2004年10月 ホーム議会目次前へ次へ

玉野市民からの合併提案に賛成

追加提案された222号議案が、9月議会の最大の争点になりました。これは、岡山市と玉野市との間に合併法定協議会設置を求めるものですが、ちょっと説明が必要です。

経過をいえば、当初玉野市長から岡山市に対して、政令指定都市を視野に入れて合併の提案があり、任意協議会が出来て実質的な協議が整っていたのですが、玉野市議会が消極的であったため、法定協議会の設置ができませんでした。その後市民から、合併特例法に基づいて請求がなされ、所定の署名が集まって、岡山と玉野の市議会に法定協設置要求の議案提出がなされました。玉野市の委員会と議会は反対多数でこれを否決しました。

そこで岡山市での扱いが注目されました。なぜなら、岡山市議会が否決すれば、市民の請求はすべて終わり、可決されれば再度の署名による請求の余地が残されているからです。岡山市議会では、まず市長が議案を提案することに反対する動きがあり、総務委員会でも賛否に別れて議論が行われました。これを継続審査にするべきだという意見も多く、市民ネットの議員の大半もそれを望む意見が多数でした。しかし、議会での多数にはならず、同委員会では可否同数で委員長採決により、賛成になりました。継続審査を希望した委員は賛否の採決には退席しました。さらに、本会議でも、可否を問われましたが継続審査を主張する議員の大半が退席をして、残り全員の賛成で議案は可決されました。

私は、議会での意思を原則は議場で表明するべきと思い、賛成の態度を取りました。


産廃行政で御津町の不安を取り除けるか
台風被害・下水道料金体系・屋上緑化を質問

九月十六日に開かれた市議会本会議で、羽場頼三郎は次のような質問を行いました。

羽場頼三郎 御津町に産廃施設の計画が持ち上がっており、町民の八割近くが反対の意思表示をしている。近い将来の合併を視野に入れたとき、岡山市の産廃行政は御津町民にとって安心できるものになっているのか。

当局 岡山市は事前調整をきびしく求める条例をすでに制定しており、御津町の産廃施設の許可が合併までに出ない限り、安心してもらえるはずである。

羽場 下水道料金において、使っても使わなくても払うことになる「基本水量」は廃止するべきではないか。同時に徴収している水道料金では、すでに来年度から廃止することになっているではないか。

当局 確かにその方が合理的だが、制度の見直しをしたばかりなので、次の機会(四年後)にさせてもらいたい。

羽場 台風の高潮披害については、倉敷市では床上、床下、事業者に見舞金を出すことにしたが、市でばどのようにするつもりか。

当局 見舞金よりも、融資制度を充実させるなどの方法で、被害に会われた方の実質的な救済に力を入れたい。

羽場 屋上緑化については、どのような成果が上がっているのか。今後の方針については。

当局 浦安図書館での実験などを参考にして、可能なところで屋上緑化を実現していく。


県議会で不当補助金の問題を取り上げる
民主党の森本徹磨県議が代表質問で

9月9日、県議会の代表質問で民主党の森本県会議員が民主県民クラブを代表して、医療費公費負担制度について質問をしました。これは、岡山市議会が全会一致で補助率是正を求める意見書が採択されたことを受けて、県の考えを質したものです。

(1)補助率を不平等にするのではなく、一律に引き下げるべきではないか。
(2)岡山市は「財政力指数で補助率に格差をつけるのは不合理」としているが。
(3)岡山・倉敷の両市からの要望をどう受け止めているか。

と、質問したが、その答弁は余りにも人を馬鹿にしたもので、

(1)行財政改革審議会での考えに従って6分の1に減らすものである。
(2)要望は知っているが、財政状況がきびしいので将来の課題である。

県の考えを聞いているのに、審議会を持ち出しています。そして、内容の説明はなく、理由も上げられていません。県下の自治体の苦労や住民への配慮がまったく感じられない、相変わらずの冷たい態度です。

岡山と倉敷市に住んでいる100万人の県民のことは、無視しても自分たちのことしか頭に無いようです。財政難に陥っためは、県民のせいではなく、県の行政が誤りだったことにまったく反省がありません。誠意の無い県政をどうするのか、岡山市にとってもまた課題が増えました。法的手段を行使する検討を始めるべきでしょう。


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