2005年12月 ホーム議会目次前へ次へ

あまりに短かかった市長答弁  自分の言葉で語ることがことが少なすぎた
初めての代表質問・個人質問で

この議会は、高谷市長が本格的に登壇するということで各会派がまずエース級の代表者を立てて質問しました。しかし、それは肩透かしで、議論は最後まで低調でした。というのも、新市長がまだ慣れないことを理由に、答弁をほとんど自分でせず、助役や局長まかせだっただめです。

たとえば、市長の「議会は百万人の人口のサンノゼ市も11人しかいない。岡山市は今の三分の一でいい。」という発言に対して、 「サンノゼ市のシステムは岡山市と違うのではないか」という質問がありましたが、助役が市長の言葉を解釈した答弁しかしませんでした。少なくとも、私はそんな変な答弁は聞いたこともありません。本人が目の前にいるのですから。さすがにこれらの答弁には、与党的発言の多い保守系の方々からも「今回限りにしてもらわんと」ときびしい意見も出ています。

高谷市長の代表質問での答弁で評価できるのは、前市長のやったことの中には無駄なものもあったと言明したことです。さらに、「私に対する批判は議会の役目と思っていただきたい」と言われたことでしょうか。かつての総与党に近いような議会のあり方を批判されたもの、と受け止めました。また、操車場跡地のドームとアクションスポーツのあり方については、「再検討」をすることを約束されましたので、これは一つの動きになりそうです。


納得できない「給与条例」が多数で可決  わが会派からは私も入れて4人が反対

11月議会が28日から始まりました。開会して給与条例の提案があり、これは即日採決が求められましたので、総務委員会が開かれました。わが会派の下市このみ議員が質問をし、賛成はするが会派の中には異論が有ることを付け加えました。

この条例については、賛成できない点が多いとの問題意識を持っていたためです。私と横田悦子、佐々木清巳、田原清正議員は議決にあたって「反対」の意思を明らかにしました。他のお二人は、当局が改善について検討すると表明をしたことを評価して賛成の立場を取られました。これはこれで理解できる態度で、会派会議の中でお互いの意見尊重で行こうと決めた結果です。

これに対して、他の会派から「同じ会派なのに賛成と反対がいるのはおかしい」「同じ民主党なのに意見が割れている」という批判があったようです。しかし、それは見当違いです。会派がすべてを決定するものでなく、また市議会議員は市民の代表ですから、政党で意見を統一することもないというのが私の意見であり、私たち会派の共通認識です。

私達4人があえて反対した理由は次のとおりです。(1)市長、助役、議長などの特別職が報酬の形ではないにしても収入が増額する以上、「審議会」を経るべきだ。(2)人事院勧告をなんの検討もしないまま自動的に条例化するのはおかしい。(3)結果として一般職員は4千円給料が下がるのに、市長の約8万円を筆頭に特別職は収入増になるのは不公平。(4)勤勉手当てを特別職に出しているのは疑問だと指摘していて、当局も見直しをする方向を示しているのに何もしていない。

同じ時期に、各自治休で同様の条例が提案されました。新見市では、この内容では市民の理解が得られないとして市長が提案を取り下げたそうです。津山市では条例の賛否が拮抗して、議長の権限で可決したそうです。千葉県の四街道市では、私の尊敬する田中良太議員が堂々の反対討論をしたとのことです。

岡山市議会では、4人の反対意見を代表して横田議員が反対討論に立ちました。「議運の副委員長なのに討論に立つなんて」という批判の声もあっだようですが、議会で自分の意見を表明するのは議席をあずかるものとして当然だと思います。また、横田さんは六月議会でも市長などに対する「勤勉手当」の不当性について質問していて、この討論に立つのがふさわしいという判断もありました。

この議案は副議長の職責と関連性のない議案に対するものなので、私も議員としての判断をして、当局提案に「反対」をしました。同調者が5人いたので反対は9人になりましたが、条例は賛成多数で可決されました。

(続きは次号で)
11月議会では、指定管理者制度に関係する議論や不動産に対する固定資産税の不均一課税、陳情についての態度などの報告はまだありますが、次号に回します。


後を引く? チボリ問題   「再質問では答えられません」と市長

本会議3日目。無所属市民の会が最後の代表質問に立ちました。登壇は横田悦子市議でした。

「市長はチボリジャパンの社長時代、関連団体に月120万円をアドバイス料の形で受け取っていたのでは」という横田議員の再質問に対して、通告と関連性がないので議運を開いて整理してもらいたい、という一部の議員からの申し入れがありました。これは市長派の与党が「市長を守ろう」という動きかと勘ぐる議員もいたようです。

結局、議運は開かれませんでした。議長、副議長と議運の委員長で協議し、「質問者は『関連性がある』として質問をしているので、それをどう答弁するかば当局側の問題である」という判断をしたからです。

質問の内容にまで他の議員が注文をつけるのはどうか。議会での言論を封じることになりかねない。議会の活性化に水を指してしまう危険がある、という意見がありました。


補正予算の主なもの

今回の補正は総額で47億9100万円ですが、そのうち主なものを上げてみます。

2町との合併法定協議会設置   
市民会館のアスベスト除去工事  
生活保護費の増額     
漁港維持管理のため      
過疎地の生活バス購入      
カネボウ跡地の測量設計     
下水道整備のため       
965万円
512万円
32億円
1200万円
760万円
300万円
5000万円

2005年12月 ホーム議会目次前へ次へ