2000/09/05

ホームリポート前号次号


岡山の自然を残すために

緑を守ることを本気でやろう

  一本の樹を切るにもきちんとしたルールを  

 ある日、市内の西川沿いに生えていた一本の木が市によって伐られました。これまで何年か、かかって大きくなり、葉と枝を繁らせていた木が伐られるということは、そこまでの自然がゼロになってしまうことです。

 岡山市は「緑の保全計画」を作って、樹木の保存に努めているのですが、こんなことになぜなったのでしょうか。調べてみると地元からその木が枝が張りすぎているので剪定をしてもらいたいという要望があったそうです。これを業者に発注し、業者が現地に行ったところ、近くのある人からこの木をいっそのこと伐ってしまってくれと言われたそうです。安易に木を伐採してしまったことは、市の方針が徹底していなかったとしか言いようがありません。

 この木はありふれた木でしたが、十年ほど前倉敷市では源平の合戦でも有名な藤戸地区の樹齢四百年と言われていた「藤戸の榎」が伐られてしまいました。これが県議会でも問題になり、当時の長野士郎知事が担当者を呼びつけて頭から湯気を出しながら烈火のごとく怒ったという話が残っていますが、当時権力の絶頂にあった長野士郎でも、一度伐った木を甦らせることは出来なかったようです。

 これまで、樹を伐ることに無神経だったと反省をするべきです。もちろんどうしても伐らなければならないときもあります。その時には一定のルーに従うようにするべきだと思います。たとえば、伐採委員会での協議を必ずすることとか、伐る前に「この木を○○日に伐採します」とかいった掲示板を立てておくとかいった方法はどうでしょうか。   

2000/09/05 岡山市議会議員 羽場頼三郎


現職知事は推薦できません

 間もなく10月になると、県知事選挙が告示されます。前回の選挙から4年もありながら民主党は候補者を立てられません。

 先の県民主党の大会でも、現職を推薦したらどうかという意見も出ました。しかし、今の知事が岡山市にとってはマイナスの仕事をしている以上、推薦をすることはできません。少なくとも、岡山市民から信任を得ている私としては、(汚い選挙で当選した)石井知事を推薦することは間違ってもないことです。

 長野士郎が知事をしていた時、県は岡山市が中核市になったことを理由に、単県補助をカットしました。これは今でも改善されていません(現在では、県が6分の1しか出してなくて残りを市が補填しています)。

 改善どころか、石井知事になって岡山市の負担が増えたところもあります。二年前からは合併浄化槽の補助金についても三割カットをしています。国と県と市が同じ割合で補助しているものを県だけカットするなんて聞いたこともありません。国体会場の費用負担も、法外な五〇%のままです(これは萩原市長の責任も大きいのですが)。すべて負担は岡山市民にかかってきています。これは許しがたいことです。

 民主党が自主投票を決めたのは当然ですが、私としてはどちらの候補者がより県民のため、岡山市民のためになるか、候補者の主張をよく聞いて決めたいと考えています。

    岡山市議会議員 羽場頼三郎

 ※単県補助とは、岡山県が独自に進めている福祉の制度で、障害児・乳幼児・高齢者のいる家庭と母子家庭の医療費に補助をするもの。県と市町村がその費用を折半してきた。


ホームリポート前号次号