2004年5月 |
岡山と日本の社会が危ない
良識がいつのまにか消えかかっている世界の中で日本が置かれている状況について、時々は立ち止まって考えなくてはと思っています。最近、特に強く感じたのは、イラクでの人質事件で、人質となった方やその家族に対する非難が巻き起こりました。これは、異常な事態としか言いようがありません。
国策に反対するものに税金を使うな。こんな暴論が罷り通っています。政府高官が、人質となった被害者のことを批判したことがきっかけになったことが気になります。政府の尻馬に乗って、国民が国民をいじめるのでは、戦時中の「国賊」のレッテル張りと同じです。その結果、国民の世論がゆがめられ、戦争への道を走りつづけました。危険です。
アメリカのパウエル長官は、日本が自衛隊をイラクに派遣したことを評価すると同時に、危険なところに市民がでかけ、ボランティア活動をすることを誇りに思うべきだと発言しています。また、この事件を取材した外国の記者が、日本ではなぜ被害者が非難されるのかという質問を繰り返しています。私は、外国人に言われるまでもなく、生命の危険を冒してまでイラクの人々と連帯しようとした三人を誇りに思います。政府が自衛隊派遣という憲法違反の疑いが極めて強い行動を取ることで、アメリカへの忠誠心を表そうとしたことの方が恥ずかしい。強い者には尻尾を振り、弱い者を徹底的に叩くという風潮が日本をダメにします。世界の心ある人々は日本という国と国民に?を付けて見ているのではないでしょうか。
これまで、政治は弱い立場の人を守るためにあると思ってきました。この考え方をさらに強く持たなければ、私は市民に対する責任が果たせないと感じています。2004/05/17 岡山市議会議員 羽場頼三郎
逆風にめげず、金権・組織に対抗して
正義と良識が通じる日本にしたい
江田五月が決意を語る
江田五月さんが6月の参議院選挙に向けて、羽場頼三郎のインタビューに答えてその決意を語りました。
羽場 イラクへの自衛隊派遣など、憲法の精神がねじ曲げられそうですが。
江田五月 日本は今、歴史の大きな曲がり角です。国際協調と人権尊重の大切さを痛感しています。国民に平和な生活を保障することば政治家の責任であり、平和憲法の理念をより豊かに発展させなければなりません。
羽場 庶民派の政治家として、取り組んでいるテーマは何ですか。
江田五月 小泉流の口先だけの改革ではなくて、いのちと暮らしを守ることに基本を置いて、雇用と福祉、年金の改革に力を入れていきます。
羽場 こどもの未来について、どのように考えていらっしゃいますか。
江田五月 官僚の発想で教育をするのではなく、未来を担うこどもの立場に立って、希望の持てる社会をつくるのが、私の役目です。
羽場 国と岡山の関係については。
江田五月 三位一体改革はまやかしです。税源を地方に移して、文字通りの自治能力を高めなければ。農林漁業を発展させるのはもちろんですが、ふるさと岡山を元気にするために働かなければ、と思っています。
羽場 国民は政・官・業の癒着構造にうんざりしていますが。
江田五月 本気で政治改革に取り組む政治家がまだ少なすぎます。利権の政治に終止符を打つためにも、政権交代を実現しなくては。
羽場 選挙情勢はいかがですか。
江田五月 逆風の中で戦いますので、大変きびしいと思っています。組織が大きく資金の豊富な相手との戦いで、後がないという感じです。でも、政治に良識を取り戻したいという気持ちがつながれば、大きな力になると信じています。
倉敷市議選で江田五月秘書時尾博幸が善戦
○市長には古市健三さんが当選○
四月二五日投票の倉敷市議補欠選挙に挑戦した時尾博幸さんは、大善戦したもののわずか及びませんでした。二七歳の若さを売り物に、江田五月の秘書としての経験を生かして倉敷に新しい風を吹かせたいと訴えましたが、あと一歩で涙を飲みました。しかし、期待に応える得票で、来年一月の本逮挙に確実な足掛かりをつかみました。
同時に行われた倉敷市長選挙では、挑戦二度目の古市健三さん(元県議)が、現職をわずかの差で抑えて当選しました。
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