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20世紀の最後の年を迎えるにあたって
1999年の最後の号となりました。思えば世紀の変わり目であり、千年紀(ミレニアム)の変わり目でもあります。1949(昭和24年)生まれの私が半世紀を生きて、次の世紀に足を踏み入れることになりそうです。どんな世紀になるのでしょうか。
先日、買い物に行った八百屋さんで、今の日本に不安を持っている人が多いことにあらためて気付かされました。「世の中が悪くなっている。変な法律が通る。自・自・公で政治がどうなるか分からない。年を取るのが不安でしょうがない」そんな会話が買い物客同士で交わされていました。私に「どうなっているの」と声をかけられました。
自・自・公にも大義名分があるのでしょう。特に公明党の友人と話をするとその真面目さには感心させられることが多いので、変な悪意は無いと信じたい。しかし、盗聴法のように人権を弱める法律や、国旗・国歌法のように微妙な心理を無視する法律は法を学んできた者の気持ちを暗くさせます。新・ガイドラインもきな臭いし、国民総背番号制に繋がりかねない住民基本台帳法の改正も問題です。特に、先の「年金改正法」の強行採決は、国や法律に対する信頼をいよいよ弱くします。法は充分な議論の上で決められ、弱者や少数者への配慮が常に忘れられない、こんなことは夢物語になってしまったのでしょうか。
国に希望のもてないときは、地方で頑張ればよい。実際に住んでいる町が良くなれば、いずれ国全体も良くなるに違いない。こんな理想を追求する新しい年を迎えたいと願っています。今年一年間、本当にお世話になりました。来年もよろしくお願いします。
99/12/05 岡山市議会議員 羽場頼三郎
独断と偏見で恒例の5大ニュースを選んでみました。今年を振り返ると、良かったこと悪かったこと、それぞれに大変な年を過ごしたのだなとあらためて思います。
(1)安宅敬祐が市長選で落選(1月)。私の力が及ばず、市民のための姿勢を行っていた市長を落としてしまいました。金権選挙がまかり通る世の中にだけはしたくないと思っています。
(2)菅直人さんが民主党の代表から政審会長へ(9月)。めげない政治家の本領はこれからです。首相候補から首相へは次の機会に持ち越しです。まず、総選挙に勝たなければなりません。
(3)岡山市が21億円を不当に国に返還させられる(10月)。交付税の計算が間違っていたことを一方的に市の責任とされることに怒りを感じている市民の方も多いはずです。
(4)羽場頼三郎が三選を果たして、市の監査委員に就任(6月)。候補者の乱立があり、地域の競合がありの苦しい選挙を皆さんに助けられ、当選後は思いもしなかった監査委員(議会三役の一つ)に選出されました。
(5)7人で市民クラブを結成して、幹事長に(5月)。民主党、元民社党、元社会党、社民党の幅広い人々で作った第三勢力です。
(番外)マンガ「なに頼じゃあ」の連載が始まる。市民リポートはまず4面のマンガから目を通すことが読者の「定説」だそうです。