2001/02/05

ホームリポート前号次号

関根さん,李さんの勇気ある行動に負けないで
「自分さえよければ」の政治を変えたい

東京の新大久保駅で、酔っぱらって線路に落ちた人を救おうとして、二人の方がホームから飛び下り、一緒にひかれてしまいました。

一人はカメラマン、もう一人は韓国からの留学生でした。どちらも、見ず知らずの人の命を助けようとして、事故の巻き添えになってしまいました。犠牲的精神とよく言われますが、その場所に行き合わせたら果して自分も同じ行動が取れただろうか。私も自信を持ってそうだとは言い切れません。政治家は犠牲的精神がなければ、とよく言われます。この二人に学ばなければならない政治家は多いことでしょう。私も含めて。

事故の再発を防ぐことが、二人の尊い行為に報いる道です。安全のために、金を惜しむようなことがあってはなりません。列車の緊急停止装置やホーム下の避難所、安全柵などをすぐやってもらいたい。これはやろうと思えばできることです。「できない」と「しない」は違います。

政治家の判断でできることはたくさんあります。戦争か平和かといった問題から、諫早湾のしめきり堤防をどうするかなど。限りある人生と任期ですから、人として何をするか、政治家として何をするかを考えなくてはとあらためて思いました。

若い二人は、自分さえよければという風潮に、強いショックを与えてくれました。この二人に負けない精神で政治にたずさわるなら、沈みかけている日本も立ち直るかもしれません。私も含めて、政治家にも活を入れてくれた関根さん、季さんの冥福を祈ります。

2001/02/01  岡山市議会議員 羽場頼三郎


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