1999/04

ホームリポート前号次号

公共工事の入札の透明性と適正価格
「情報の公開」で維持したい

 「最低制限価格制度を復活して欲しい」こんな請願が、議会に出ました。つまり前安宅市長時代に、公共事業の入札を透明にし、価格の適正化をねらいとして最低制限価格制度を撤廃したのですが、これを元に戻してもらいたいという内容です。

 現在は、撤廃によって一定の価格を下回ったときには入札を無効とするのではなくて、調査をして工事が適正に行われるなら契約を結ぶという方法を取っています。最近では、東部クリーンセンター(新しい清掃工場)の工事のように、大幅に安い工事が発注されて全国の注目を集めました。同じ規模と性能を持つ福島県の工場が215億円で落札をしている例からすると、約90億円は税金を節約できたと評価されている新制度です。

 これに反発した県議・市議がこぞって安宅前市長の引きずりおろしを図り、みごと成功した(事情通の話)と言われますので、議会で請願は保留となりましたが、今後市の方針が変わらないようにと心配しています。

 私は先の議会で、東部クリーンセンターの工事費の明細を明らかにするように求めました。焼却炉、発電、ダイオキシン対策の諸設備がどれくらいの費用で出来るのかが分かると市民の不安解消につながると考えたからです。一部の勢力が主張するように、「安い工事だからダイオキシン対策はいい加減だ」というデマを否定するには、これが一番です。また、新市長は「情報公開」を選挙の公約にし売り物にしているのですが、これが本物かどうかを判断する材料としてふさわしいと思ったからでもあります。

 結果は、残念ですが、情報は公開されませんでした。答弁によれば、「個人と企業の秘密は公開できない」とのこと。私は、個人とは違うのだから、なぜ公開できないのかの説明をするべきだと再質問したのですが、やはり同じ答弁の繰り返しでした。このままでは、以前の金権政治・利権政治の再来につながりかねない事態も予想されます。市民とともにこの動きを監視し、情報の公開を迫ります。

99/04/05 岡山市議会議員 羽場頼三郎


市議選は荒れ模様 66人が立候補予定

 今回から定数が52人と2名滅となった市議会議員ですが、選挙では逆に立候補の予定が増えて激戦が予想されます。県議選と違って区割りもないため、当落の予想が困難になっています。

 現職が38人、元職が2人、新人が26人となっていますが、競合した候補が多いところ、新人が出ている地区では激戦が必至です。特に、岡南地区には大きな組合、会社、団体がバックについている強力な候補者ばかりで、市民派の候補にはきびしい状況が生まれています。組織や金が無くてどこまでやれるのか、各方面から注目されています。

 告示は18日、投票は25日です。


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