99/05/05

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国体の費用負担は市が倍増の30億円に

市長の独断 県のいいなりで決着

 市議選直後の26日に行われた知事と市長のトップ会談で、暗礁に乗り上げていた17年の岡山国体の主会場問題が「解決」されたそうです。約101億円かかる費用を国が40億、県と市が30億づつの負担ということですが、これで解決とは不思議です。私が心配していたとおりになりました。

 これまでの交渉経過を振り返ってみます。市は負担を25%までと言い、県は50%を要求していました。結果から見れば、県の主張がそのまま通り、市は県の言いなりになったということです。これで県と市の関係はスムーズになったといいますが、その代償に市民の負担が増えたことは許せないことです。負担を増やして欲しくないという市民の声は誰が代表しているのでしょうか。

 少なくとも、交渉の経過を明らかにしてもらいたいものです。これまでの話とは大いに食い違うからです。前回の議会で私の質問に 「まだ、分からない」と答えながら、議会に相談無く負担を増やしたことは、議会軽視としか言いようがありません。

 負担の増加を認めるにあたって、「県市負担金条例」の改正ぐらいは約束をしておくべきではなかったのか。いずれにしても、今回の合意は市民にとって納得出来るものではありません。

〔解説〕県市負担金条例とは、県の事業で市町村に公園などの施設を造る際に、地元市町村にも負担を求めるもので、岡山県の場合は地元の同意なく、その負担を一方的に決めることが問題になっている。これは、全国的にもほとんど例がない。

(羽場頼三郎)


☆市民のひろばおかやまと一緒に配布された「岡山市議会だより」に羽場の質問が要約されて載っています。

環境に配慮した水路・河川整備を

問 清らかな水を取り戻すため、農業用水路や河川に石積み工法などを取り入れては。

答 農業用水路の石積み工法は、三方コンクリートの約二倍の建設費がかかる上、水利組合等による維持管理が大変なことから、祇園用水でのみ施工されている。今後も、地元や水利関係者の理解を得られれば、自然環境に配慮した工法をとるのが妥当と考える。一方、河川については、これまでも巨石張りや自然石護岸などを進めてきており、一定の効果があらわれている。今後とも国、県の支援を得ながら、自然環境や水辺景現に配慮した整備を進めていきたい。


99/05/05

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