2005年8月

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無視された岡山市民は黙っていない

総選挙・市長選挙で示したい市民の良識

総選挙が始まります。争点は「郵政改革」だと言う人もいますが、はっきり言って、違うと思います。小泉政治の是非が問われていると思います。

一口で言えば、民主主義を無視したやり方が「小泉流」です。衆議院の 解散自体も参議院での法案否決を理由にしたもので、立法府である国会を軽視した態度です。総理大臣に解散権はあると言うものの、その濫用を許すべきものではありません。自民党の中の異論は一切認めず、反対する議員のところには「刺客」を送りつけて政治的に抹殺する。まさに、民主主義とは言えない、独裁者のやり方です。

岡山市民も無視されました。現職の市長をあえて辞めさせ、「刺客」にしたてました。目前の九月議会、国体のみでなく、政令都市移行や都市再開発、子育て支援など課題が山積みの市政に空白と混乱を招きました。地方自治に重きを置かない、地方の住人のことは無視する「小泉流」は東京の菅直人さんの選挙区でも同じく現職の市長を辞めさせて対立候補としたことでも明らかです。岡山市では、「小泉流」の余波として、国政から弾き飛ばされた人が市長選に名乗りを上げる始末です。ここには「市民のための市政」という大切な視点が欠落しています。こんな小泉流が通用する社会を見て育つ子供たちは、「人のことはどうでもいい。自分さえ良ければ」と思うようになるのではないでしょうか。

市長選挙が10月の2日公示、9日投票に決まりました。市民のための市政を最優先する人、萩原氏の後継者でない人を是が非でも市長に当選させたいと決意しています。

2005/08/25  岡山市議会議員 羽場頼三郎


亀ちゃんの思い出(2)

知事候補として西岡氏を擁立したことで、政治的には様々な波紋が起きた。私にとっては熱心な支持者を失うことになったりもした。保守系の候補を応援したことで、保守へ転向したとか、節操がないなどと罵倒されたりもした。亀井さんや、それに同調した保守系の議員には自民党筋から圧力がかかったり、制裁を受けたりしたそうだ。しかし、政治を変えたいという思いは保革に関係ないことも知った。さらに、県下をキャンペーンで回ったことが、志ある議員との交流のきっかけになったことも大きな成果だった。

さて、応援を決めて選対に参加してみると、亀井さんが選対本部長として精力的に動かれていた。しかし、なにしろ急ごしらえでしかも雑多な政治勢力のあつまりなので、統制が取れていないことこの上なかった。選対の方針もすぐに決まらないことが多く、また内部ではげしい議論もめずらしくなかった。

内部に入り込んだスパイのために選挙違反の疑いをかけられたり、選挙法を知らない人が勇み足をしたりして、混乱に拍車をかけた。亀井さんも後から、「俺も警察に目を付けられて大変だったよ」と言われていた。

選挙の結果は、全体では5万票の差で負けてしまったものの、岡山市では西岡氏が勝った。この結果を見て、長野氏が「岡山市に報復をしてやる」といって県から市への補助金を減らしたという風評が立った。亀井さんはこうした不公平や不正を許さない人だった。そしてすごいところは、このような戦いをするときには、人も金も投入して、何の見返りも求めないところだった。先日も備前市長としてお会いした西岡さんの顔を見て、そんな感慨にふけった。


2005年8月

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