1999/09

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時代に逆行?「最低制限価格制度」の復活

請願の採択にとどまらず、入札制度の改悪へ

 先の6月議会で「最低制限価格制度の復活」を求める請願が採択され、市の方もその方向で政策変更をするようです。「最低制限値格制度」とは公共工事の入札において、最低の価格を設定しておいて、それを下回ると無効とするもので、手抜き工事を防止するためと言われています。しかし、入札価格の高値安定や談合の原因となっているとの批判もあり、岡山市は安宅市長時代にこれを廃止し、調査価格(手抜きをなくす趣旨を含む)としていたところてす。

 これを審査した総務委員会では4対4で委員長裁決で採択が決まり、本会議では保守系が一致してこれに賛成し、市民クラブを含め公明党、共産党、いきいきネットワークはこれに反対したのですが30対21で採択されてしまいました。市民クラブの反対討論の中でも主張したのですが、最低制限価格制度をなくしたことで談合もしにくくなり、実際に東部クリーンセンターの入札では200億円を越すと思われていた落札価格が129億円となり、市民にとって歓迎すべき傾向が出てきていたのに、時代に逆行する結果となっています。市は最低価格をくじ引きでするなどの改善をするということですが、談合を出来なくすることはできても、思い切った安値て入札をすることはてきなくなり、結果として市民は高い買い物をさせられるということになります。

 市民の市政チェックがないと、いつのまにか行政が主役、または業者が主役の市政になってしまいます。単に一つの請願が議会を通過したといって見過ごしてはならない問題です。

99/09/05 岡山市議会議員 羽場頼三郎


羽場の「市政アンケート」から

給食は「安全性を優先的に」が多数

保育園のポリカーボネイト製食器変更も早期に

 給食のこれからについてをお聞きしたところ、次のような結果となっています。これからの参考にしたいと思います。

「給食の検討をするにあたって、どちらを優先的に考えるべきでしょうか」

経費を抑えることを重視すべき 5.8%
食の安全性を重視すべき 82.5%
どちらともとれない 11.2%

<具体的な意見の中から>

民間委託反対 食の安全性を重視すべきです。岡山県学校給食会では食材の安全性確認を自主検査(細菌・保存料など)で実施しています。 原尾島  M
保護者の負担を最低限に抑えるのは、義務教育の観点から当然。 可知  S
邑久町でおきたような、病原性大腸菌での事故などを起こさないように体制を充実させておくこと。 下伊福本町  T

「保育園で使われているPC製の食器を替えるべきかどうか」

早く替える 70.6%
急がなくてよい 5.9%
良くわからない 23.5%

<具体的な意見の中から>

こんな当たり前のことがわかっていない市長がいるとは、知りませんでした。羽場さん、頑張ってください。 伊島町  A

99/09/05

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