2002/05/05

ホームリポート前号次号


少数派になることをおそれない

行政のチェックが議会の原点、

地方議員が多すぎる。税金の無駄だ。こんな言葉を聞くとこれまで大いに反発してきましたが、「そうかな」とも思わせる話を聞きました。

民主党の「河村たかし」衆議院議員が来岡し、寄島町などで講演をされたのですが、実におもしろかった。というか、耳が痛い部分もありましたが、私が日頃思っていることをズバッといわれたので、溜飲が下がりました。河村さんといえば、国会での「ズブズブ」発言などで知られる方ですが、政治や選挙に対する考え方なども、参考になるお話でした。

行政は市民の税金で仕事をしているという自覚が、行政と議員共に乏しい。総与党化している議会では、議員の存在意味がない。定数も半分以下にしてもよい。市長の提案をただ黙って賛成するのでは、報酬泥棒と言われても仕方がない。出された議案や予算を徹底的に審議して、おかしいところがあれば遠慮なく修正なり、否決する。その自由が各議員にはあるにもかかわらず、これを行使しないのは怠慢というべきではないか。政治を改革するという言葉を口にする以上、少数派になることを恐れてはいけない。歴史的にも、新しい考えや改革の動きはすべて少数から始まる。「多数に安住していては改革なんかできませんよ。」

2月議会であえて修正案を出したことで、議会の中で多少の波風がありました。しかし、ひるむことはないんだ、と自信がよみがえった気がします。提案が遅すぎただけでなく、非常識な成功報酬という内容に疑問があった上に、逆上って条例を適用させるような今回の条例提案は、修正または否決が当然です。私も、報酬泥棒といわれないような議会活動をしなければなりません。議員になった原点に帰って頑張らなくては、と強く思いました。

2002/05/05  岡山市議会議員 羽場頼三郎


泉南市長選で応援

大阪府泉南市の小山広明市議(60)は、市民派議員の草分け的な存在でした。32歳の時に市長選挙の無投票阻止を訴えて選挙をし、それをスタートとして6回の選挙(府議、市長、市議)に挑戦。7回目に市議に当選して以来、4期連続でつとめていました。

4月28日に予定されていた市長選挙が、二度も連続して無投票になることを見かねて、一度は断念した市長選に出ることを決意。周囲の反対を押し切る形で、つごう11回目の選挙に出馬しました。

これまでの後援会から協力を得られないまま、選挙戦に突入。親交のあった市議、町議やその候補など、市民派議員が応援に駆けつけ、文字通りの市民選挙を貫いて6517票獲得しました。相手候補であった現職市長がほとんどの政党から推薦を受けていて、11000票にとどまったのを見ると、大善戦といえるものです。

当選はしなかったものの、小山さんは意気軒昂で、これからも市民による政策提言を続けるとしています。


矢掛に新風が吹く

「議会に新風を」「若い世代の代表を」と訴えて、矢掛町議会に最年少の新町議を誕生させました。

4月28日執行の選挙でしたが、町長と町議とのダブル選挙で、両方とも無投票になるというところでした。告示の日の午後になって、それではいけないと私の年下の友人石宮清寛(いしみや・きよひろ)君が急遽立侯補を決意。書類の受け付けが午後4時15分という、きわどい時間でした。

実質四日間の選挙運動を友人を中心として繰り広げ、546票を獲得。17人中の11位という成績で、矢掛は保守的で浮動票など一票もないという神話を砕きました。

今後は、選挙で訴えた「若い力で矢掛の活性化」のために、本人がどれくらい頑張るか注目を集めています。私も、できるかぎり応援したいと思います。


2002/05/05

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