450トンの焼却能力を持つ岡山市の新しいごみ処理工場です。
公共事業のあり方やその費用が問題になっている今日、100億円を越えるこの事業については、以前から変な憶測が飛んでいました。いわく、「この工事の発注は既に約200億円で○○に決まっている」「下請けも含めて既に事業の配分が決まっていて、その裏には△△議員がからんでいる」「市長と政治家の××で指名業者を決めた」などです。このようなうわさどおりの価格や業者ではなかったことは、市民にとっては喜ぶべきことです。まず、なんといっても、予想より71億円以上も安くできることで、岡山市は大変な公費の節約、つまり市民の税金の無駄遣いを防いだことになります。さらに、岡山市の行政が変な政治力に動かされていないことの証明となりました。
業者選定に特定の政治家の介入の余地がなかったこと、下限の価格設定がなく、談合が事実上不可能だったことがこの良い結果を生んだとしか言いようがありません。その意味でこの結果に注目していた心ある市民や議
員の監視があったことは大切です。また、なにより公平・公正な行政を進める安宅市長の政治姿勢がその真価を発揮したと言えるでしょう。
9月議会は、この契約を承認するかどうかがひとつの焦点です。一部議員が議案凍結を策しているようですが、市民の立場に立った議会の判断が問われています。
97/09/05 市議会議員 羽場頼三郎