1999/03

ホームリポート前号次号

市民選挙の理想は生きている

政治を金儲けの道具にさせないために

 「選挙は政治の入口、これが汚いと政治も汚くなる」が、故・市川房枝さんの口癖でした。市川さんは婦人有権者同盟の会長をし、87歳まで現役の参議院議員をつとめた人であり、「理想選挙」を掲げた人として歴史に名を残しています。自らカンパとボランティアの選挙を実践して、選挙に金を掛けないことの必要性とその重い意味を市民に伝えようとしました。

 しかし、東京地方区で落選し、その火は消えかかっていました。その市川さんをかつぎだして事務長をし、見事全国区で2位当選させたのは当時無名の青年の菅直人さんとその仲間でした。私はこの選挙をした青年グループを訪ねて菅さんと知り合い、そのノウハウを学ぶつもりで選挙を手伝いました。同時に、その精神も受け継いだつもりです。

 政治を行う人が、選挙の際に多額のお金をかけるというのは今でも常識のように言われます。お金がなければ何もできないじゃないか。金も無いものが選挙に出てもなにもできっこない。こんなことすら、ちまたでは言われます。でも、本当にそうでしょうか。選挙に多額のお金を使えば、当選をした後、政治の中でそれを取り戻そうとする、これがむしろ常識ではないのでしょうか。政治を金儲けの道具に使う。これが政治を悪くしている元凶です。

 私は、選挙をするなら市川さんの流れをくんだ−市民が自発的な意志で参加する−「市民選挙」でやるしかない、と思っています。でも、先の市長選挙では新市長派は5億円を使った、いやそれ以上だったとの噂もあるようです。私は、真実は分かりません。それを打ち消すような市政をやってもらえばよいのですが。今後に注目したいものです。

99/03/05 岡山市議会議員 羽場頼三郎


福祉やリサイクルなど市民のための政策を
統一地方選挙に向けて、原点に返り政策で勝負します

 羽場頼三郎とはばたく会は、統一地方選挙に向けて次のような市民のための政策目標を掲げます。

障害者が地域で普通に暮らせるように

 施設の中ではなくて、地域で暮らしたい障害者のために、その生活を支援するセンターを作ることが必要です。

介護の充実をはかりたい

 高齢者や障害者の介護は、24時間が当然です。まずは全市で巡回型のサービスを実施させたい。同時に、来年度からの介護保険を「介護される側に立った」ものになるように監視を強めます。

ゴミのリサイクルを進めます

 生ゴミは土に、古紙や空きビン・空き缶は紙やビン・缶に。粗大ゴミは個別収集でリユースに。リサイクルできないものは作らないし使わない。そんな社会を作ります。

有機野菜を給食に取り入れたい

 農家の方が、自然との共生を考えて作っている有機野菜を子どもたちに食べさせたい親の願いを実現したい。地場産業の育成にも繋がります。

市政の徹底した情報公開をはかります

 市民の政治参加には情報公開が不可欠。審議会や会議の公開を求めます。市民リポートも、その手段としてもちろん続けます。

歩行者が優先される道を作ります

 車道と歩道の分離を進めます。道路の段差をなくして車椅子の通行を容易に。自転車の専用道も広げます。

放置自転車をなくしたい

 駅前や商店街など、通行の妨げになっている状態を改善します。健康と環境のためにももっと使いたい自転車が悪者になってしまいます。

ソーラー発電を普及したい

 これからの時代は、安全でクリーンなエネルギーを使うことが求められます。晴れの国岡山に最もぴったりの太陽光発電を普及させるため、制度づくりと実践をします。

保育園と幼稚園を一元化したい

 幼年期の子供を預かるという意味では一緒なのに、文部相と厚生省に管轄が別れているため合理的な整備ができていません。他の自治体の実験も参考にして、思い切って統一することが親の願いにも沿うと思います。

川や水路に安全柵をつけたい

 子供や老人の転落事故が時々報じられますが、場当たり的ではなく計画的に整備を進めていくことが必要です。

粗大ごみの個別収集を進めたい

 ステーションに山積みしていたのでは、リサイクルもできません。大量に出す人も処理費用の負担が一緒なのは不公平です。町内の負担も限界です。東京のように個別収集・個別料金方式を提案します。

補助金の見直しなどをします

 もらい得といった既得権を認めないで、無駄に使われている補助金のチェックを続けます。本当の意味の行財政改革を進めます。

図書館を使いやすくしたい

 利用時間の要求に応えたい、と同時に必要な本や資料が必要なときに手に入るように、専門家を含めた人員の配置が望まれます。

議会・委員会のテレビ中継を

 議会をもっと開かれたものにするため、会議の様子をテレビ中継して、市民に見てもらいたいと思います。関心が高まり、市政が身近なものになるでしょう。


ホームリポート前号次号