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県は「チボリ」を反省して行財政改革に取り組むべきだ

財政難を市町村に押しつけるな

 前・知事がごり押しして作った「倉敷チボリ公園」が18日にオープンしました。ここに注ぎ込まれた公費は約4百億円。岡山県は全国一の借金財政に追い込まれたというのに、この責任を取るべき長野士郎に退職金を約3億円も支払ったそうです。        

 テーマパークに「公園」という名前をかぶせて、公共事業と言い張った県の職員はどのような感想でこの開園の日を迎えたのでしょうか。公共がやるべき仕事と民間が進めるべき仕事の区別がついていなかった、それがチボリ公園です。行財政改革に県が取り組むとしたら、まずその基本の所から勉強しないと過ちを繰り返すことになりかねません。  

 31日に、岡山地方振興局管内の9市町村の首長と知事とが意見交換を行ったそうです。(汚い選挙で当選した)石井知事は「岡山県の財政状況は未曾有の危機的状況に立ち至っており、行財政改革はどうしても乗り切らなければならない大きな課題。町政、市政にも影響を及ぼすが、ぜひともご理解いただきたい」と挨拶したそうです。前知事の後継者であり、チボリ公園を「どんな犠牲を払っても成功させる」ような姿勢では、本当に危機的な実態が分かっているとは思えません。これに対して、わが安宅市長は「知事が新しい目で事務事業を見直しすることには賛成だが、市町村長が何も言えないという雰囲気は避けてほしい」と注文をつけたそうです。市民の立場に立った一言でしょう。頂門の一針が効けばいいのですが。

 県をこのような事態に陥らせたことに自民党の県議はなんの反省もしていないようです、いまだに江田五月の悪口を言っていることが岡山日報に紹介されています。情けない話です。                

97/08/05 市議会議員 羽場頼三郎


読者からの手紙

○私は山陽町ですので、市民リポートを送っていただくことは、お気の毒です。岡山市民のためにこれからもご活躍なさいますよう、お祈りいたします。   山陽町 O

○議員定数の件は私も多いとは思っていません。要は良識を持った議員をどのように増やすか、ということでしょう。

 それより、市職員の数が多すぎる。管理職が余りにも多い。局、部、課を統廃合し、もっと横の連絡がスムースになるようにならないと、本当の意味で市政サービスに結びつかないと思います。 津島新野   H

○リストラの時代に「バブル期のごり押しチボリの二の舞」を岡山市ではして欲しくありません。操車場跡地の公園計画一時凍結に大賛成です。

 モノの豊かさから、心の豊かさへの渇望にふさわしく、精神性の高さを感じさせる市政であったらいいと思います。例えば、緒方洪庵記念館をつくり、常時、連続講演会を開催して、転換期のライフスタイルのヒントを提供し続けるとか。彼がいたからこそ、福沢が育ち、福沢がいたから犬養が活躍したのでしょうから。岡山市の伝統と変革をテーマに次代の育成にも夢をふくらませ、文化醸成、文化発信が築城400年を契機に、ほかの領域にも広がるといいと思います。

 リポートにたまに目を通させてもらっています。ジエンダーとか男女の問題についても記事を増やして下さい。 佐山   T  

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