98/02/05 |
1月臨時市議会が開かれましたが、ここでちょっとした事件が起きました。新聞でも報道されましたが、なんと珍しい本会議のボイコット騒動がそれです。
この日の議案である「岡山駅前広場建設工事の契約議案」について、最大会派の政和会から不満が出て、委員会の審議も長く中断されました。結果として、議長以外の政和会所属議員全員が欠席をしたなかで本会議が開かれ、多数(出席者全員)が賛成して議案は成立をしました。
岡山城の改装工事、東部クリーンセンターに続いて、契約案件でもめました。予算や事業についての審議は済んでいるのに、最終段階の契約のところでもめるというのはいかにも変な感じです。
真相は藪のなかですが、朝日新聞が書いているように「安宅市政に強い不満があるからだ」とするのは疑問です。匿名の議員のコメントで「安宅市長には『事業を推進する際に、議会に相談しようという態度が見られない』と厳しく批判している」とありますが、単に会派内部の調整が取れなかっただけという見方もあります。そんな一方的な見解を「匿名」で載せる新聞社の姿勢には、首を傾げたくなります。
議会に席を置いているものの実感として、安宅さんが議会軽視をしているとは思えません。それどころか、とかく「議会軽視」という言葉がいわれなき執行部批判に使われていることへの反省を促したいものです。
議員の定数削減か
定数問題を協議している議会運営委員会は、各会派の意向を聞いたことから、定数の微減の方向で動きそうです。 私がいたときには、定数減には反対が多数で「現状維持」のはずだった市民クラブがどういうわけか「二名減」に転じたからです。議会の情報公開や政策立案能力の向上といった議会改革をしないで、安易に定数削減の風潮に賛同するのは、自ら議会の権威をおとしめるものという声もありました。
|
☆来年はいよいよ統一地方選挙。年が明けると市長選挙があり、市政を左右する市民の審判が下されます。安宅さんが出るなら私は応援するつもりですが、同時にこれまでの安宅市政を市民に判断をしてもらう材料提供をする義務があります。私の目で見た市政の中での「市長の決断」をシリーズで取り上げてみます・・・・羽場頼三郎☆
○宇野線高架問題○
長年の懸案だった大元駅付近の宇野線高架が、年末の12月26日に着工しました。建設主体は岡山県になっているものの、実質は市が県と同額の35億円を負担し、国や県に強く働きかけていたもので、平成6年度に国の補助事業として認められていました。
ネックだったのは地元と県で、余り積極的でなかった県を市は強くプッシュしました。さらに、地元の反対のため一時は絶望視されていたものを、市長が英断を下して都市計画決定に持ち込んだものです。このために、市長は有力な支持者を失う恐れがあったにもかかわらず方針を貫きました。なぜなら、ここで事業が開始しなければ、さらに最低でも十年は周辺の渋滞は深刻なまま、結果として市民の生活に悪影響が出ることが予測されたか
らです。
十四年度中には完成の予定で、来年の三月までには大供第二踏切は暫定的に四車線(幅二一・五b)になり、渋滞の緩和が期待されています。
私が市の都市計画審議会の委員をしている時のできごとで、「市民のために」した印象深い市長の決断でした。
98/02/05 |