1999/06 |
岡山市の監査委員に選ばれました。監査制度が注目されるなかで、大変重い責任を負うことになったと、いまさら少し後悔しています。しかし、与えられた使命を果たさないわけには行きません。能力の限界に挑戦する二年間になると思います。
監査委員の仕事は解説にあるように、財務執行と事業の監査ですが、毎月、例月出納検査があり、随時監査もあるなどスケジュールはかなりハードてす。市役所の五階に部屋と机があり、事務局長以下スタッフが14人います。常勤は代表監査のみですが、公認会計士の方もおられ、相当勉強しなくては追いつかないのではないかと心配です。目を通さなくてはならない書類も山のようにあり、法律や会計の知識も無いものにとってはどこまで耐えられるか、不安が先に立ちます。
監査委員をすると行政が良く分かると言われていますが、確かにそうかも知れません。金の動きや事務の手続きなど、普通では知らずに済んでしまうところが、監査の機会に明らかにされます。議会は行政のチエック役とよくいいますが、また別の角度でチェックをすることになります。権限も大きいのですが、責任も大きくて行動も束縛される感じがします。
この任期中は、議員生活の中でも特別な二年間になりそうです。大きな職責を果たさなければならないと同時に、議員としての活動にも多少影響が出そうです。公正・中立性が要求されるために、場合によっては発言や行動を控えなくてはならない場面もありそうです。皆さんのご理解のもとで、ぜひ職責を果たしたいと思います。よろしくご指導下さい。
99/06/05 岡山市議会議員 羽場頼三郎
〔解説〕自治体の監査委員とは
自治体つまり市町村には、必ず監査委員がおかれ、市などの財務に関する事務と経営に係わる事業を監査する。岡山市は4名。人格が高潔でかつ職責を果たすことの出来る識見者の中から選任され、議会から二名選出される。権限の行使については他の支配を受けず、市長からも独立して行う。委員は、公正・不偏でなくてはならず、仕事上で知った秘密については守秘義務がある。