98/06/05

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文教委員会から

旭中と丸之内中が統合して新校に

○丸中の跡地は新・県立図書館に 農政局跡地は総合歴史博物館に○

 4日の文教委員会で、中学校の統合問題と中高一貫教育の報告がありました。これまでの方針どおり、丸之内中が旭中と一緒になり新中学校が出来ます。その丸中の跡地は県に売却して、新しい県立図書館の用地になる模様です。旧日銀の跡地に長野前知事が無理やり建てようとした県立図書館構想はこれで完全につぶれそうです。

 現在、県が国から借りている農政局の跡地に暫定的に中高一貫校が入ります。いずれ市が取得して、計画している総合歴史博物館の用地にするという案が浮上してきています。


安宅市長の決断 5

全国初 重度障害者にこそ公営住宅

○公営住宅への障害者入居問題○

 5月31日に重度障害者の集まり、全国自立支援センターがありました。77台の車椅子がシンポジウムや交流会、総会などで行き交いました。岡山の自立生活応援センター(代表小林三枝子)のメンバーが実行委員として頑張っていました。

 岡山市自立生活応援センター代表の小林さんは24時間の介護が必要な体ですが、やはり障害を持ったご主人と結婚されて市内で生活を送られています。その重度の障害を持った小林夫妻が市営住宅に入居したのが93年の5月。当時の毎日新聞が全国版のトップで「全国初 岡山市独自に認める 国の拒否方針に風穴」と扱いました。厚生省の更生課は、「最重度の障害者は施設で生活することが適当」といった姿勢で、民間住宅でも家族の介助がないと入居拒否をされることが多い状態でした。ノーマライゼーション(重度障害者でも施設を出て自立するべきとする考え方)がありながら、生活の基本である住宅問題が解決しないことが多かったことから、岡山市の姿勢が評価されています。

 ただ国の方針に従ってさえすればいい、という市政ではこのような結論は出てこなかったでしょう。行政や法律が誰のためにあるのか、これを行政のトップが意識しているのかいないのかで違います。私はこの判断は「人にやさしい行政」を、言葉どおり実践しているという意味で百点をつけます。

 国民生活の安定と社会福祉の増進を目的にしている「公営住宅法」の趣旨を本当に生かしたのは岡山市だった、と言えるのではないでしょうか。


98/06/05

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