羽場頼三郎 活動日誌 2008年6月

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6月26) 最終日

最終日なので採決があった。継続審査になった廃棄物条例は採決対象でないので、比較的淡々と議事が進んだ。しかし、合併地区の不公平を無くす条例は、賛成少数に終った。賛成者は11人。1人退席。採決の前後に「もっと早く話が来ていたら賛成したのに」「地元の議員全てが提案者になっていたら賛成できたのに」といった言葉をいただいた。これであきらめる必要はないので、次回にも出すことを考えるべきだと強く思った。家人にこの件を話したところ、「なんでそんな当たり前の条例が通らないの」といわれて、返事に窮した。私に聞いてもらっても困る。

提案理由

合併地区の不公平を是正する条例の提案理由説明は下市議員がした。なかなか良かった。その下書きを以下掲載する。

 廃棄物の処理および適正処理に関する条例の一部について、これを改正する条例を提案いたします。本条例の目的は、ごみ処理費用の負担公平、地域間格差の解消を行い、政令市に向けての全市一体感を醸成することにあります。ご存知のように合併三地区、御津、瀬戸、灘崎においては以前から有料のゴミ袋で収集しています。しかし、旧岡山市では、スーパーなどで出されるレジ袋など透明袋での収集がなされているのが現状です。この変更、つまり有料指定袋を手数料として収入するいわゆる「ごみ有料化」条例が提案され、委員会において二度目の継続審査となったところです。市民の声を大切にするこの全会一致の判断は間違っていないと思います。しかし、翌日の山陽新聞では、「議論を尽くし、答えを示せ」という題で「灘崎、瀬戸、御津、建部地区は旧町時代から有料化されている。同じ市内で対応が分かれていることに、不公平感が募っている」と書かれています。市が行った「ごみの現状と有料化」についての説明会において、多くの市民の皆様の声で、たとえば減免措置が広がり、緑化のための剪定枝が有料から無料になるなど、市の取り組みに影響が与えられていることも御承知のとおりです。しかし、現状では合併地区で説明会が開かれてなく、すべての市民の声が行政に反映しているとは言えません。市民の声を聞くという姿勢は、当然ですが合併地区の皆さんにも貫くべきです。その意味でも、岡山市と同様にいったんは無料にしてもらいたいと言う声は汲み上げなくてはなりません。これまでも、合併地区から出てこられている議員の方々から、本会議などで強い思いが語られているところでもあります。

 さて、合併地区において事実上の有料化が行われている根拠については、あいまいそのものです。条例に基づいた手数料ではなく、市へも「雑入」の形で収入されているところからも分かるように、明確な根拠法も条例もありません。大胆にいえば、合併地区においても旧岡山市と同じ方法、つまり透明な袋に入れれば収集されることは法的には当然のことです。このことを明確にするためにも、条例の一部を改正し、合併地区においては、現行の有料袋でも旧岡山市と同じ袋でも収集することを認めようという内容です。

 合併地区との不平等・格差は、これを正すように議会から意見が度々出されていますが、当局は「いずれ全部有料化するので、それでいい」と、あまりにも思いやりがありません。当局がだめなら、議会に期待が向けられるのは当然の成り行きです。議会が提案・可決することにより、当局の姿勢もあらたまります。なお、付け加えれば建部地区ですが、ここは久米南町とで組合を作っており、この条例は適用されません。しかし、岡山市とのごみ行政の統一を進めなければならないことは、当局も認識しており、協議も進められるはずです。この本会議場にさまざまな理由で出席できない地元議員の思いも込めて、この条例を提案いたします。議員の皆様の御賛同をよろしくお願いします。


6月24) 継続審査

昨日から引き続き環消水で、「ごみ有料化」が議論される。有料化されることに伴なう政策を精査していくなかで、市民の声をかなり取り入れた点は評価した。しかし、環境保全に関しては政策そのものが乏しく、その予算も示されないなど不満は残った。さらに、弱者保護の拡大、不適正排出対策など課題が残っている。こうした当局の考えをさらに点検する必要に加え、肝心の市民の理解について、確かに説明会は開かれたが、それをどう受け止めているかの検証がなされていない。議会としての見極めに時間が必要である。このような理由で継続審査を提案したところ、他の委員も同調した。


6月23) 環消水

今日から委員会審議。環消水は問題の「ごみ有料化」を審議。当局もかなり真面目に応えている。明日も審査が続くが、まだ議論が足らない感じが消えない。大切なものを落としたような気分だ。傍聴が十人で、満員となる。さすがに関心が高いようだ。


6月20) 個人質問終了

今日で個人質問が終った。鬼木、田中、林、小林、河田の五人。やはりごみの問題はそれぞれが取り上げていた。23日からの環消水の委員会では、かなりの議論になるだろう。ごみ有料化には、その目的、それに伴なう事業、市民の理解が必要。さらに、合併地区の不公平は正さなければならない。相当な覚悟で委員会に臨まねば。


6月19) 大失言

朝は、福浜小学校の前でモーニングリポート。議会の中身、昨日の本会議中断の原因となった「自動交付機」について話をする。

本会議の最後に、市長が駅前や市役所などをきれいにするために「ごみの有料化を」と答弁。これまでごみ有料化は負担の公平、ごみ減量の為といってきたことが嘘となる発言があった。私の質問にはまったく本気で応えていなかったのだと、大げさに言えば怒りに震えた。新聞記者が「ごみの行方はどうなるでしょう」と言われたので、これで大きく後退した。とコメントしておいた。

善意に、大幅に善意に解釈をしたら、環境美化も環境局の仕事の範囲なので、有料化で生まれたお金は環境局で使いたいとの真意といえるかな。関係者からは、ぜひそうした真意を分ってあげて欲しい、といったフォローがあったので、そういう見方もあることは受け止めておくが、簡単に見逃してよい発言ではないだろう。


6月18) 会議の中断

本会議で質問中、約1時間にわたって休憩となった。休憩というのは、ボクシングで言えばタオルを投げ込むのと似ているが、ダウンにはならず、防戦しきれない当局に一時態勢の立て直しの機会を与えるものが多い。

今回はわが市民ネットの下市議員の質問に対して、答弁が詰まったものだ。問題は「自動交付機」(証明書などを無人で発行する機械)を導入しようとする予算を提案しながら、その根拠となる条例や規則などを提案せず、内容が不確定のまま審議を求めたことにある。条例制定は法が求めているものであり、この機械がカードを使うことを前提にするなら、住基ネットカードの利用形態を変更し、印鑑手帳をカードにしなくてはならない。さらに、その手数料を定めなければならず、それが明示されないでいる。

これだけでなく、事態を複雑にしているのは、機械購入に住基ネット普及を目的とする補助金を使おうとするからだ。国民の信頼を得ていない住基ネットカードは普及率が極端に悪い。その一因としてカード作成手数料が高いことが上げられる。カード原価が1550円、手間賃が900円程度、あわせて約2500円かかるので、わが市では1枚1000円になっている。国の補助金1000円を入れても、1枚作れば500円の赤字になる。これを下げようとするのが、こんどの機械導入の意図だが、いくらにするのか不明のままだ。

住基ネットそのものがありがたくない存在なのだから、手数料を下げることには賛成できない。ましてや市の負担でするのはどうかと思う。自動交付機を導入するなら、市の金のみでするべきだ。変なひも付きのお金など貰おうなどという乞食根性ではいけない。

当局は、この議会を含めた早い時期に条例提案をすることを明言したことで、議会は前に進んだが、問題点が解決されたわけではない。


6月14) 記事

山陽新聞は、予想に反して、「後期高齢者医療制度」を取り上げている。国に対して「廃止」を申し入れるべきではないか、との質問に対して、否定的な見解を述べただけのものだ。これは予測どおりで、おもしろくもなんともない答弁だ。与党に配慮し、国に逆らわない高谷市政そのものだ。どこが取り上げるポイントだったのか、理解に苦しむ。


6月13) 個人質問

個人質問では、久しぶりに議論がかみ合った。シルバーの監査では、今年市の監査が入るというし、開発条例は運用も含めて見直しをするという。ごみ有料化も、行革大綱の中で「増収策」から、「負担の公平」に変えたという。翌日の山陽新聞がどれを取り上げるかと、楽しみにしている。


6月12) モーニングリポート 明日は

福浜小前でモーニングレポート。知り合いが2、3人手を振ってくれる。

明日の個人質問の準備。次から次へと人が来る。電話はなる。メールが入る。実にめまぐるしい一日だった。明日は11時過ぎかな。3番目に登壇の予定。こう、傍聴。


6月11) 野党共同行動

朝8時から、駅東口で「後期高齢者医療制度」廃止を求める野党共同行動が行われた。雨の予想にもかかわらず、100人を超える人が集まった。社民党、共産党、民主党の野党が一同に会して行動を起こしたのは、岡山県では初めてのことのようだ。この制度は一日も早く廃止すべきだとあらためて思う。


6月7) 1区大会 選挙情勢

事務局長に専念したいので、役員は引き受けたくなかったが、これも高井崇志のためということでやることにした。

1区の情勢はまだまだきびしい。ポスターにしても、こちらが先に貼っているところに現職陣営が「高井崇志に貼らせているなら、A先生のも貼らせろ。貼らせないなら、高井崇志のポスターをはずせ」というような圧力をかけているそうだ。現職が圧倒的に選挙は有利といわれているのだから、A先生の名誉の為にもまさかそんなことをしているとは思いたくないが。

高井崇志の街頭演説にも、右翼からの嫌がらせがあるという。本人がそれらにめげていないのが救い。道はまだ遠いが、少しづつ歩みを進めるしかない。


6月4) 共同行動

6月11日、朝8時から9時まで。岡山駅東口において、「後期高齢者医療制度廃止」3党共同行動が行われ、民主党岡山県連がこれに参加することとなった。その打ち合わせを県庁内で行う。


6月3) 後期高齢者医療制度の廃止を

午後3時から県庁前に集まり、熟年ユニオン主催の、「後期高齢者制度廃止」の活動に参加した。政党では、民主党、共産党、社民党、新社会党の4野党が揃って応援団となった。とにかく、これは制度が悪いのだから、つぶすしかない。駅前までデモ行進し、街頭演説と署名活動をして6時に解散した。また、民主党県連には「対策本部」を立ち上げた。


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