2003/05/19

ホームリポート前号次号


カラ工事や条例改正の放置など
市民の常識に合わせて改善を

五月一日、監査委員が重大な監査結果を二つも公表しました。小規模工事のカラ工事と病院事業管理者の巨額報酬に対する判断です。

カラ工事は、市の行政に対する信頼を失わせるに十分です。これを見逃していたのか、見つけられなかったのか。どちらにしても、責任の所在をはっきりさせて、再発を防止しなければなりません。

病院事業管理者に対する、巨額な報酬を改善できないまま二年も放置していたことは、市民にとってもっと納得できないことかもしれません。先日、新聞に会社の特許についての報酬が大幅に引き上げられる傾向にあることが載っていました。会社員が開発した装置や材料で大儲けをしても、特許権は会社のものとなり、本人にはわずかな報酬しか出ないところが問題となったため、ある会社では一億円の報酬を出すようにしたと、記事にありました。ただし、五百億円の利益が上がった場合だそうです。

市立病院は年間での赤字が四億ほど減少しただけで、報酬を支払えば三億円の減少にしかなりません。累積の赤字は百億円近くです。この調子で行っても、いつ解消するか分かりません。赤字が無くなったなら、報酬を支払うという契約なら市民も納得するかもしれませんが、そうではありません。

あまりに非常識な報酬が支払われるなら、他の職員はやる気を無くし、市民の不信を買うばかりです。また、改善要求が二度も出されることは、監査の権威を低くし、行政のやる気の無さを象徴するような大変きびしい状況ではないでしょうか。

2003/05/19  岡山市議会議員 羽場頼三郎


2003/05/19

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