2004年7月 ホーム議会目次前へ次へ

県政をこのままにはできません

岡山市に対する県の医療費補助金が、不当に減額されていることは前号でもお知らせしました。市議会として、改善を求める意見書を採択して、県に申し入れましたが、誠意ある回答はありません。

県は「財政が厳しいから」と言い訳をしますが、全県下で補助金を減額するのならともかく、岡山市だけ補助金を減らす理由にはなりません。このままにしておけば、来年度からさらに減額されて、五分の一から六分の一になります。乳幼児医療費補助の対象は、県下でも岡山市は最低で三歳未満です。来年からやっと四歳未満に引き上げられますが、今度合併を協議している灘崎町と御津町では、「六歳末満」と「就学前」とになっていて、いずれの町民も岡山市民より高い水準のサービスを受けています。遅くなったのは県の責任といっても差し支えないでしょう。

県の不公正な行政は、これにとどまりません。道路や公園の建設などを県が行う場合に、地元市町村の負担金を求めていますが、これがもっと問題です。県の仕事でありながら、最高五〇%の負担を求めてきます。全国の都道府県の中には、負担がゼロのところもたくさんありますが、負担があってもまず二五%までです。こんな高い負担は三〜四県しかありません。しかもひどいのは、県は国から出る交付税は計算から外しているため、実質的な負担は地元の方が重いことになっています。これも、まったく是正しようという考えを持っていません。

県の財政は、起債制限比率が、ワースト1という不名誉な記録も持っているぐらい、全国でも最低のレベルになっています。だからといって、県政改革をいい加減にしてはいけません。大改革が必要です。


市民アンケートより

先月号で実施しました市政アンケートの結果をお知らせします。

(1) 岡山市に対する医療費の補助金が不当にカットされていることをご存じでしたか。

□知っていた      31.25%
□知らなかった     68.75%

(2) 県の補助金カットに対して、岡山市はどうするベきだと思いますか。

口粘り強くお願いする  59%
口調停を申し立てるなど、もっと強いお願いをする  41%
□県に逆らわないようにする 0%

この間題は、岡山市民に対する不当な差別です。県という中二階的な自治体が、県民から余り関心を持たれていない中で、三割を越える方が「補助金カット」を知っておられます。しかも、「県に逆らわない」という回答がゼロだということは、岡山市の動きを期待している人が多いということです。

単なるお願いか、さらに踏み込んだお願いかと聞いたところ、法的な手段を使うという回答が40%を越えています。市民税と県民税を支払っている岡山市民としては当然かもしれません。


環境消防水道委員会から
あの土地を貸し付けるそうです

豊成の岡南環境センターの北側に、以前「リユースプラザ」がありました。これは、存続してもらいたいという要望を無視して、閉鎖され、現在は空き地になっています。ここを民間に貸し付けると、委員会で報告がありました。

ここは焼却場に面していて、しかも街中であり、リサイクルに使うのに最も適当と、かつて買い入れを積極的に勧めたことがあります。しかし、リサイクルプラザ(びんや缶の選別・破壊やリサイクル教育施設)にするには、「ガラスを割る音が大きいので近所から苦情が来る」「面積が狭いので国の補助金が出ない可能性がある」と理由を付けて、そのまま放置してきました。

私はリサイクルプラザでなくても、ドイツなどのように「リサイクルセンター」(資源物の集積所)としての機能で十分ではないか、また、ビンの破砕の音などは施設や機器の導入などでいくらでも改善できるではないか、と反論と指摘をしました。

なお、現在はこの土地を「土地開発公社」が所有しているため、土地の賃貸しはできないのではと疑問を持ちましたが、当局は「国の通達で10年以内なら可能です」といっています。

環境消防水道委員 羽場頼三郎


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