最悪の毒物ダイオキシンで地球を汚染するな
プラスチックを燃やさない岡山市にしよう
リサイクル都市を目指すなら当然
ダイオキシンについての関心が、急速に高まりつつあるようです。6月の議会でも、私を含め3人が質問の通告をしています。
ダイオキシンとは、ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤に含まれていたことでも有名な猛毒の有機塩素化合物。分解されにくく、ガンや奇形児を発生させる性質が極めて高く、人類が作った最悪の毒物と言われています。ごみを燃やしたときに発生するのですから、岡山のように焼却を当然としている都市は、特に関心が強いのは当然かもしれません。ナノ(10億分の1)、とかピコ(1兆分の1)グラムといった単位が出てくるぐらい微量でも危険性が指摘されます。全国的な調査では、国の暫定基準値を越えた数値が出ている焼却場もあるようですが、今のところ岡山市はクリアをしています。でも、それで安心というものではありません。
ダイオキシンが発生するメカニズムは近年明らかになってきました。ごみが低い温度で燃焼するとき出やすいとか、塩化ビニールを燃やすと発生するとかですが、これをハードの面で規制することには限度があります。また、市民が安心して生活をするためには、発生ゼロが当たり前です。それには、プラスチックを燃やさないことです。見かけではプラスチックの中から塩化ビニールを取り出すのは極めて困難だからです。
市はごみ処理の基本計画で、プラスチックをリサイクルすることを基本としています。しかし、最近できた当新田の焼却炉にはダイオキシン対策が施してあることと、最終処分地の寿命を長くするために、それに入れる地区のごみは「燃えるごみ」に分類しています。「プラスチックは燃やさない」この原則を打ち立てるべきです。
97/06/05 市議会議員 羽場頼三郎