2000/06/05

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「神の国」発言、自民・公明・保守連立、官僚支配

政治は誰のためにあるか考えたい

選挙で人と政権と政策を選ぶ

 いよいよ、総選挙がはじまります。議会も、一週間くりあげての開会となりました。今回の選挙の争点を考えてみます。

 まずは、総理大臣の資質でしょう。 「日本は天皇中心の神の国」という発言は、無視できない問題を提起しました。森総理が、個人としてどのような思想を持とうとかまいません。神を敬おうと、仏を信心しようと、それこそ信教の自由です。しかし、その考え方を国民に押しつけようとするならば、国民のために政治を行う総理として失格です。票をほしいがために、撤回はしないで陳謝するに及んでは政治家としてもお粗末です。支持率も10%台と急落しているこの人を総理の座においていて良いのか。

 次に、政権の枠組みでしょう。かつて選挙で負けるたぴに、新自由クラブ、社会党、自由党と連立を組み、さらに現在は「宗教政党=オームと同じ」とまで言って攻撃していた公明党と組んで政権を維持していますが、この組み合わせで政権を自民党に与えることが本当に良いのか。

 景気対策と言えば公共事業一辺倒、介護保険を導入する直前に選挙目当てに突然の制度変更、銀行が不安だと言えば税金投入、このような政策決定で日本が良くなるとはとても思えません。上に立つ政治家が国をただす勇気がないと、その下の官僚機構は暴走します。不祥事が相次ぐ警察はその見本みたいなものです。その警察に盗聴する権限を与えるなど、法律を作る国会が役目を踏み外しています。このままでは「日本沈没」です。

 争点をハッキリさせず相手を中傷するなどの汚い手を使う、金をばらまき利益誘導をする、脅しや地位を利用するなどの手段を選ばない選挙を国民が否定するかどうかも、かくされた争点と言えるかもしれません。

2000/06/05 岡山市議会議員 羽場頼三郎


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