97/10/05

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議会の動き・・・・・羽場頼三郎から

なぜ70億円の経費削減がみとめられないか

市民のための議案を通さない圧力がかかるのか?

 9月議会は本当に変な議会でした。市民の意見を反映させ、市民のための判断をするはずですが、それだけでは説明のできないことが次々に起きました。

 異例の日程延長2日は序の口

 まず、議会運営委員会であらかじめ決めていた日程を延長しました。これも、1日だけといっていたのが、強力に2日は必要という声があって、そうなりました。これだけでなく、委員会の予定も当日になって変更という事態も少なからずありました。

 市の基本構想まで継続審査

 「岡山市基本構想」の議論も変です。これは、審議会の提言を受けて出されたものです。その委員の中には委員会の長が何人も参加していたはずなのに、異論が出て継続審査(=審議未了)になりました。そんな自治体は全国でも例がほとんどないそうです。しかも、その理由というのが、@副題の「蛍の飛び交う岡山市」というのが良くない Aこれまで市長は近隣の市や町との合併に消極的だったのに、合併を推進するような形になっているというものです。どちらかといえば、いいがかりに近いものです。

東部クリーンセンターの契約保留

 もっとも変だったのは、何といっても「東部クリーンセンター」の契約保留です。市が行う工事発注契約は、一定額以上の場合には議会の承認が必要です。これは、市が不当又は不公平な契約をしないための歯止めです。しかし、この濫用はいただけません。  

 しかも、これは審議が始まる前に保守会派の一部で「継続審査」という結論が出ていて、それ以外の議論は受け付けられないという姿勢でした。この入札については以前から変な噂が絶えませんでしたが、それを裏付けるような動きが各所に見られました。

 この契約が保留になった理由については、「地元の反対があるから」ということですが、それが実にあやしいことは4面に掲載しています中国新聞の関連記事を読んでいただければ明らかです。また、契約の適否について審査する総務委員会で地元のことを云々するのもおかしなことです。

 約200億円の予定の工事が129億円で落札したことは、談合を排除して市民の負担を減らすチャンスですから、歓迎すべきことです。今後、この議案がどうなるか、市民の皆さんとともに注目しなくてはなりません。


9月議会の質問と回答

行政手続き条例と県負担金条例でつっこむ

羽場頼三郎 健寿会の問題は一部の理事の責任が重いのではないか。

□市長 そのようなことは否定出来ない

羽場 責任追及とは別に、関係のない入所者や職員への配慮はしているのか

□市長 不安感を生じさせないように、十分な配慮をするよう指示している。

羽場 国体の主会場は、県の方針によっては古都南方にもいずみ町にも決まらない場合がありうるのではないか。

□市長 そのような場合でも、県の出される方針についてそのまま受けとめる。

羽場 ダイオキシン対策の一環として、市の物品購入に際してのリスト作成をして、塩ビ製品の排除を図ってはどうか。

□市長 その方向で研究したい。

羽場 省エネ対策の一環として、夏期には「ノータイ」を推奨したらどうか。

□教育長 それも考えてみる。

羽場 住民の利便性向上、権利保護のために行政手続の適正化を進めるための条例は、内容充実も求められている。公害防止のように国の法令よりも厳しい規制を定める、老人医療無料化条例のように国の法令よりも給付を上積みする、法律が規制や給付の対象にしていない物や人に対して同様な行政を及ぼす必要性についての検討をするべきではないか。

□総務局長 そのようなことは考えていない

羽場 県と市で費用を分担する際の「県条例」は、自治体としては同列にある市に対して一方的に負担を決めており、地方財政法27条によっても、市町村の意見を聞かねばならないことなどからすると違憲の疑いがあるのでは。岡山のような例が他府県にもあるのか 50%という負担割合は適当だと思うのか。

□総務局長 違憲とまでは言えないと思う。他府県にはほとんど例がない。津山や倉敷の例は負担が20%程度ということを考えると、適当とは思えない。


 市民クラブを離れる

 9月議会の最終日を前に、私は市民クラブを脱会し、議運副委員長を辞任しました。

 この議会の最大の争点、東部クリーンセンターの議案について肝心のクラブ内をまとめことが出来なかったからです。単に市長与党だというだけでなく、この議案は市民のためになるものであり、通すべきだと思っていました。ほとんどの議員に本音を聞けば、それが当然だと言われます。保守系の方も同じです。しかし、「会派のしがらみでそうは行かないんだ」と言われます。そこから、会派の意味を問いたい気になっていました。

 また、私が出した市民リポートの号外を多数を占める保守会派が問題とし、議案そのものに影響が出そうになり、さらに、私の行動が市民クラブに迷惑を掛けかねないという状況になりました。そこであえて脱会をすることにしました。

 なお、今後は「おかやま市民党」として活動します。議会内では無所属の扱いになります。初心に立ち返り、市民のための市政を作るために頑張ります。


97/10/05

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