1999/07

ホームリポート前号次号

保育園の食器変更は不真面目か

ポリカーボネイト製の追放求める質問に市長答弁

 私は6月議会で、個人質問のトップバッターに立ちました。後に続く質問者が新人の12人を含めて25人とかなりの数にのぼったのは、選挙後初議会であり、新市長の政策予算(当初予算は骨格的なもので編成されていました)が出てきたということで多かったものと思われます。

 それにしても、新聞に書かれているように緊張感のない議会でした。これから先は総与党化してしまい、議会がみずから権威を下げてしまうのではないかというおそれを感じました。

 市長の答弁と態度には首をかしげたくなるような場面がしばしばありました。自分に味方する(もしくは味方して欲しい)陣営の質問には実に丁寧に答えるけれど、そうでない議院にはそっけなく、時には無視するかのように答弁に立たない。「……と答弁書には書いてありますが」といって自分の考えを滔々と述べる(三回も)パフォーマンスをする。私が「環境ホルモンが出る恐れのある食器を保育園ては変えるべきだ」と言ったことに対して、「問題があるからといって食器をすぐ変えるのは不真面目だ」というようなことを平気で言う。質問の最中にやたら私語を発する。

 私たちは自分の家庭なら、食器が問題とあればすぐにも換えるはず、それに少々お金がかかっても。子供たちの将来が掛かっているかもしれないこの問題を「不真面目」と取る方がよっぽど不真面目な気がします。

 通産省の官僚としてばりばり仕事をこなし、いくらやり手かもしれませんが、「市民のための市長」という評価はしばらくおあずけにします。

99/07/05 岡山市議会議員 羽場頼三郎


 岡山方式と建設省方式を比較して あらためて知る安宅時代の実績

 岡山方式と建設省方式という二つの基準が なぜ出来たかは、昭和51年にさかのぼらないと分からないそうです(当局)。当時は、岡崎市長で、関係者も故人が多いので真相は不明なのでしよう。あえて推測すれば、建設省方式で計算すると59年から62年にかけて17.1%から16.3%へと言う具合に、毎年工事をしているのに普及率が下がる現象が起きることを不都合と考えたのではないかと思われます。

 以下に普及率の変動を示します。

 年度 59年  平2  平3   平9
岡山市 35.0 37.3 38.7 50.5
建設省 17.1 20.7 22.2 36.3

 安宅市長の誕生(平成3年)から交代する前の年までの了年間では普及率の伸びは岡山方式では11.8%であり、建設省方式では16%なので、実績を作るために数字を変えていたという批判は間違いでしょう。

 59年から平成2年までの7年間で、岡山方式では2.3%、建設省方式でも3.6%しか伸びていないことからしても、安宅氏の努力の跡がよく分かります。

 安宅市長が岡山市の赤字を増やしたといったいいかげんな噂に惑わされてはならないように、下水道の普及率の数字もちゃんと見なくてはなりません。


ホームリポート前号次号