2004年9月 | ホーム/ 議会目次 /前へ|次へ |
水道料金の値上げなど提言 環境消防水道委員会に報告
水道事業審査会から、料金の改正(値上げ)を含む提言が出され、委員会に報告されました。その中の問題点をいくつかご報告します。
(1)まず、減免制度の廃止です。生活保護世帯などに料金を減額していますが、支給される金額にすでに光熱水費が計算されていることからすると廃止はやむを得ないと思っています。ただ、実行は慎重にするべきかも。
(2)基本水量の廃止。口径20ミリ以下の家庭では、月8立方メートル、使っても使わなくても料金を支払うことになっています。公衆衛生的な意味があったと言いますが、今ではどうか。むしろ、節水を促す意味からも使っただけ支払うほうが合理的です。
(3)負担金制度の見直し。水道を開設する時期によって負担が異なる実状を変えるものです。複雑なものを一本化して簡素で分かりやすい制度にする、としています。この見直しは、利用者の負担を公平にすることを主眼においてなされるべきです。
(4)やはり最大の問題は料金の値上げでしょう。その原因に上げられているのが、県の企業団の水を買い入れることによるコストの引き上げです。苫田ダムの水を必要以上(約利用予定の倍)に使うことが定められており、これを実情に見合った水量に変更することが可能なはずです。これは市長も明言しており(6月議会)、まずこの働きかけをすることです。安易な値上げは市民の生活圧迫につながります。
発言権の確保が必要です
議会改革の特別委員会で、員外議員の発言を広く認めるべきだと提言しました。
これまでは、無所属の議員には発言を認めた例があるものの、私のような場合には、「会派から出ている委員に代弁してもらえばいいではないか」という理由で認められていません。しかし、自分の言葉だからこそ説得力があります。自分の意見を自分が言うのは民主主義の原点だと思います。
委員会条例には、員外議員の発言について規定があります。そこではもちろん、発言者の限定はありません。それを自ら制限するのは議会の「自殺」というべきです。議員は市民に選ばれて、議会の中で発言する権限を与えられているのですから、それを大切にするべきです。
同じ会派の議員だからといって、同じ意見とは限りません。人には個性があり、私の意見は他人では正確に伝わらない可能性もあります。また、員外議員の発言を認めると、次から次に発言希望者が出て収拾がつかなくなるという反対論もあります。このような極端な例で発言を規制することも、誤りだと思います。皆様のご意見はどうでしょうか。
質問者の氏名表示を
「議会だより」が毎議会終了後に市民のひろばと一緒に配布されています。そこに議会での質問と答弁が載っているですが、質問者の名前はありません。情報公開の観点からも当然載せるべきと思うのですが、一部の強い反対があり、そのままになっています。
質問者が多いので全部は載せられず、編集の段階で選択をしているが、名前の載らない人から苦情が来る恐れがある、といったことがその理由といわれています。
議会の質問は市民を代表して行政のあり方を正すもので、名前を売ることが目的ではないので、どうでもいいとは思うのですが。
私がどのような質問をして、どんな答弁が帰ってきたのか、山陽新聞や岡山日々新聞にも載ることはありますが、名前の明らかにされない議会だよりでは分かりません。私の責任で切り抜きをしてみました。
8月発行(6月議会の報告)から
乳幼児等の医療費負担制度 県の補助率復元を
問 乳幼児等の医療費負担制度で、本市への県の補助率が他市町村より削減されているが(1)本市の認識は (2)自治紛争処理委員に調停を申し立てる考えは。
答 (1)補助制度は県下統一的に実施されるべきで、財政力指数による補助率削減は不合理と考える (2)復元を県に要望しているが、最終的に調停の可能性を否定するものではない。今後研究していく必要があると考えており、法的プロセスへも意識が向いていることを県にも伝えていきたい。
5月発行(2月議会の報告)から
監査業務の強化に向けて
問 住民監査請求の増加等監査の重要性が増しているが、監査事務局の職員体制充実を。
答 さまざまな部署を経験し、市の業務に精通した問題意識の高い人材の配置や、業務の専門性を考慮し、配置期間を長めにするよう配置している。また、監査専門課程への研修派遣等により専門性を待った職員の育成・配置に努めたい。
9月予算の主なもの
ケーブルテレビ整備に
デジタルミュージアム整備
子育て応援事業に
ミニ児童クラブ運営助成に
不妊治療の補助に
食用廃油から燃料を作る実験に
合併処理浄化槽設置推進に
JA岡山のいちご栽培支援に
JA岡山の米麦選別機の補助
妹尾川水路整備に
農業用施設の整備に
産学連携の研究開発に
妹尾駅などにエレベータ設置
街づくり交付金として
土地区画整理事業に
道路施設、安全柵、河川改良に
新しい幼児教育の研究に
教育用コンピュータ整備
財田小、大元小運動場拡張などに
吉備津神社本殿と拝殿修理に
足守の古墳、城跡の発掘などに
ITサポーターの公民館配置に
財田スポーツ広場駐車場設置
6〜7月豪雨の災害復旧に3200万円
3億2000万円
100万円
40万円
1606万円
1000万円
2849万円
317万円
650万円
2400万円
2億4468万円
80万円
3600万円
1億9343万円
1億6760万円
8億2000万円
217万円
308万円
7430万円
500万円
1032万円
2000万円
1046万円
4753万円
編集後記
16号台風は、この岡山でも高潮などの被害が生じました。被災された皆様に心からのお見舞いを申し上げます。
岡山市の合併も、大きな山場を迎えています。議員の身分のような問題でつまずくような、みっともないことにはしたくないのですが、現実は違うようです。住民のための合併という視点を持ちたいものです。
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