99/10/05

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 売り主が工事して市が買う変則方式に疑問

 経済委員会で「吉本に」劇場を提供する4億5千万円に議論集中

 市長が「吉本新喜劇を岡山に誘致する」として、補正予算が組まれました。4億4600万円で天満屋ハウジングの土地と建物を買い入れる費用です。

 そのうち8千万円は建物代だそうですが、注目すべきは、売り主の天満屋Hが劇場に改装してこれを市が買い取るという方式。これまでなかったこと。入札回避そのものです。また、1千万円は現在の建物の代金、残りが改装費というのですが、その中身の説明は全く不充分。工期の短縮とコスト縮減のためというのですが、根拠は示されません。金沢の例では、同規模の劇場改装は2千万円だったという指摘もありました。

 当局は、「この費用以外は市は負担するものはない。4月の開演に間に合わせなくてはならないから、予算をお認めいただきたい」の一点張りで、おおざっぱな平面図しか示されず、どのような設計かも不明なままでした。市民や吉本のニーズも取り入れるというのですが、10月中旬には着工するとのこと。拙速としか言いようがありません。

 質問はもっぱら私と横田、有井の三人だけで、保守系の議員は「市長の公約なんだから何の文句もない。」と早く審議を終わってくれと言わんばかり。議会が市民の税金の使い方のチェックを放棄しているという批判も無理からぬ空気でした。


9月議会での羽場の個人質問

塩ビ排除などダイオキシン対策は前進
しかし目立つ当局の「逃げ」の姿勢

 羽場の個人質問の要旨は次のとおりですが、これまでにも増して内容のある答弁が少なかったというのが印象的です。

口羽場頼三郎 国体の主会場についての市の負担は、県と実質的に折半というのはおかしいのでは。

■当局 前の議会でお答えしたとおり(だからお答えしたくありません)。

口羽場 最低制限価格制度を復活・拡大するのは国の方針とも異なることになるが、その理由とするダンピングや「下請けいじめ」の事実を明確にしてもらいたい。

■当局 (それはつごうが悪いので)具体的に明らかにすることはできない。

口羽場 市営住宅で、工事が完成したにもかかわらず、道路が通行できない団地があるが。

■当局 指摘もあるので、近く開通させたい。

口羽場 通称女性センターはなぜビルの一角を3億4千万もかけて買い取りする必要があるのか。

■当局 表町の活性化にもつながるので。

口羽場 ダイオキシン対策の一環として、市が購入・発注する資材などの塩ビ追放策は検討されているのか。

■当局 内部検討はかなり進んでいる。市の環境保全計画の中に位置づける予定だ。


本会議開会中に市長が東京出張で不在

 8日から始まった9月議会ですが、予定を早めて27日に終わりました。市長が一日も早く上京して、中央で動きたいということでした。

 ところが、常任委員会が開会中の22日に連合町内会長と建設省に陳情に行っていたことが明るみに出ました。

 議会開会中に市長が不在になったことはこれまで例がなく。議会軽視の姿勢のあらわれとの声が出ています。


99/10/05

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