自衛隊のイラク派遣には反対です

「市長は先の衆議院選挙で、与党の応援演説をされておりました。『民主党が勝てば株価が大暴落をするので、与党が政権を維持する必要がある』とのことでした。ことの是非はともかく、民主党が政権をとれば自衛隊をイラクに派遣することはなかったので残念」

１１月岡山市議会の個人質問において、このような前置きをさせていただきました。発言時間に制限があるので余分なことは言わないようにしているのですが、これだけは言わずにはおれませんでした。

自衛隊をイラクに派遣することには反対です。日本とイラクの両国民のためにならないと思うからです。荒廃したイラクの復興を支援するために日本ができることをするのは当然ですが、それと自衛隊という軍事力を派遣することとは自ずから違います。それを敢えて同じに論じることは詭弁です。無差別なテロの危険は、フセインが捕まっても減ることはないでしょう。

日本が平和でなければ、岡山市民が安全なはずはありません。市議会に「自衛隊のイラク派遣に反対する意見書を国に送ってほしい」という陳情が出ましたが、私は賛成です。国のことに地方が口をはさむな、という意見もありますが、そうはいきません。なにもしないでいることの方が無責任です。今回の派遣は、イラク特措法すら守らずに進められようとしています。わが国は法治国家であり、法に違反する行政を見逃すことはできません。

アメリカの意向のみを尊重することが国益につながるものではもちろんありません。法を無視する政治は、国民を無視することと同じです。

2003/12/24　 岡山市議会議員　羽場頼三郎