2004年7月

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岡山市では五万票の大差 県北でも健闘

二大政党制への期待で岡山県が変わるかもしれない

7月11日に投票が行われた参議院選挙は、自民党が負けて民主党が大健闘しました。「人生いろいろ」発言や年金法の強行採決、イラクの自衛隊を多国籍軍へ独断で編入を決定したことなどで自民党小泉総理に対する批判が強まったからだと思います。また、与党の独裁的な政治が国民に嫌われているからとも思われます。また、国民は近い将来に二大政党制が始まることを期待しているのかも知れません。

五つの選挙区すべてで自民党が独占している岡山県ですが、地殻変動が起きる予感も感じられます。これまで野党が弱いと思われていた県北地区でも、江田は自民党の候補と互角かそれ以上の成績を上げています。

私の出身地である哲西町は、8年前の知事選に続いて江田が勝ちました。哲多、神郷、大佐は僅差で負けましたが、これまで一度も勝てなかった新見市が929票上回り、結局阿新地区でははじめて自民党が負けました。

それ以外でも、江田が負けたところは数えるぐらいで、高梁市、川上郡、上房郡、勝田郡、後月郡しかありません。

岡山市の得票は江田五月15万6千7票、加藤さんが9万8千379票で、6万票近い差で勝ちました。民主党の票は9万9千43票で自民党は7万6千435票で2万2千票勝っています。岡山市議会では三議席しかないのがうそのようです。

2004/07/22  岡山市議会議員 羽場頼三郎


菅元代表の年金未加入は法の欠陥が原因
「菅さんにお詫びします」 毎日新聞のコラムが見識を示す

七月一七日付けの毎日新聞に、さすがと思われる記事が載っています。岩見隆夫さんが署名記事で「菅さんにお詫びします」という題で書かれているのがそれです。

菅直人さんは年金の未納がきっかけで民主党の代表を辞任したわけですが、その実情が明らかになった時点で、菅さんを誤解していた面があったことを率直に認めておられる。

それは、法律の規定が「大臣になったら国家共済の組合員となる」とあり、同時に「組合員は国民年金には加入できない」となっているからです。ところが、別の法律では「大臣には共済年金を適用しない」という条文があって明らかな矛盾が生じています。それを、当時の武蔵野市役所に徹底させる行政指導を怠っていたために、大臣になったときに資格喪失の手続きをしてしまったという事実関係が明らかになりました。

武蔵野社会保険事務所はその誤りを認め、「資格喪失の取り消し」をして、現在では菅の無年金状態は解消しているそうです。

これらを明らかにした上で、誤った思い込みで「辞任を勧めた」コラムの非礼をお詫びしておられる。過ちを認めて、それを正すという姿勢を評価したいと思います。

同時に、私自身も菅さんの代表辞任を当然と受け止めていたことを反省し、菅さんにお詫びします。


参議院選挙岡山選挙区の得票

江田五月と民主党の得票を加藤候補と自民党と比較してみました。私の住んでいる岡山市、県議補選と市議選が近い倉敷市、私の故郷の哲西町、間もなく合併する新見市と阿哲郡の得票を取り出しました。自民党でなければ政党ではないという空気が急速になくなると思われます。

岡山市
江田 五月 加藤 紀文 得票差
156,007票 98,379票 57,628票
民主党 自民党  
99,043票 76,435票 22,608票
倉敷市
江田 五月 加藤 紀文 得票差
103,965票 63,985票 39,980票
民主党 自民党  
66,536票 47,530票 19,006票
哲西町
江田 五月 加藤 紀文 得票差
963票 910票 53票
民主党 自民党  
671票 686票 -15票
新見市・阿哲郡
江田 五月 加藤 紀文 得票差
10,087票 9,453票 634票
民主党 自民党  
6,802票 7,705票 -903票
岡山県全体
江田 五月 加藤 紀文 得票差
498,515 349,219 149,296票
民主党 自民党  
321,380 272,151 49,229票

2004/07

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