2000/05/05

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政治不信の根は選挙で断て

子供は親の背中を見て育つ

 岡山五区で民主党から出馬を予定していた加藤勝信さんが、今になって自民党入りを表明されました。橋本元総理と裏で話をつけたとのことです。

 加藤さんは加藤六月さんの娘婿で、この前の参議院選挙で善戦をした若手の政治家として注目し、期待していました。五区は自民党の現職との一騎討ちで、勝つ見込みがないことも変身の理由に上げられていましたが、「勝ちさえすればいいのか」という思いをされた方は多いようです。

 しかし、私は選挙の後でなくて良かったと思っています。有棒者の方々に、皆さんのために働く候補ですとお願いしていてこんな事態を迎えたら、その裏切りは本人だけでは済まないからです。推薦、公認をした民主党や応援をした私たちも有権者に顔向けができなくなったところです。

 「政治は弱い立場の人のためにある」という考えが政治家にないと、強い人や金持ちのための政治になってしまい、この世が暗くなります。私は子供のころに赤胴鈴之助が好きでしたが、それは「強きをくじき、弱きを助ける」という思想が好きだったことに今、気がついています。親を含む社会が強いものにのみ肩入れし、弱いものいじめをしていて子供たちがまっすぐ育つはずはありません。本当の教育問題は、我々がどのような行動をとるかによってかなり解決が図れるものです。汚い選挙や業界癒着の政治をしていて政治は良くなりません。自民党は全国的にもこのようなやり方で議員を作っているのでしょうが、そんな自民党が権力を握ることの不健全さをあらためて思い知らされました。六月二五日には、そんな政治とおさらばしたいものです。

2000/05/05 岡山市議会議員 羽場頼三郎



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