2001/09/05

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自民党の独走で政治が良くなると思えない

日本の明日を誰が真剣に考えるのか

 夏の格別の暑さの中で、参議院の選挙が終わりました。終わってみれば、小泉旋風のため自民党が地滑り的な勝利をして、日本を改造をする絶好のチャンスが失われました。私は小泉改革は大きくなった自民党に沸されるとしか思えません。

 教科書と靖国神社への参拝問題では小泉総理が、外国への配慮がないことを世界に示しました。早く言えば、ハンセン病の判決を国が受け入れた時のような決断ができませんでした。ここからも小泉総理の先行きに不安が感じられます。「改革」は唱えるだけではできません。少なくとも、自民党の中の抵抗勢力に立ち向かうには、国際的な視野と国民のための決断の両方が必要です。場合によっては野党との提携もちらつかせて妥協を引き出すぐらいなことができなくては。

 自民党の侯補者はほとんど小泉さんの方針に従わないで、派閥から抜けることなく選挙に出て当選しました。橋本派の高祖氏もその一人ですが、公務員の地位利用という悪質な選挙違反者を大量に出しながらも辞任をする気配すら見せません。この人への指導も出来なくて「改革」ができるかどうか、心配が増えました。

 これまで金権と腐敗の政治をやってきた自民党に明日が有るはずがないのに、小泉旋風はその延命の役割を果たしたことになりそうです。それを許してしまう野党、特に民主党には「期待はずれ」の声が上がることはやむを得ません。
でも、民主党が弱体化すれば、自民党のおごりが続くため政治がさらに悪くなることも明らかです。私も、ここで民主党を見捨てることなく、政治を良くする道具として活用したいと改めて思っています。

2001/09/05  岡山市議会議員 羽場頼三郎


■選挙年齢を18才に  若者グループ「ライツ」が主張

 八月一九日に「ライツ」のキャンペーン隊が岡山入りをしました。ライツとは「権利」という意味を持つ言葉ですが、昨年の五月に結成をされた若者の運動体の名前です。

 その主張は明確で、「選挙権年齢を一八歳に引き下げるべきだ」というものです。そして、「今の教育の中できちんと政治教育をすべさだ」と訴えています。

 特に選挙権は、諸外国を見ても一八歳で認められている国が圧倒的に多く、若者の政治離れを止め、責任感を持ってもらう意味でも意義があることと思われます。

 岡山では、天満屋前で街頭宣伝を行い、新聞でも取り上げられましたが、この秋には賛成、反対の意見をぶつけあう討論集会のようなものを計画しているそうです。


参議院選挙を終えて

 先月の参議院達挙では、会員・読者の方に大変お世話になりました。ありがとうございました。岡山市の結果を表にしてみました。選挙区の方では「はばたく会」が推薦した石田みえさんは7万2千票と善戦しましたが、岡山市でも2着にとどまりました。

 なお、個人への投票も政党に対する得票となって、制度が変わった全国比例の結果をご報告します。主な政党の得票です。

参議院選挙の開票結果(選挙区)

  石田美栄 片山虎之助 森脇久紀
岡山市 74,182票 133,504票 24,757票
 県  236,612票 501,383票 67,705票

岡山市における主な政党の得票数

民主党 自民党 公明党 共産党 社民党
38,776 96,072 50,498 19,228 13,463

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