2005年8月 ホーム議会目次前へ次へ

【解説】

予算の否決、修正、凍結の意味
6月議会で国のモデル事業の予算を凍結

備前の市議会が予算を否決して話題を呼びました。予算の中に必要性の疑いがあるものが含まれているという理由で、修正案も否決してしまいました。その直後の臨時議会で五百万円ばかり削って可決しましたが、簡単に予算を否決することに批判もあったようです。その背景には、きびしかった市長選挙の後遺症を指摘する人もいました。つまり、新市長に対するいやがらせ的な側面があったという観測です。

岡山市議会では2年前に、私の所属していた建設委員会でアスポに対する出資金8千万円が疑問だとして減額修正を提案し、本会議でも可決したことがあります。これは、赤字団体に安易に市の金を投入するなという議会の意思の現れでした。最近では、国のモデル事業を受ける民間施設への支出に文教委員会が「待った」を掛けました。これは少し解説が必要です。

問題となったのは、就学前の教育と保育を一体として捉えた「総合施設」の本格実施に向けた国のモデル事業を受託する民間施設に対し、対象経費を支出するものです。

この予算に対して、(1)受託する施設が健全経営されているかどうか確認のために決算書の提出を求めたが、出てこない。(2)国の事業とはいえ、税金の支出に変わりがなく、岡山市が申請する以上、責任をもって判断すべきである。(3)3月7日に国からの通知が市に届き、11日に事業者から申請があり、16日には国へ申請するといった手続きでは、教育委員会と保健福祉局の分担協議を行い、広く事業を周知し、公正、公平な事業者の選定ができると思えない。(4)なぜ公立でこの事業に取り組まないのか分からない。といった批判があいつぎ、委員会も紛糾しました。

結論として、予算そのものは認めるものの、文教委員会が認めるまで「予算の執行を停止する」ということになりました。これは、予算凍結と呼ばれていて、私の経験でも二度ぐらいしか記憶にありません。否決は、すべての予算を止めることになるので、市民生活に影響を及ぼしかねません。「ごく一部の予算が気に入らないからといって全部を否定するわけにはいかない」とは、よく聞かれる予算賛成の理由です。予算凍結なら矛盾に陥りません。議会が市長提案の丸飲み機関でないことの工夫として評価されるべきだと思います。


各選挙で候補を推薦

総選挙にあたり羽ばたく会は、今回も民主党から出る五人の候補を江田五月会とともに推薦します。五月会だよりに掲載された五人の決意を転載しました。参考までにご覧ください。

10月の市長選には、ぜひ市民のことを第一に考える人、市議補選には議会で羽場頼三郎と一緒に活動できる人を推薦したいと思っています。市議補選は定数が2となる予定で、民主党は前議員の近藤昭(こんどう・あきら)さんを公認する予定ですので、決まりしだい羽ばたく会でも推薦します。


衆議院予定候補者  政権交代を誓う

1区 菅源太郎

参議院本会議で郵政民営化関連法案が自民党内の造反によって否決され、小泉首相は衆議院を解散しました。

道路公団副総裁が逮捕された官製談合事件に象徴される税金のムダ遣いをつづけ、1千兆円にものぼる借金をつくった、談合体質・増税路線の小泉自民党政権か、税金のムダ遣いを一掃する民主党政権か、皆さんに選択していただく千載一遇のチャンスです。

惜敗をした2003年11月9日から約1年10ヶ月、菅源太郎は父祖の地、岡山に暮らし、活動を続けてきました。この政権交代を懸けた選挙、背水の陣で挑みます。どうか江田五月を支えたあのお力をお貸しください。菅源太郎が、日本を変えます!


2区 津村啓介

今の日本の政治は何かおかしい、このままではいけないという思いは、今まで自民党を支持してきた保守層の方々も含めて、国民全体が共有している気持ちだと思います。新しい世代の政治家の一人として、「若い力」に寄せられる幅広い期待や支持を受け止めていきたいと思っています。

今回の解散は長く政権を担ってきた自民党がみずから内部分裂を起こした結果。歴史に残る、解散総選挙だと思います。これからの日本の政治を誰が、どのようなビジョンを持って担っていくのかが問われることになります。

民主党の政権構想を丁寧に実直に訴えていきます。まっすぐに、ひたむきに、皆さんのお支えをいただいて、必ず勝ちます。


3区 中村徹夫

いよいよ決戦の時がまいりました。政権交代を実現し、この腐敗した体制を立て直さなければならない。日に日にその思いは強くなってきます。

そのためには、互いが意思疎通をはかり信頼感を深めた上で、方向性を持った組織を作る必要があります。

現在の自民党は、トップダウン方式、権力集中型社会主義的で、閉鎖社会のため、初期的な段階では成果を見せますが、行き詰まると求心力が低下し分裂してしまいます。今がまさにその時なのです。

国民との約束を守る国会内閣主導を実現させ、活力ある地域主導を手に入れるためには、国力が残されている今こそ、新しい国づくりを始めなければなりません。

全力投球でがんばります! 最後まで変わらぬご支援をお願いします。


4区 柚木道義

五月会の皆様、いつも大変お世話になっております。

暑い日が続きますが、私にとってもこの夏は「人生で最も暑い夏(=解散・総選挙)」となりました。

天下り、談合など税金の無駄遣いに手を付けることなく放置したままにもかかわらず、サラリーマン大増税でさらに痛みを押しつけられたのでは、国民はたまったものではありません。

このまま黙って見過ごすことなど絶対に出来ません。

今回はまさに、「政権選択選挙」です。何としてでも岡山4区から政権交代を実現し、国民不在の政治を打破しなければなりません。限られた期間を全力を尽くして戦い抜きます。ぜひ皆様のお力をお貸し下さい!


5区 花咲宏基

この解散に憤慨しています。この総選挙に掛かる費用は、1000億円以上。国民の関心が低く、望むものではない郵政事業民営化の是非で、小泉首相のメンツやこだわりだけで、国民の多大なる税金を使ってよいのでしょうか。

額に汗して働きこつこつと税金を納めたことがない世襲議員である小泉首相には、税金の大切さを理解することはできない。この異常な首相に、日本の舵取りを任せることはできない。

だからこそ、この総選挙で、民主党は政権交代を実現し、正常な状態に戻さなければなりません。

「岡山が変われば、日本が変わる!」 五月会の皆様と共に、民主党政権樹立を実現し、日本を変えます。どうかよろしくお願いいたします。


2005年8月 ホーム議会目次前へ次へ