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弱者に対する思いやりも公平さもない
岡山市に対する補助金カットは許せない
県民・市民として新聞に意見広告を

 県が実施してきた重度心身障害者、母子家庭、乳児、老人の医療費補助事業を岡山市分だけ今年度から減額し、3年後にはゼロにすることが進められています。「単県補助金カット」といわれるものです。市も議会も(もちろん私も)これについて反対の意思を表明しています。

 県は、「中核市だから岡山市が主体的に取り組むべきことだ」と言っていますが、なぜそうなのか、まるで説明をしていません。他の中核市でこのようなことになっている所はありません。それどころか、準政令市の中核市より権限も多く、財政も豊かな政令市の大阪市や神戸市でも、大阪府や兵庫県の同じような制度による補助金を受けています。

 また「補助金を受ける権利は県民としてでなく、市町村民にあるのだから責任がない」と言っています。今まで県が福祉優先の行政を進めるため市町村を指導して条例を作らせ、県下一律に医療費公費負担制度を進めてきたわけですから、成り立たない理屈です。税金を集めるときには県民だからといって集めておいて、その使い道である補助金は市民だから出せない、では納得できません。県が岡山市だけを不利益に扱うのは異常事態です。来年度予算でもカットは続いています。それを正すべき県議会は、定数が58人で知事の与党である自民党が39人ですから、この予算は成立する見込みが大です。

議会がだめなら市民が直接声を上げるしか有りません。市議会では市のことは決められますが、県については市議会議員である私も一般県民と同じ立場です。肝心の岡山市民が「補助金カット」を知らないことが一番の問題です。市民運動として新聞に「意見広告」を出すことを提唱します。

97/02/05 市議会議員 羽場頼三郎


 「意見広告」とは、新聞のある面を買い切り、そこに自分たちの意見を公表して、世間の関心集め、共感を訴えるものです。有名な例に、フランスの核実験に反対した広告や大分の憲法7条を守る訴えなどがあります。

◎具体的には、一口いくらかで、毎月末に締め切って買えるだけの新聞の広告欄を買い、そこに1面のような意見と賛同者の名前を載せ、新しい賛同者の募集をします。これを何回か繰り返して、世論を起こそうというものです。とりあえず、賛同して下さる方のご連絡をお待ちします。рQ65−0651

「お前は市議会議員だから、議会を通じてものを言うのが本当だろう」という声もあるかもしれません。しかし、県議会では発言できないのはご存じの通りです。

岡山市は、弱者の切り捨ては絶対にできないので県の補助が出ない部分の穴埋めをせざるをえません。ざっと年間五億円ぐらい、負担が増えるのは岡山市民です。その市民の為に働くべき市議会議員とすれば、これを黙って見逃すわけにはいきません。

さらに私は、肝心の岡山市民が補助金カットのことを知らないことにも、責任を感じます。こんな重大なことを市民に伝えていないのは、議員の怠慢と言われかねません。音頭を取ろうと思った次第です。

 この運動の事務局を募集します。2月23日(日)午前11時に羽場事務所にお越し下さるか、お電話をいただければ幸いです。


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