2008年2月 197号 羽場頼三郎

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今井正章筆
あくまでも市民のための政令市に 藤原薫子江田秘書が倉敷市議補選に
新福の場外馬券売り場が完全に断念 水俣病の患者支援のために甘夏を食べませんか


あくまでも市民のための政令市に

人材と財源を豊かにする努力が必要ではないか


 岡山市が政令市になるかどうかは、まだ確定したわけではありません。県議会の推進決議、国の判断がこの先に控えています。これまでは国勢調査(住民票ではなく)による人口が要件とされ、厳密には満たされていないこと。市の決議(おそらく県の決議も)が、全会一致でなく「賛成多数」であること。財政状態が良くないと自ら広言していることなどからです。

 政令市が広く自治権を持つとは言っても、自治能力を持った職員がいなければどうにもなりませんし、財政状態が悪くてはどうしようもないのです。言葉だけかもしれませんが、市長は岡山市が夕張市に続く財政状態といい、職員採用の三年間凍結にこだわっています。これでは職員を単に削減対象と見ていて、経費としか見ていないで人材だと言う意識に乏しいとしか思えません。

 市が県と肩を並べるということを理由として、県から岡山市に渡すべき補助金が大幅にカットされます。子供の医療費や高齢者、障害者の医療費補助などです。一方で、県から市に求める負担は一切軽減されません。都市計画上の道路や公園の建設費について、50%の負担が求められている件です。全国でも稀なこの重い負担について、県は意図的にこの不公平を隠そうとしていて、改めようとしません。

 岡山が政令市になればその未来はバラ色、とは単純に行きません。なんと言っても、住民自治が基本です。これを理解した市民がいて、その代表が議会をつくり、住民自治を意識した市政が行われることが必要です。

2008年2月19日  岡山市議会議員 羽場頼三郎


新福の場外馬券売り場が完全に断念

 新福地区の場外馬券売り場建設計画は、完全になくなりました。さまざまな紆余曲折がありましたが、問題の土地は所有者が変り、建物の撤去も始まったようです。

 地元の同意がなければ、馬券売り場が許可されないと言う国のルールがありますが、これを無視して物事が進められ、現地に建物が造られてしまいました。これが騒動の元です。地元では、推進派の町内会が元の町内から分裂し、結果として二つの町内会ができてしまいました。

 市議会では、推進、反対の陳情が上がり、態度決定が迫られました。私はルールを尊重することが大切という論陣を張りました。

 国会でもこの問題が取り上げられて、最終的には農水省がこのルールを確認し、岡山の新福の場合は許可できないと明言しました。でも、それから15年です。長引いたのには、この馬券場で一儲けしようとした人たちがいたからでしょう。

 同じ様な事例で、岡山市福田地区では「地元同意」を尊重する条例がありながら、市長はそれを無視して許可を出しています。市長は国の姿勢を見習うべきです。

 推進派から不当な訴訟を起こされましたが、すべて反対派の勝利に終っています。私も、民事・刑事の訴訟を起こされましたが、完全勝利しています。

 許可なくであっても、建設された日隈ビルが存在するため、地元では不信の固まりになっていました。しかし、今回ビルが撤去されることで状況も変ります。今後は地域の融和が課題となります。私も、そのお手伝いをしたいと思っています。


藤原薫子江田秘書が倉敷市議補選に
民主党公認で出馬の準備

 4月27日に予定されている倉敷市長選挙と同時に、市議会議員の補欠選挙が行われる可能性が大きくなっています。現市議会議長の秋山さんが議員を辞職して、市長選への出馬を表明しているからです。

 そうなると、羽場頼三郎としては、これを見逃すことはできません。市民の声を市政に反映させる仲間を増やすチャンスだからです。 

 これまで倉敷では、時尾博幸君が孤軍奮闘してきました。時尾君は江田五月の元秘書であり、市民派のホープです。藤原かおり子さん

 藤原かおり子さんも江田五月の秘書であり、幸いなことに、来年の市議会議員選挙に出馬予定であるため、ある程度準備が進んでいます。時期が早まるだけです。

 藤原さんは33歳。倉敷で生まれ、地元の小・中学校から関西学院大学の経済学部に進みました。NHKでニュースキャスターをつとめたあと、アメリカへの留学経験もあります。江田五月の秘書として、政治活動や苦しい選挙も経験しています。政治にかける情熱を期待され、民主党の公認候補になる予定です。はばたく会としても、可能な範囲で支援活動をしたいと思います。次のような応援ができます。

☆倉敷市在住の知人・親戚のご紹介
市内であれば、倉敷、児島、水島、玉島のどこでもかまいません。ただ、船穂、真備は除きます。
ご紹介いただける場合は、はばたく会事務局にファックスかEメール、はがき・手紙でお送り下さい。


安全なみかんを追求
 水俣病の患者支援のために甘夏を食べませんか

 今年も「水俣の甘夏」の季節がやってきました。ご存知のように、水俣病によって被害者とその家族は、健康と仕事を失いました。海を生活の糧としてきた人々は、陸でのみかん栽培に活路を求めました。でも当初はほとんど売れませんでした。生産はできても、売れなければ生活はなりたちません。水俣病という名前から、そこで取れる魚だけではなくみかんまで、いわゆる風評被害が及んでいたためです。自分達の経験からも、安全なみかんの生産を心がけてきた被害者と家族を支えようと全国で運動が広がり、「水俣の甘夏を食べる会」が岡山でも生まれました。今年も下記の通り、共同購入をします。

水俣の甘夏 10kg 2600円
※今年はしらぬい(デコポン)はありません

申し込み 2月26日まで
羽場事務所 TEL086-265-0651 FAX262-2193
羽場頼三郎 090-1018-1274


助っ人参上

 困っている人があれば、いつでもどこでもお伺いする。そんな政治家を目指して活動していた先輩の志を引き継いで、私のシンボルとしています。


2008年2月 197号 羽場頼三郎

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