2005年5月 ホーム議会目次前へ次へ

議長・副議長・常任委員・特別委員など議会の構成が変わりました

岡山市議会では、2年に一度議長以下の役職を交代します。所属の委員会や特別委員会の設置もやり直しをしました。

まず、議長が花岡薫、副議長が私、議会運営委員会の委員長に有井靖和、副委員長に横田悦子の各議員が選ばれました。

代表者会議で、「広域行政及び政令指定都市」「社会システム・スポーツ振興」「都市活性化」「行財政問題」調査の特別委員会を置くことが決まりました。私は、副議長になったため特別委員会には入りませんが、無所属市民の会の仲間、田原清正、佐々木清巳、横田悦子、下市このみ議員がそれぞれの委員会に入りました。

常任委員会には、総務に下市このみ、保健福祉に横田悦子、環境消防水道委員会に田原清正、経済に佐々木清巳、、建設に羽場頼三郎が所属します。会派の人数が5人なので、文教には残念ながら入れません。

委員長・副委員長は前回同様選挙で決めました。次のとおりです。

委員会 委員長 副委員長
総務 田畑 賢司(共産) 下市このみ(市民)
保健福祉 鷹取 清彦(政隆) 升永 市郎(ゆう)
環消水 田原 清正(市民) 難波 弘(政隆)
経済 浦上 雅彦(政隆) 藤沢 和弥(共産)
建設 則武伸一郎(親和) 加藤 公彦(政隆)
文教 藤井 義人(公明) 藤原 頼武(新風)

※(市民)は「無所属市民の会」の略、(ゆう)は「ゆうあいクラブ」の略。
なお、環消水の委員長は田原議員と本郷議員が同数になったため、くじ引きを行いました。


専決処分の濫用? 80億円の補正予算

臨時議会での争点は、第一には議会人事ですが、議案として出される「専決処分の承認」も問題です。専決処分とは、本来なら議会の議決が必要なものであっても、特別な場合にその決定を市長が行い、後に議会の承認を得るというものです。

今回のものは合併関連で、御津町と灘崎町分の今年度予算ですが、総額で80億円に及びます。これほどの額の予算を議決なく決定するのは、議会を設置している趣旨を逸脱するのみでなく、市民の政治参加の機会を奪うものと言えます。

当局の説明では、これが「議会を開く暇が無かったとき」にあたるといいますが、本当に時間がなかったのかどうか、説明が必要です。いったん専決されたものは、承認されなくても、効力に影響は有りませんので、議会の軽視につながりかねないものです。


「市民ネット」から「無所属市民の会」に
会派の名前は変わっても志はかわりません

議会での活動は、会派単位で行われていますが、会派に対する考え方には開きがあります。会派=政党もしくは政治団体と考えて、政策や政治活動の一致を求める人もあれば、発言権確保など、議会での活動を容易にする便宜的なものととらえる人もいます。私は後者に近い考えです。市民に選挙されて、議会活動を行う以上、活動しやすい立場に実を置くべきだからです。

今回、この会派に対する考え方の違いから4人の方が市民ネットを去ることになり、メンバーが半減しました。残った4人だけでは正式の会派と認められず、代表質問の時間も削られます。議会運営委員会にもオブザーバー参加となり、発言は出来ても決定権は持てません。私も議運副委員長の職を辞退せざるをえませんでした。

このままではいけませんので、無所属の方の参加を求めたところ、おなじような考えを持つ佐々木清巳議員と一緒にやろうということになりました。お互い対等な関係に立とうということで、市民ネットは解散してそれぞれが無所属(議会の中で)になり、あらためて新会派を結成しました。名称を「無所属市民の会」とし、佐々木さんに代表をお願いすることとしました。基本理念として、次の三つを決めています。

(1)市の執行部との間に緊張感の議会をつくり、是々非々の立場を取ります。
(2)条例提案など、議員に与えられた権能を積極的に活用します。
(3)市民の視点で議会改革に取り組みます。

なお、副代表は横田悦子さん、幹事長に田原清正さん、副幹事長に下市このみさんがなりました。私は副議長なので無役です。

(報告 羽場頼三郎)

岡山市議会会派一覧(5月18日現在)


6月議会の予定

6月 6日(月)
6月 7日(火)
6月 9日(木)
6月14日(火)
6月15日(水)
6月16日(木)
6月17日(金)
6月20日(月)
6月21日(火)
6月24日(金)
 議会運営委員会
 各常任委員会
 本会議(1日目) 市長所信表明・提案
 本会議(2日目) 個人質問
 本会議(3日目)   〃
 本会議(4日目)   〃
 本会議(5日目)   〃
 本会議(6日目)   〃
 各常任委員会
 本会議(最終日) 採決他

《この議会のみどころ》
花岡新議長がどのような議事運営をするのか。はげしい議長選挙の後遺症なく円滑な議会運営ができるか。合併による増員選挙で出てきた議員がどのような質問をするのか。などがありますが、当局の姿勢に変化があるのかどうかを見てください。また、各委員会が本当に活性化するか。これは市民の皆さんの傍聴が増えるなど、関心が高まるかにもかかっています。新しい委員長・副委員長の采配にも注目してださい。


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